株式会社シティアスコム

株式会社シティアスコム

ACUCOBOLベースの基幹系業務システムをMicro Focus Visual COBOLでマイグレーション
情報系システムとの連携を実現し、さらに品質・コスト・納期の目標も達成

Highlights

Overview

株式会社シティアスコムは、1971年の創業以来、アプリケーション開発からネットワーク設計やシステム保守・運用まで幅広いフィールドで多彩なソリューションを提供しているシステムインテグレーター。「お客様と明日を創るICTパートナー」を企業理念に、情報技術のプロフェッショナルとして顧客のビジネスを全方位からサポートしている。

Challenge

2015年、長年にわたり開発・運用を担当しているノンバンク系金融機関の基幹系システム更改プロジェクトがスタート。ACUCOBOLで開発されたCOBOLプログラム400本を含む既存資産のマイグレーションに加え、情報系システムとの連携機能の追加、基幹系と情報系のデータベース統合も要件に上がった。

Solution

同社はACUCOBOLの後継製品であるMicro Focus Visual COBOLへの移行可能性を探り、マイクロフォーカス社に相談。サンプルプログラムなどでWebサービス実現シナリオも明確に提示されたため、Visual COBOLへ移行するとともに、フロント部分にVB.NETを採用。WCF+RESTfulという組み合わせでWebサービスを実現し情報系システムと連携させることに。

Results

新システムは入念なテストの後、当初の予定よりひと月も早く本番稼働を果たした。COBOL資産を維持したことでプログラム品質は守られ、重要視されていた開発予算も遵守できた。先進的なWebサービスの実現により、情報系システムから基幹系システムの情報を参照できるようになり、顧客の利便性は大幅に向上した。

九州に拠点を構え、多彩なICTソリューションを提供している株式会社シティアスコムは、あるノンバンク系金融機関の基幹系システムの開発・運用を長年にわたり担当しています。2017年のシステム更改では、単なるサーバーリプレースではなく情報系システムとの連携機能追加も求められました。ACUCOBOLで構築された業務システムのマイグレーションと機能拡張を行うことになり、同社はMicro Focus Visual COBOLを採用。情報系システムとの連携は「Visual COBOL+WCF+RESTful Webサービス」という先進的な組み合わせで実現。システム更改は品質・コスト・納期を遵守して達成され、Webサービス活用により顧客の利便性も大幅に向上しました。また、既に取り組んでいるBIの活用をはじめ、Webサービスや新技術との連携など、選択肢が広がりました。

●The overview

 株式会社シティアスコムは、1971年の創業以来、アプリケーション開発からネットワーク設計、システム保守・運用まで多彩なソリューションを提供しているシステムインテグレーターです。「お客様と明日を創るICTパートナー」を企業理念に、事業継続計画(BCP)支援ソリューション、ニアショアサービス、データセンターソリューションなどをラインナップ。情報技術のプロフェッショナルとして顧客のビジネスを全方位からサポート、その経営戦略に確固たる優位性をもたらすべく、顧客とともにまっすぐ明日を見つめて走り続けています。

●The challenge

 同社では、あるノンバンク系金融機関の基幹系システムの開発・運用を長年にわたり担当しています。この基幹システムはもともと汎用機で稼働しており、2007年のハードウェアリプレースのタイミングにWindowsサーバーへマイグレーションされました。ここでシンクライアント環境も導入されています。その5年後はハードウェアのみをリプレースしましたが、そのまた5年後の2017年リプレースでは、OSを含めサーバー上のソフトウェアの多くが保守期間満了となり、大がかりなバージョンアップが必要となりました。そして、中にはこのままではバージョンアップ不可能という業務システムも出てきました。それは、ACUCOBOLで開発されたCOBOLプログラム400本、PL/SQL180本、JCL160本、画面数228、帳票数160という構成のシステムでした。

 システム更改について顧客との打ち合わせを開始した2015年当時、ACUCOBOLは日本での製品機能拡張が停止されていました。それならVB.NetやJavaなどといったオープン言語でリライトするか。しかし書き換えには高いリスクを覚悟しなければなりませんでした。株式会社シティアスコム 開発ビジネス本部 金融開発部 課長 加茂慎二郎氏は、次のように語ります。

「ACUCOBOLで書かれた計算ロジックは非常に複雑で、プログラム品質を保ちつつ他の言語でリライトするとしたら、開発コストや工数が膨れ上がります。品質、予算と納期を遵守してシステム更改を果たすには、このままCOBOL資産を維持するのが最善でした。しかし、ACUCOBOLは最新環境をサポートしておらず、求められている情報系システムとの連携も難しい、それが分かった時には目の前が暗くなりました」

 そこで加茂氏らはACUCOBOLの後継製品としてマイクロフォーカス社が提供している「Micro Focus Visual COBOL」での移行可能性を探り始めます。今回のシステム更改では、単なるサーバーリプレースではなく情報系システムとの連携機能追加も求められていました。別のシステムインテグレーターが開発・運用を担当している情報系のWebアプリケーションシステムは、これまで基幹系システムと完全に分断されており、相互参照する情報もそれぞれ入力する必要がありました。転記ミスが発生するなどデメリットは認識されていましたが、ACUCOBOLでのWebシステム連携は実現不可能でした。

●The solution

 ACUCOBOLからMicro Focus Visual COBOLへの移行と、COBOL資産を活用できるWebサービスの実現。その課題を、2015年秋に開催された「COBOLフォーラム」への参加を機にマイクロフォーカス社に相談したところ、Visual COBOLへの移行が可能であること、さらに複数のWebサービス実現手段もあるとの説明を受けました。加茂氏は当時をこう振り返ります。

「マイクロフォーカスがWebサービス実現シナリオをいくつも示してくれ、実際にサンプルプログラムまで作ってくれたので、COBOL資産がWebサービスでどう生かせるか明確にイメージできました。それで、安心してVisual COBOLへの移行を決断することができました。フロント部分にはVB.NETを採用しWindows Communication Foundation(以下、WCF)とRESTfulという組み合わせでWebサービスを実現することにしました。その理由は、情報系システムの開発・運用を担当している会社と“情報はJSONファイルでやりとりしよう”と決めていたこと、RESTfulは新しい技術で未来があり、実装が軽量だったからです」

 Micro Focus Visual COBOLが提供するWebサービス機能は、WCFの実装部分をCOBOLで構築でき、言語間のパラメーター変換を意識することなくCALL文でWCFから既存のCOBOLの呼び出しが可能でした。

 株式会社シティアスコム 開発ビジネス本部 金融開発部 主任 菰田隆弘氏は、「我々のチームはCOBOLエンジニアが中心で、“Webサービスとは?”というところから入りましたが、マイクロフォーカスの担当者が親身になって対応してくれたので大変助かりました。Visual COBOL評価版での検証時にも、実際に開発がスタートしてからも、いつもこちらの質問に対し迅速に的確な回答をもらうことができ、“相談すれば何とかしてくれる”という安心感がありました」と語ります。

 株式会社シティアスコム 開発ビジネス本部 金融開発部 高田ひかり氏は、Micro Focus Visual COBOLの使用実感を次のように語ります。「Webサービス開発は初めてで少し苦労しましたが、Visual COBOLの開発環境は非常に操作性がよく、少し入力するとオートコンプリートで候補が現れるので効率よく開発を進めることができました。COBOLとVB.NETを一つの開発環境でデバッグできるのが便利ですね。言語が二つになるので、管理が別々になると困ると思っていましたがこれは杞憂でした」

 また、オンラインアプリケーションは、VB.NETのWinFormで作成した画面から呼び出すクラスライブラリを、COBOLのビジネスロジックを活用して実装することができたので、さらなる開発の効率化も図れたそうです。

 顧客サイドはIT企画部を中心に全社横断的なプロジェクト推進体制を敷き、シティアスコムでは顧客との情報共有に万全を期した上で、現行システムを熟知したメンバーが社内他部門とも連携しながら開発を進めていきました。

マイグレーションの概要
マイグレーションの概要

●The result

 本格的に開発がスタートしてから約1年半、入念なテストも終え、当初の予定よりひと月も早く新システムはカットオーバーしました。2017年10月のことです。COBOL資産を維持したことでプログラム品質は守られ、重要視されていた開発予算も遵守できました。求められていた情報系システムとの連携も、Visual COBOL+WCF+ RESTful Webサービスという先進的な組み合わせで実現しました。

 また、今回顧客からの要望で、本システムはプライベートクラウドで利用料モデルの仮想環境として実装されました。シンクライアント環境はMicrosoft Surface上で利用されています。情報系と基幹系のデータベースも統合され、顧客は情報系システムから基幹系システムの情報を参照できるようになりました。外出の多い営業担当者は、システムの利便性が大幅に向上したことで業務の効率化が図れているといいます。

 一方、シティアスコム 金融開発部では、COBOL資産を活用したWebサービス開発という新技術を手に入れ、最新テクノロジー環境での既存ビジネスロジック有効活用を提案できるなど、ソリューションの幅が広がりました。さらにACUCOBOLマイグレーションの経験も今後ソリューション化していこうと構想されています。

 シティアスコムは多彩なICTソリューションを提供することで、生産性向上のみならずセキュリティやBCP対策にも熱心な顧客の要望に応え、そのビジネスに貢献してきました。「お客様の声を大切にし、最適なソリューションを提供する」「常に一歩先を見据え新技術にチャレンジする」その姿勢は顧客から高い評価を得ています。

株式会社シティアスコム 開発ビジネス本部 金融開発部
本プロジェクトチームの方々
株式会社シティアスコム 開発ビジネス本部 金融開発部 本プロジェクトチームの方々

Technical Keyword

ACUCOBOLからMicro Focus Visual COBOLへの移行
Visual COBOL + WCF + RESTful Webサービス の組み合わせを採用

ユーザープロフィール

株式会社シティアスコム

本社:福岡県福岡市早良区
設立:1971年1月
資本金:4億4,200万円
売上高:94億円
従業員数:485名(2017年4月現在)
事業内容:業務アプリケーション開発、システム構築及び保守サービス、ネットワーク構築・運用、 データセンター事業、パッケージ販売等
URL:http://www.city.co.jp/

ユーザー事例(PDF版)

PDF 株式会社シティアスコム (938KB)

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