Micro Focus Net Express® 5.1J

主な機能

Microsoft .NET環境におけるCOBOL再利用と拡張

.NET FrameworkへのCOBOLの展開

Net Expressは、Windows環境で実行されるCOBOLアプリケーションの構築、再利用、拡張、分析、メンテナンス等において、高い生産性と豊富な機能を提供します。Net Expressにより、COBOLアプリケーションをMSIL (Microsoft Intermediate Language)にコンパイルし、マイクロソフト共通言語ランタイム上で実行することができます。

.NET Frameworkにアクセス可能なCOBOLアプリケーションが作成できるだけでなく、既存資産を.NET Frameworkで活用することもできます。また、Visual Studio 2008と統合されたNet Expressは.NET Framework 2.0,3.0,および3.5といった多様なバージョンに対応可能で、マネージドおよび実証済みのコードのCOBOLアプリケーションは32ビット/64ビットどちらのアプリケーションとしても実行できます。

Visual Studio 2008 との統合によるCOBOL開発の高い生産性

Net Expressは、Visual Studio 2008との統合・拡張により、Visual Studioの操作性と使いやすさに加えCOBOLのパワーと有用性を活かします。その結果、以下のような戦略的な開発環境が実現します。

  • Visual Studioでの開発において、Visual Studio COBOLプロジェクトを簡単に作成・カスタマイズ・メンテナンスすることが可能
  • Net ExpressはVisual Studio 2008(Express Editionを除くすべてのEdition)にCOBOLサポートを追加可能
    • コンソールやWebアプリケーションのようなCOBOLアプリケーションの共通タイプ向けのCOBOLプロジェクトタイプを提供
    • Net Expressに新たに追加されたCOBOLテンプレートにより、アプリケーションとモジュールの開発にかかる時間を削減
    • Visual Studio クラスビュー機能を使ったCOBOLクラスブラウザ機能により、迅速に効果的なCOBOLオブジェクト指向開発が可能
    • Visual StudioでCOBOLアプリケーションを編集・デバッグする際のCOBOL言語の色分け表示やWatch Windows、ブレークポイントなど
    • 「IntelliSense」サポートの拡張により、手続き型コードとオブジェクト指向コードの両方の開発支援をさらに促進
  • Visual StudioのIDEで、COBOL、Visual C#、Visual Basic .NETやその他の言語からなる混合アプリケーションをシームレスにデバッグ

.NET GUIとWebユーザーインターフェイスをCOBOLで作成

Net Express は、ユーザーインターフェイスやビジネスロジック、データアクセスを含む完全な.NETアプリケーション作成のためのオプションを提供しており、最新の.NET GUIやWebユーザーインターフェイスをCOBOLで作成できます。Windows Presentation Foundation(WPF)アプリケーションを迅速に作成でき、Visual Studio 2008 WPFペインタを利用してCOBOL WPF Formをペイントします。

WPFフォームにより、2D/3Dグラフィックスやマルチメディア機能を含むCOBOLアプリケーションのルックアンドフィールを、宣言的なXMLベースの画面定義によって難しい手続きプログラミングを必要とせずにインターフェイスを定義する機能と、統合できます。Visual Studio Form Designerも、ペイントとCOBOL Windows Formsや Webform Screensを自動生成するために使用でき、その自動生成されたWindowsフォームはWPFアプリケーションで使うことができます。

.NET FrameworkでのCOBOLコード再利用と拡張

オブジェクト指向ではない、既存の手続き型のCOBOLプログラムも、そのままの形で .NET Framework上で使用することができます。新たに導入された複数実行単位のサポートによって、クラスメソッドではない手続き型COBOLプログラムを、複数のインスタンスから同時に呼び出すことが可能となりました。これによって Webフォームや Webサービスのアプリケーションで、既存の COBOLロジックを容易に再利用することができます。さらに、単なる再利用にとどまらず、拡張されたオブジェクト指向COBOL構文やデータ型のサポートを駆使すれば、より自然に .NET Frameworkに適合したアプリケーションを COBOL言語によって開発することができるのです。

Windows Communication Foundation(WCF)とWebサービスのサポート

COBOLプロジェクトテンプレートは、COBOLで書かれたWCFアプリケーションにより、SOAへのCOBOLビジネスロジックの展開を容易にします。WCFは、サービス指向のアプリケーションを構築するための Microsoft の統一されたプログラミング モデルです。プラットフォーム間を統合し既存のコンポーネントと相互運用する、セキュリティで保護された信頼性の高いトランザクション型のソリューションを構築できます。

WCFでWebサービスを使うことにより、言語やプラットフォームに依存せずにCOBOLビジネスプロセスを活用できます。また、Visual Studioツールを使用すると、他の.NET言語と同じ方法でCOBOLからASP .NET Webサービスを作成・展開できます。さらに、.NET環境下のCOBOLアプリケーションにWeb参照を追加することにより、開発者は.NETやJava、COBOLで書かれた他の標準的なWebサービスにアクセスできます。

COBOLアプリケーションコードカバレッジとVisual Studio Team Edition

C#やVB.NETのテストクライアントから呼び出されると、Visual Studio Team Editionのコードカバレッジ機能がCOBOLアプリケーションでも使えます。コードカバレッジは、新規または修正されたコードのテストプロセスが最大リスクのエリアをカバーしていることを確認するための重要なツールを提供します。テスト中に実行されているコードのラインを表示し、開発の質と生産性を向上させることができるのです。

エンタープライズCOBOLコンポーネントとサービスの構築

Interface Mapping Toolkit

Net ExpressのInterface Mapping Toolkitを使用することで、既存のCOBOLプログラムインターフェイスをWebサービス、EJBまたはCOMコンポーネントとして公開し、COBOL資産の再利用や拡張を図ることができます。Interface Mapping Toolkitに渡されたCOBOLプログラムインターフェイスは、既存のプログラムをWebサービスとして公開する前にパラメータを削除したりパラメータにデフォルト値を設定したりするなど、サービスのユーザーに適した機能を提示するようカスタマイズされます。Interface Mapping Toolkitによってそれぞれのサービス定義用に作成されたマッピングは、その後の更新のために必要に応じて再インポートすることができます。

Interface Mapping Toolkit

Direct COBOL Webサービス

Net ExpressのDirect COBOL Webサービス機能により、サードパーティのアプリケーションを必要とせずにWebサービスを作成、利用および展開することができます。Interface Mapping ToolkitによってWSDL(Web Service Definition Language)ファイルや適切なマッピングなど、COBOLリンケージセクションをWebサービスとして公開するのに必要なファイルが作成されます。

そしてInterface Mapping Toolkitで作成したDirect COBOL Webサービスは、Webサービス用のSOAPサーバとしての機能を果たすMicro Focus Server for SOAを使用して展開することができ、COBOL Webサービスを確実に実行するための、スケーラブルなトランザクション環境が提供されます。

またNet Expressには、COBOLからのWebサービスの運用のための、WebサービスCOBOLクライアントサポートも含まれています。このサポートを使用すれば、標準ベースのWSDLファイル(.NETやIBM WebSphereで作成されたWebサービスなど)またはMicro Focusマッピングファイルから、テンプレートのCOBOLクライアントプログラムを構築することができます。

JavaおよびJ2EEとのCOBOLの使用

Net ExpressのCOBOL/Java相互運用性のサポートにより、COBOLと Javaの混成アプリケーションも、プログラマによる複雑で環境に依存したインターフェイスのコーディングなしに作成することが可能となり、またCOBOL資産内に記述されているビジネスルールがJavaおよびJ2EEアプリケーションに拡張されます。

COBOL2002規格準拠のオブジェクト指向構文(INVOKE文)を使用して、バッチ型のCOBOLプログラムからJavaクラスのメソッドやメンバーにアクセスすることができます。これによってサードベンダーの提供するJava APIをCOBOLプログラムから利用することができるようになります。

Interface Mapping ToolkitによってEJBが作成され、Micro Focus Server for SOAおよびJ2EE Connecterとの連動によって展開されると、IBM WebSphereやWebLogic、Oracle Application Server、Jboss、富士通 Interstage、日立 Cosminexus、NEC WebOTXなどといった主要なJavaアプリケーションサーバからの、J2EE準拠形式でのCOBOL資産へのアクセスが可能になります。

COBOL/XMLサポート

Net Expressの新たなCOBOL/XMLサポート機能追加により、COBOLからのXMLドキュメントの利用、作成および更新が一層容易となりました。
COBOLファイル処理構文に基づいて、XML文書をオープン、読み取りおよび書き込みできます。操作は簡単で問題が発生することもありません。
また、独自の構文拡張機能により、動的XML文書の処理、XMLタグのCOBOLデータ名へのマッピング、およびXMLの概念(ネームスペースや属性など)の処理も可能です。W3C準拠のXMLスキーマとCOBOLインターフェイスは、COBOL/XML変換ツール(CBL2XML)を使用して、相互にマップしたり部分利用することができます。

本番デバッギングおよび診断ツール

  • FaultFinder ユーティリティ … 本番でアプリケーションにエラーが発生した場合、異常終了の時点でのスナップショットを提供することで、問題の診断を行います
  • Profiler ユーティリティ … COBOLアプリケーションのパフォーマンスの分析レポートを作成します
  • Enterprise Server … 問題診断用のトレースファイルを保管します
  • 統合化トレース機能 (CTF) ... Micro Focusソフトウェアの主なコンポーネントに関する実行時の診断情報を、すばやく簡単に取得することができます。また、一連のライブラリルーチンが提供されており、アプリケーションプログラム自身による制御でトレースを取得することもできます。アプリケーション制御によるトレースイベントは、Micro Focusコンポーネントの制御するトレースイベントと混在して使用可能です

Micro Focus Server Expressとの統合によるクロス開発

Net ExpressはUNIXおよびLinuxプラットフォーム用のCOBOL開発環境であるMicro Focus Server Expressと、緊密に統合されています。Net Expressをベース開発環境としてUNIX/Linuxターゲットのシステム開発をすることが可能で、高い生産性を実現できます。

  • UNIXアプリケーション・インポートウィザードにより、UNIX/Linux開発者はUNIX/Linux アプリケーションを迅速かつ容易にNet Expressプロジェクトに取り込むことができます
  • UNIXパブリッシュ機能により、アプリケーションプロジェクトをUNIX/Linuxサーバに転送し、Makeファイルを作成したりシングルステップで再構築したりすることができます
  • リモートデバッギング機能により、Server ExpressにパブリッシュされたUNIX/Linuxアプリケーションを、Net Express Animatorを使用して遠隔操作でデバッグすることができます

データアクセス

COBOL SQLコードを再利用しADO .NETに拡張

Net Expressは、COBOL SQLアプリケーション作成・再利用・拡張のための革新的な機能を備えています。

  • 既存のOpenESQLの互換性をODBCを通じて再利用および維持
  • ソースコードの変更なしにマネージド ADO .NETデータへのアクセスが可能
  • OpenESQLのEXEC ADO構文を使用して、ADO.NETアプリケーションをCOBOLで迅速かつ容易に作成。EXEC ADO文は標準的な組み込みSQL文の形式とよく似ているため、堅牢で柔軟性のあるADO.NETプログラムをCOBOLで簡単かつ効率的に作成できます
  • 新しいEXEC ADO構文により、ADO.NETデータセットを各言語全体で共有。これらの機能により、複合アプリケーション間でのデータ交換性が大幅に向上します

OpenESQL™

OpenESQLが埋め込みSQL文を内部的にODBC API Callに変換しますので、さまざまなデータベースシステムへのアクセスを伴うアプリケーションの開発が容易です。つまり、ODBCドライバが利用可能であれば、どのようなデータソースでも使用できます。またNet ExpressはDB2へのネイティブアクセスに対応しており、OracleおよびSybaseのプリコンパイラに対する統合サポートも提供しています。

OpenESQL™

OpenESQLアシスタント

OpenESQLアシスタントにより、プログラマはポイント&クリックのインターフェイスによってSQL文を構築することができます。そしてこれらのSQL文は、COBOLソースコードの適切なポイントに自動的に挿入されます。またプログラマは、OpenESQLアシスタント内でSQL文のテストを行うことも可能で、アプリケーションの構築や実行を必要とせずにSQL文の結果を見たり、必要に応じて修正したりすることもできます。

OpenESQL™
OpenESQLアシスタント

COBOLのファイル操作

Net Expressは、COBOL内蔵のファイル操作システムの力を余すことなく利用できます。このファイルシステムは、2GBを超えるようなサイズの大規模な順ファイル、相対ファイル、行順ファイルおよび索引編成ファイルを扱うことが可能です。

統合データツール

  • データファイルエディタ … データファイルを検査してアプリケーションによってどのように更新されたかを確認、またはアプリケーション用にテストデータを提供するためのファイルの作成と編集を行います
  • データファイルコンバータ … フォーマット/文字セットを変更します
  • レコードレイアウトエディタ … 表示およびデータファイルエディタによる編集のために、データファイルのレイアウトを指定します
  • ファイル索引修復機能により、索引編成ファイルの修復、再構築が行われます
  • EBCDIC/ANSI文字セット変換用のCodecompユーティリティによって、文字マッピングテーブルのカスタマイズが可能です

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