株式会社アイネット

株式会社アイネット

低コスト、高い柔軟性を求められたガソリンスタンド向けASPシステム
選択されたプラットフォームはLinux、ここでもやはりMicro Focus Server Express

Highlights

Business

株式会社アイネットは、強固なセキュリティを備えたインターネットデータセンターとともに顧客に最適なソリューションを提供するビジネス・ソリューション・プロバイダ。石油流通業界、金融業界、流通業界に高い実績を誇っており、創業時より30年以上の長きに渡って手がけるガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービスには定評がある。

Challenge

ASP形式で展開しているガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービスに、また新しい顧客が加わり、同社は全国約1200のガソリンスタンドに提供する低コストで柔軟性の高いシステムの構築を求めた。

Solution

アイネットは、この要望に対してプラットフォームにLinuxを選択することで応えた。開発言語はCOBOL。30ケタもの事務計算にすぐれた業務処理を安心して任せられる点を評価した。そのなかでマイクロフォーカスを選んだのは、COBOLの仕様がハードウェアに依存せず、世界的に知名度と実績が高いからだった。

Results

システムは2004年4月にカットオーバー、順調なスタートを切っている。アイネットとしても、Linuxでも高い信頼性とスピードを達成できることが実証でき、コスト競争力のあるASPシステムをアピールする基盤が整った。

株式会社アイネットはビジネス・ソリューション・プロバイダ。お客さまが抱えるビジネス上の課題に対し、万全のセキュリティを備えたiDC(internet Data Center)を核に、トータルなビジネスソリューションを提供しています。
収益の柱の一つとなっているガソリンスタンド向け事務合理化トータル・ソリューション・サービスで、新たな顧客が加わることになり、低コストで柔軟性の高いASPシステムの開発が求められました。 同社はプラットフォームとしてLinuxを選択、この上で動かすアプリケーションの開発言語としてMicro FocusのCOBOLを選びました。事務計算処理にすぐれたCOBOLの言語特性、マイクロフォーカスのハードウェアにしばられない独立性、世界的な知名度を高く評価したからでした。

●The company

 万全のセキュリティを備えたiDCを核に、顧客に最適なソリューションを提供するビジネス・ソリューション・プロバイダ、株式会社アイネット。企業が抱えるビジネスの課題を、規模の大小を問わずITを武器に問題解決へと導いています。特に石油流通業界、金融業界、流通業界に高い実績を誇っており、創業時より30年以上の長きに渡って手がけるガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービスには定評のあるところです。

 また、高品質な運用・管理が高い評価を誇るトータル・アウトソーシング・サービス、パッケージアプリケーション販売、受託開発などを幅広く展開しています。

●The challenge

 同社の収益の大きな柱の一つである、ガソリンスタンド向け事務合理化トータルソリューションサービス。これはASP(Application Service Provider)形式で売り上げデータの収集、集計およびエンドユーザー向けの請求書発送サービスを行っているものですが、ここにまた一つ新しい顧客が加わることになりました。そのユーザーは全国に約1200店あるガソリンスタンド運営システムの再構築にあたって、さまざまな角度から検討した結果、アイネットのASPを選択しました。理由は価格、そして柔軟性の高い開発力でした。従来かかっていたシステム開発/運用コストの低減、Webブラウザでのデータ閲覧など新技術を搭載したシステム要件を満たせるのはアイネットだけだったのです。

 システム的には、アイネットが以前から用意しているガソリンスタンド向け標準ASPメニューに、ユーザーが必要とする視点での帳票出力機能やインターネットでのデータ閲覧機能を加えた形での専用ASPで提供することになりました。

ガソリンスタンド向けトータルソリューションサービス システム概要
ガソリンスタンド向けトータルソリューションサービス システム概要

●The solution

 より低いコストで柔軟性の高いASPシステムをどう実現するか。アイネットでは何度も会議を開催した末、プラットフォームにLinuxを選択することにしました。Linuxならハードウェアに安価なPC サーバが利用でき、ソフトウェア製品の価格もLinux版は他のプラットフォーム上の製品よりも安価な場合が多いので、物理的なシステムコストを低減できます。プログラミング工程そのものは以前から海外発注していたため、全体の開発コストも抑えられる予定でした。

 このLinuxで動かすASPシステムでも、アイネットは開発言語の中核にCOBOLを選びました。インターネットを利用するWebアプリケーションであるため、フロントエンド部分はJavaを利用しているのですが、業務ロジックはすべてCOBOLで記述されています。その理由は、COBOLは30ケタもの事務計算にすぐれた特性があり、業務処理を任せるには最適の言語だからです。また、業務ロジックを組むのにJavaなど新しい言語を使うとなると、EJBが揃っているといってもそこでプログラム品質の高さを確保するのが大変で、エンジニアにもプレッシャーがかかります。アイネットにはCOBOLに慣れたエンジニアがいたということもありますが、プログラムの重要な部分には高い品質が望めるCOBOLを選択されたそうです。

 同社はCOBOLの統合開発環境として標準的にMicro Focus Server Expressを利用していますが、プラットフォームがLinuxになってもやはりこれが選ばれました。なぜなら、ハードウェアベンダーの提供するCOBOL製品はベンダーの独自仕様も多く、時にはデータベース選択ですらしばられることもあります。その点、Micro FocusはCOBOL専業ベンダーで、その製品は特定のベンダーに依存しません。また、世界的にオープンCOBOL分野で圧倒的な導入実績があって非常に知名度が高いため、オフショア開発で海外に発注する際も話がスムーズに運ぶという利点がありました。

尾関 肇氏
株式会社アイネット
データセンター本部
SS事業部 尾関 肇

 オフショア開発を取りまとめた株式会社アイネット データセンター本部 SS事業部 尾関肇氏は、実際にMicro Focus ServerExpressを使用した実感を次のように語ります。

 「Micro FocusはCOBOLベンダーの中でも世界最大の開発体制を持っていて、保守も直接サポートしてくれ、迅速かつ適切です。今回のシステムには、WebSphereやDB2 UDB、MQなど、IBMのミドルウェアをいくつか採用しているのですが、これらが公式にサポートしているという点でも高く評価しました」

 加えて「これまではメインフレームでのCOBOL開発を担当していて、今回初めてLinuxという環境でMicro Focus Server Expressを利用しました。アニメータは使いやすいですね。ビジュアルにコードのデバッグができるので、単体テストなどの開発生産性が高くなると感じました」とコメントされています。

●The result

このASPシステムは、2004年4月にカットオーバーしました。これまでのシステムでは紙ベースだった帳票がオンラインで取得できるようになりました。ほんとうに必要なものだけを紙に出力するという選択ができるようになり、ここでもコスト削減が実現しています。グループのガソリンスタンドにとっても、より低コストでのシステム利用が可能になりました。

 アイネットでは、今回の開発でメインフレームやUNIXをプラットフォームとするシステムと変わらない信頼性とスピードをLinuxで達成できることを実証することができました。これにより、今後他の石油元売企業に対して、コスト競争力のあるASPシステムをアピールする基盤が整ったことになります。

 将来的には、このWebアプリケーションベースのASPシステムにビジネスインテリジェンス機能を搭載するなどの企画もあり、オープン環境を活用したシステム拡張構想は次々と広がっています。

*本ユーザー事例は、2005年2月に作成したものです。
ご担当者の部署名・役職等は取材時のものです。

Technical Keyword

Linux環境でのCOBOL開発・運用
ハードウェアに依存しないオープン環境製品の組み合わせ

ユーザープロフィール

株式会社アイネット

本社:神奈川県横浜市
設立:1971年4月
資本金:32億399万2,000円
売上高:174億4,100万円
     (2005年3月期)
従業員数:993人(2005年4月1日)
事業内容:情報処理サービス、機器販売、パッケージソフト販売、ソフトウェア開発
URL:http://www.inet.co.jp/

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