株式会社アイネット

株式会社アイネット

“プログラムがハードウェアにしばられるのはもうたくさん”
最も独立した市場性の高いCOBOL開発環境を探して、
Micro Focus Net Expressを選択

Highlights

Business

株式会社アイネットはビジネス・ソリューション・プロバイダー。お客さまが抱えるビジネス上の課題に対し、万全のセキュリティを備えたiDC(internet Data Center)を核に、トータルなビジネスソリューションを提供している。

Challenge

ASP(Application Service Provider)形式で売上データの収集、集計を行っているガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービスで、富士通のメインフレームで動くあるバッチプログラムを、IBMのメインフレームに移すことになったが動かなかった。そこから“COBOLのスタンダード”を探すバッチプログラム共通化プロジェクトが始まった。

Solution

ハードウェアやデータベースに非依存で、開発を委託していた中国・上海のエンジニアにも知られていたという独立性・市場性からMicro Focus Net Expressを選択。習得のしやすさという点でも群を抜いていた。

Results

単体テストの容易さ、幅広いプラットフォームへの対応を可能にした点などで、エンジニアの間で高い評価を受けているだけでなく、アイネットとしてもUNIXやWindowsプラットフォームでCOBOL開発を行えるエンジニアが増えたことにメリットを感じている。また、同社の他のソリューションサービスでもバッチ系COBOLプログラムの共通化が進んでいる。

堅牢なiDCをバックボーンに、ビジネス・ソリューション・プロバイダ事業を展開する株式会社アイネットは、ガソリンスタンド向け事務合理化トータル・ソリューション・サービスで、バックエンドシステムのバッチCOBOLプログラムの共通化を実現させました。
2台のメインフレームで動くプログラムの非互換性に怒りを覚えたことから始まったこのプロジェクト、何ものにもしばられない独立性、IT業界からのサポートの厚さ、COBOLエンジニアの間での知名度という観点から総合評価し、マイクロフォーカスのCOBOL統合開発環境Net Expressを選択しました。
その結果、開発効率が向上したのに加えて、UNIXやWindowsプラットフォームを得意とするCOBOLエンジニアが増加。同社の今後のビジネス展開に大きなプラスとなっています。

●The company

 株式会社アイネットはビジネス・ソリューション・プロバイダ。お客さまが抱えるビジネス上の課題に対し、万全のセキュリティを備えたiDC(internet Data Center)を核に、トータルなビジネスソリューションを提供しています。
 なかでも石油流通業界、金融業界、流通業界に高い実績を誇っており、ガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービスは30年以上の歴史があります。
 近年では、こうした企業の基幹システムのデータ保守・運用とともに、顧客向けダイレクトメール発送を行うメーリングサービスなどアウトソーシングビジネスを幅広く展開しています。

●The challenge

 同社はガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービスでは、ASP(Application Service Provider)形式で売り上げデータの収集、集計およびエンドユーザー向けの請求書発送サービスを行っています。そのバックエンドで動いているのが富士通とIBMメインフレーム、IBM製のUNIXサーバです。現行のメインフレーム上のCOBOL資産は、1000万ステップにも及びます。あるとき、富士通のメインフレームで動くあるバッチプログラムを、CPUに余裕があるからということでIBMのメインフレームに移すことになりました。ところが、それぞれの言語仕様に方言があり、コンパイラも違っていたため、そのプログラムは動きませんでした。解決策を求めても、メーカーは各々の方法が正しいと主張して、解決の糸口がなかなか見つかりませんでした。そんなやりとりに声を発したのが、株式会社アイネット 常務取締役 ビジネス・プロセス・アウトソーシング事業本部長 佐々木 伸一氏でした。「2つのメインフレームの間で、バッチプログラムを共通化できる方法を見つければ解決するのでは…。」
 その一方で、同社ではシステム開発の製造コストの低減を図るため、その一部を中国・上海にあるシステムハウスに委託することも始めていました。中国はメインフレームがほとんど導入されておらず、システム開発はほぼUNIXかWindowsを使って行われています。これから選ぶCOBOLは、これらのプラットフォーム上で動き、かつ彼らがわかるものでなければなりません。2002年4月、こうしてオープンシステム上で稼動する“COBOLのスタンダード”を探るプロジェクトがスタートしたのです。

ガソリンスタンド向けトータルソリューションサービスシステム概要
ガソリンスタンド向けトータルソリューションサービスシステム概要

●The solution

 アイネットがまず求めたのは独立性でした。希望はどこのメーカーでもサポートしてくれる業界標準の製品。ハードウェアメーカーのCOBOLはハードウェアに依存した仕様になっています。時にはデータベースにすらしばられることもありました。もう“選択の余地がなかった”という経験はこりごりでした。その中にあってCOBOL専業ソフトウェアベンダーであるマイクロフォーカスのCOBOL製品は、最も魅力的な選択肢でした。
 上海のエンジニアたちの間でも、Micro Focus COBOLは有名でした。A社のCOBOLを知っているエンジニアは一人もいませんでした。B社に関しては会社は知っているけれども、そのCOBOLは知らないということでした。しかし、彼らはマイクロフォーカスの名前はもちろん、COBOL総合開発環境であるNet Expressのことも非常によく知っていたのです。
実際、3社の製品でサンプルプログラムを作成してみたところ、最も開発効率と完成度が高かったのもNet Expressでした。
 佐々木氏は選択の理由を次のように語ります。
「業界標準に根ざした独立性、市場性と技術者の習得のしやすさ。これが決定要因でした。一度、Net Expressで開発したバッチプログラムは、富士通、IBMのメインフレームだけでなく、今後増えていくであろうUNIXサーバやWindowsサーバなどでも動かすことができます。プログラムの可用性を上げ、システム開発のコストを下げるという二つの目的を達成するためにも、これは重要な選択でした。」

佐々木伸一氏
株式会社アイネット
常務取締役
ビジネス・プロセス・アウトソーシング
事業本部長
佐々木伸一

●The result

 Net Expressを利用した技術者が口をそろえて語るメリットは単体テストのしやすさです。今までは、個々人が開発したプログラムをすべて集め、コンパイルをかけて性能テストを実施しなければなりませんでした。ところが、Net Expressによってあらかじめ単体テストで完成度の高いプログラムにして持ち寄れるため、テスト工程が非常にスムーズに進むようになりました。
 また、これまでメインフレームでCOBOLのスキルを身につけたエンジニアは、ほかのプラットフォームでの開発をいやがる傾向にあったそうですが、Net Expressをマスターしたエンジニアは開発プラットフォームに対するこだわりがまったくなく、GUIを駆使したデバッガなども積極的に活用しているそうです。
「COBOLはビジネスロジックを組むのには最適の言語です。UNIXサーバやWindowsサーバを導入した当初、C言語やVisual Basicなどで開発したことがありましたが、メンテナンス性が悪い、スピードが出ないなどの問題がありました。また、当社にとってはスキルの異なるエンジニアをたくさん抱えなくてならないジレンマにも悩まされました。今後も、一括処理やデータベースを直接扱う処理などは、変わらずCOBOLでやっていこうと考えています。その意味でUNIXやWindows上でCOBOL開発が行えるエンジニアが増えることは、当社にとってメリットが大きいと考えています。」佐々木氏はNet Express導入の成果をこのように語ります。
 同社では、このプロジェクトでの成功を機にMicro Focus COBOL製品によるバッチ系プログラムの共通化は一種のフレームワークとして認識され、社内で水平展開されつつあります。その代表的なものがやはりASP形式で提供されている自動車部品流通業向け事務合理化トータルソリューションサービスで、Net Expressを利用することによって、バックエンドシステムの移植性は非常に高くなったと評価されています。今後も複数のプロジェクトで適用が計画されているとのことです。
 こうした流通業で広く採用されているASP形式のトータルソリューションサービスは、エンドユーザーや企業は煩雑なシステム運用から開放される上に、ソリューション・プロバイダは幅広くサービスを提供することでスケールメリットを追求でき、双方に大きな利点があります。もちろん、ソリューション・プロバイダには万全のシステム運用体制が求められますが、株式会社アイネットは、バックエンドシステムのベース部分にMicro Focus Net Express/Server Expressを選択、COBOLプログラム開発の中核に据え、完成度の高い、コストバランスにすぐれた開発体制を推進しています。

Technical Keyword

ハードウェアに依存しないCOBOL製品の選択
バッチ系COBOLプログラムの共通化

ユーザープロフィール

株式会社アイネット

本社:神奈川県横浜市
設立:1971年4月
資本金:32億300万円
従業員数:1,017名(2002年9月末日現在)
事業内容:情報処理サービス、機器販売、パッケージソフト販売、ソフトウェア開発
主な実績・特長:
・ アウトソーシングサービスを主力として、石油業界、飲食、小売サービス業に展開
・ ビジネスアプリケーションの開発では、金融(消費者金融)に強く、製造、情報処理、流通、サービス業などに幅広い実績がある
URL:http://www.inet.co.jp/

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