株式会社大和総研

株式会社大和総研

一日約5,000件の証券売買を担うクリティカルなフロントトレードシステム
オープン環境で安定稼動を得るためにMicro Focus COBOL、Server Expressを選択

Highlights

Business

金融市場をその事業基盤とし、ITソリューションの提供力を有することが特長の総合シンクタンク 大和総研は、的確な現状分析、将来予測によるベストソリューションを企業に提供している。

Challenge

同社は資産運用会社向けのフロントトレードシステムの開発にあたって、コストと将来性を考え、UNIXサーバを基盤とするオープン環境を選択することにした。

Solution

そこでの開発言語として、安定性を確保するため、IBMの薦めもありMicro Focus COBOLを選択。以来、約10年にわたって利用し続けてきた。2度目のリプレース期を迎え、最新のCOBOL統合開発環境Micro Focus Server Expressを採用。

Results

Server Expressへの移行により、開発段階ではプログラムのコンパイル性能が向上し、運用段階でもバッチ処理が高速になったことが実感されている。

的確な現状分析、将来予測によりベストソリューションを提供する総合シンクタンク 株式会社大和総研。
同社では10年来、資産運用会社向けにフロントトレードシステムを開発・運用管理を受託しており、UNIXサーバを基盤とするそのシステムにMicro Focus COBOLを採用してきました。ハードウェア、ソフトウェアの2度目のリプレースにあたって、COBOL統合開発環境Micro Focus Server Expressを採用。コンパイル速度、バッチ処理の高速化などさまざまなメリットを実感されています。

●The company

 時代はそのスピードをさらに速めて進んでいます。業際や国境はしだいに曖昧さを増し、企業は望むと望まざるに関わらず、メガコンペティションを戦わざるを得ない状況になっています。またその競争をあおるかのように情報技術革新が進展し、ビジネスの仕組み自体が一変しつつあります。

 こうした中において、今、強い要請を受けているのが、的確な現状分析、将来予測によりベストソリューションを提供できる「総合シンクタンク」です。その代表格が株式会社大和総研といえるでしょう。

 同社には二つの大きな特長があります。第一は、「金融市場」をその事業基盤とすることです。第二は、「ITソリューション」の提供力を有することです。中でも、企業の命運を左右する基幹業務システムなどの大規模なシステム構築はもっとも得意とするところで、提供したソリューションを自ら実現可能なシステム開発力を有しています。

●The challenge

 1995年、大和総研では資産運用会社から受託を受けフロントトレードシステムを開発、以来約10年にわたって運用管理を行っています。これは証券の売買業務を広く支援するシステムで、大きく属性管理システム、市況管理システム、売買計画システム、売買業務システム、残高管理システム、法令遵守システムの6つのシステムから構成されています。たとえば属性管理システムは、証券の種類や銘柄といった証券の属性を管理するもの。一方市況管理システムは、市況情報の提供ベンダーからデータをリアルに受け取って、証券市場の状況を表示するもの、売買計画システムは資産運用のポートフォリオ構築を支援するものです。

 資産運用会社ではこのフロントトレードシステムを利用して、証券のトレーディング、運用管理、コンプライアンス管理を行っており、ここで得られた約定データは、日中に別のUNIXサーバで運用されるバックオフィスシステムに送られ、夜間にこのバックオフィスシステムから翌日向けの確定残高データが返されて、残高管理システムに再格納されます。

 このシステムの開発にあたってじっくり検討されたのが、プラットフォームと開発言語でした。

資産運用会社向けフロントトレードシステム概要図
資産運用会社向けフロントトレードシステム概要図

●The solution

「それまで当社は汎用機での開発を主体としていたのですが、フロントトレードシステムでは、コストと将来性を考えてUNIXサーバを選択することにしました。しかし、ここで開発言語も新しくC言語などを選ぶとなると混乱をきたすと思い、以前から開発要員に馴染みのあるCOBOLを採用したのです」株式会社大和総研 金融ソリューション事業本部 資産運用ソリューションシステム部長 古木則孝氏はそう語ります。

 フロントトレードシステムは一気に大量のプログラムを開発する必要があったため、プログラマーが確保しやすかったCOBOLを選んだという理由もあります。このシステムでは、Visual Basicで開発されたクライアントシステムとの間のトランザクション管理にIBMのCICSを採用しているのですが、汎用機での開発経験でCOBOL-CICS連携の方法論をすでに確立しており、再利用とはいかないまでも開発生産性の向上が期待できたからということもあります。

瀬川一路氏
金融ソリューション事業本部
資産運用ソリューションシステム部
次長 瀬川一路

 Micro Focus COBOLを選択したのは、UNIXマシンおよびCICSを提供した日本アイ・ビー・エムの薦めがあったからと語るのは、株式会社大和総研金融ソリューション事業本部 資産運用ソリューションシステム部 次長 瀬川一路氏です。

「システムの提案をしたIBMが『COBOLならマイクロフォーカスです』と言ったことはわれわれにとって大きな安心材料でした」(瀬川氏)

 以来、一日に約5,000件の証券売買業務を支えるこのミッションクリティカルなシステムは、ハードウェア、ソフトウェアを最新環境にリプレースしつつ第一線で活躍し続けています。2003年に2度めのリプレース期を迎え、ハードウェアやデータベースを最新バージョンに切り替えるとともに、Micro Focus COBOL for AIXから最新のCOBOL統合開発環境であるMicro Focus Server Express for AIXへと移行されました。新システムは2004年7月より本番稼動を開始しています。

●The result

早川明希雄氏
金融ソリューション事業本部
資産運用ソリューションシステム部
次長 早川明希雄

 今回のリプレースは、新しい機能追加がほとんどない純粋なサーバ移行だったため、クライアントシステムを利用するエンドユーザーが変化を意識することはあまりありません。しかしながら、サーバの性能を増強したことにより、パフォーマンスが上がったことは認識されています。また、開発・運用段階ではServer Express利用のメリットをいくつか実感していただいています。ご担当の株式会社大和総研 金融ソリューション事業本部 資産運用ソリューションシステム部 次長 早川明希雄氏は次のように語ります。

「Server Expressへの移行で、COBOLプログラムのリコンパイルを一括バッチ処理で行ったのですが、それは非常に速いと思いました。プログラム数にして1,250本、130万キロステップあるシステムなので、コンパイルが迅速に行えたのは助かりました。またバッチ処理も速くなりましたね。これまで午後9時から12時まで3時間かかっていたのが、新システムでは11時には終わるようになりました。1時間も短縮できたのは運用を担当する人間にとって喜ばしいことです」

 早川氏は、今後COBOL-CICS連携プログラムに、Server Expressのアニメータ機能をうまく活用できたら、とも語っておられました。

 正確で迅速な処理が安定的に求められるミッションクリティカルなシステムだから、Micro Focus COBOL、そしてServer Express。10年にわたり選ばれ続けてきた事実こそが、その実力の証明といえるかもしれません。

Technical Keyword

COBOL-CICS連携
最新のソフト・ハード環境への移行とパフォーマンス向上

ユーザープロフィール

株式会社大和総研

本社所在地:東京都江東区
創立:1989年8月
資本金:38億9,800万円
売上高:653億8,900万円(2004年3月期)
従業員数:1,559人(2004年3月末)
事業内容:リサーチ、コンサルティング、システムの三つの機能を柱とし、大和証券グループ各社をはじめとした幅広い分野のお客さまに対して、ベストソリューションを提供する総合シンクタンク
URL:http://www.dir.co.jp/

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