アイフォセンス株式会社(旧 ハリマシステムクリエイト株式会社) |
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期間は3ヶ月、要員は3名 |
※本ユーザ事例は、2003年1月に取材したものです。 |
Highlights
Business
ハリマシステムクリエイト株式会社は、関西を拠点とするシステムソリューションプロバイダ。メインフレームでの基幹業務システム構築、オープン系情報システム構築、システムアウトソーシング、パッケージ・ソリューションの提供など、幅広いビジネスを手がけている。
Challenge
親会社の企業合併を受けて、システム統合プロジェクトが発足。固定資産管理システムをオープン化することになったが、他のシステム移行のあおりを受け、カットオーバーのタイムリミットまで3ヶ月しか残されていなかった。
Solution
システム要件に変更はなかったことから、メインフレームのCOBOLプログラムの流用を決断。そのための総合開発環境として、3種類の候補製品を比較検討した結果、Micro Focus Net Expressを選択。理由はプログラムをコンバートした後の開発作業負荷が最も低いからだった。
Results
当初の予定どおり、固定資産管理システムはカットオーバーし、親会社やエンドユーザーから迅速な開発手腕を高く評価された。ハリマシステムクリエイト社内でも、COBOL資産を再利用するメリットを再認識、展開するソリューションメニューの一つに発展させようと計画が進んでいる。
関西を拠点に幅広く活躍するシステムソリューションプロバイダ ハリマシステムクリエイト株式会社は、親会社である黒崎播磨株式会社のシステム統合プロジェクトを担っていました。その一環で発生したACOS上の固定資産管理システムのクライアント/サーバ型システムへの移行。システム要件の全面踏襲、3ヶ月の短納期という条件から、COBOLプログラムの再利用を決定。最も開発効率の高いCOBOL総合開発環境として、Micro Focus Net Expressを選択しました。プログラムコンバート作業の手離れのよさ、GUIベースの強力な開発支援機能により、同社は予定どおり2002年4月にシステムをカットオーバー。求められたニーズを満たしながら、短期間、低コストのシステム開発を達成しました。
●The company
ハリマシステムクリエイト株式会社は、関西を拠点とするシステムソリューションプロバイダです。もともと耐火物製造大手 ハリマセラミック株式会社の情報システム部門から分離独立して誕生した同社は、システムユーザーとして長きにわたって蓄積した情報処理スキルを武器に、メインフレームでの基幹業務システム構築、オープン系情報システム構築、システムアウトソーシング、パッケージ・ソリューションの提供など、幅広いビジネスを手がけています。モットーは常にお客さまの視点に立った提案とその実現で、システムのライフサイクルにあわせたコンサルティング、開発、保守などのサービスを展開しています。
●The challenge
親会社であるハリマセラミック株式会社は、2000年4月、北九州を本拠地とする黒崎窯業株式会社と企業合併しました。それに伴ってシステム統合が実施されることになり、経営判断によって生産管理、販売管理、購買管理など、大部分の基幹業務システムは黒崎窯業が運用管理していたメインフレームへ一本化することになりました。
しかし、固定資産管理システムだけは事情が異なりました。詳細な比較検討の結果、ハリマセラミックで使用していたシステムを選択し、こちらを残すことになったのです。ところが、ハリマセラミックのメインフレームはすでに撤去が決まっています。そこで、このプログラム部分を切り出してWindowsベースのクライアント/サーバ型システムとして運用することにしました。
問題は時間でした。2000年4月からスタートしたシステム統合プロジェクトは2年間にわたってびっしりとスケジュールが組まれていたために、やっと固定資産管理システムのオープン化に取りかかれたのが、2001年も年末になったころでした。しかし、このプロジェクトは一連のシステム統合の総仕上げでした。なんとしても2002年4月までには完成させなければなりません。時々刻々と期限が迫る中、どういう手法で取り組むべきか開発チームの中で検討が始まりました。新しいプラットフォームに合わせて、新しい言語で新規開発という案も上がりました。しかし、残された時間とコストを考えれば大きなリスクを抱えることになります。解決の糸口となったのは、ユーザー部門からの“仕様は旧システムを踏襲してほしい”という要望でした。
“仕様を変える必要がないのなら、ACOS上のCOBOLプログラムをそっくりそのままクライアント/サーバ型システムで再利用すればいいのではないか”ハリマシステムクリエイト株式会社 システム部 統括マネジャー 西村文宏氏はそう考えました。そして同氏を筆頭とする開発チームは、今までのCOBOL資産をコンバートして活かせるオープンシステム向けCOBOL総合開発環境を検討し始めたのです。
●The solution
ここで西村氏の頭をよぎったのは、いくつかの過去のオフコンダウンサイジングの案件でした。2000年問題対応を契機に、顧客企業からの要請もあってシステムをCOBOLでオープン化したのですが、そのとき利用したCOBOL開発環境で非常に苦労した思い出があったのです。ロジックの変更はまったくないのに、プログラムとデータベースの間の設定をことこまかに定義しなくてはならなかったり、画面定義ファイルをSCREEN SECTIONに再定義したり、ファイルのI/Oひとつひとつに返ってくる戻り値があり、それに対応する記述を埋めていかないといけないなど、COBOLプログラムをコンバートした後の作業が非常に煩雑なものでした。これでは資産を再利用しているメリットがまったくないと苦悩していた中で発見したのが、Micro Focus Net Expressでした。実際、利用してみると、オフコン上のCOBOLプログラムがWindowsプラットフォーム上で完全互換で動きました。今回、公平を期すために2種類の他社製品とあらためて比較検討しましたが、やはり軍配が上がった開発環境はNet Expressでした。「Micro Focus COBOLの構造を理解して、画面とファイルI/Oの仕組みを頭に入れれば、確認する箇所、デバッグのポイントが絞られ、非常に高い作業効率が得られます。コンバート後の手のかかり方が、他の製品とはまったく違いました。Net Expressなら3ヶ月という短い開発期間でもカットオーバーまで到達できるという確信が持てました。」西村氏はそう語ります。
実際の開発にあたったのは、Net Expressに初めて接した3名のCOBOLエンジニアでしたが、延べ5日程度の研修だけですぐに操作に慣れることができました。リーダーを務めたシステム部 リーダー 早川正晴氏は、Net Expressの使用実感を次のように語ります。「これまでこうした開発ツールを使用したことがなかったんですが、Net Expressは非常にとっつきやすくて理解しやすかったです。たとえばデバッグなども、これまではコンパイルエラーが起こっても、どこがその場所かなかなか特定できなかったんですが、GUI画面で示されるのでどんどん前へ進められます。技術者個人としては、ニーズの高いWindowsアプリケーションやWebアプリケーションを、自分たちのCOBOLスキルを活かしながら開発できるというのがうれしいですね。」
| 国定資産異動入力画面 | ||
![]() 旧システム |
![]() 新システム |
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| 国定資産取得・改修入力画面 | ||
![]() 旧システム |
![]() 新システム |
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●The result
2002年4月、黒崎播磨向け固定資産管理システムは予定どおりカットオーバーしました。開発期間は正味2ヶ月。残りの1ヶ月はまるまる稼動テストに割くことができました。今までのシステムの機能をすべて踏襲するというニーズを満たしながら、短期間、低コストでオープン化された固定資産管理システム。その迅速な開発の手際に、ハリマシステムクリエイトはユーザーとしての黒崎播磨からも高い評価を獲得しました。
現在、サーバは旧ハリマセラミックの事業所がある兵庫県高砂市に置かれ、ネットワークを通じて室蘭、名古屋など全国の拠点からアクセスされています。ここでデータ処理を行い、最終形の仕訳データは旧黒崎窯業の事業所がある北九州のメインフレームにファイル転送で送られています。
今回のプロジェクトで、ハリマシステムクリエイトはCOBOLプログラムの有用性を実感したといいます。大阪支社 ITソリューションセンター 高砂サテライトオフィス マネジャー 田中琢馬氏は次のように語ります。「ITの世界は言語の移り変わりがあまりに激しくて、習熟したと思ったら新しい言語が登場したり、バージョンが上がったりといったことが頻繁に起こっています。そのためプログラム品質の安定性確保には常に苦労してきました。しかし、COBOLならその心配はいりません。ベテランエンジニアの力を頼りにできるという意味でも、もっとCOBOLのよさを見直してもいいと思います。その意味で、Net Expressは、新旧のエンジニアの垣根を取り払ってくれる製品です。」
システム統合がひと段落した現在は、より迅速な決算処理を実現するため、黒崎播磨はERPパッケージアプリケーションの会計管理システムを導入。ここでも、パッケージだけで吸収できないプログラムをNet Expressでオープン化できるとハリマシステムクリエイトは考えています。「従来の商習慣をパッケージに機能がないからといって、そうそうあっさり捨て去ることはできません。そう考えるとこぼれるものが結構あるんですね。その部分をメインフレームから切り出し、COBOLプログラムのままアドオンシステムとして使おうというわけです。」と語るのは、大阪支社 ITソリューションセンター センター長 阿部博一氏。
こうしたニーズは固有のものではなく顧客企業の間でも高いと見ており、ハリマシステムクリエイトは新しいソリューション・メニューの一つに発展させるべく計画を進めています。

左より阿部博一氏、西村文宏氏、早川正晴氏、田中琢馬氏
Technical Keyword
ACOS上COBOLプログラムをWindows環境へ移行
コンバート前の操作性・機能をすべて継承
ユーザープロフィール
ハリマシステムクリエイト株式会社
本社:兵庫県高砂市
大阪支社:大阪市淀川区
設立:1994年10月
資本金:3,000万円
売上高:14.1億円(平成13年度実績)
従業員数:100名(平成14年12月末現在)
事業内容:
・コンピュータ・通信に関するシステムの設計、ソフトウェアの開発及び販売
・コンピュータ・通信機器、電子応用機器、電気機械機器及びその関連機器の販売
・コンピュータ・通信に関するコンサルタント及び教育




