ケベック・ロアジー(Québec Loisirs)

ケベック・ロアジー

パフォーマンスの向上とコスト削減

Micro Focus‘Lift & Shift’ソリューションにより、ITコストの大幅削減とビジネス・プロセス改善を図る

ビジネス上の課題:

ブッククラブ業界での競争の激化に直面し、Microsoft Windowsサーバーへのシステム移行を選択

製品ソリューション:

・Micro Focus Enterprise Server

●Company Overview

ケベック・ロアジー社はカナダ・ケベックを拠点に、カナダのフランス語圏の人々に書籍・音楽出版物を提供するプレミアムなブッククラブです。ディレクトグループ・ベルテルスマン配下にあり、世界で最も巨大なメディア企業の一つであるベルテルスマンAG社の一事業部として、最先端のメディア・ビジネスを直接顧客に対し展開するケベック・ロアジー社は、グループ内で最も業績を挙げている数あるブッククラブの一社です。その会員数は28万人を誇り、売上は年間2,670万ドルを超えています。

他のブッククラブ同様、ケベック・ロアジー社はシステムの実運用時の負荷、頻繁な変更要求、そして会員の高い退会率に代表されるような非常に困難な市場で経営されています。そのビジネスはダイレクト・マーケティング手法によって複雑なビジネス・プロセスを通して行われています。この為、顧客からの注文と顧客リストの維持を司る顧客管理システム(the customer administration system: 以下「CAS」)は運用上極めて重要となっています。

ブッククラブ業界での競争の激化に直面するに従い、ケベック・ロアジー社は既存システムのアーキテクチャとIBMメインフレーム上で稼動しているCASの高い運用コストに限界を感じていました。CAS関連予算は年間約75万ドルに達していました。ケベック・ロアジー社は、市場での優位性を保ちつづけることを可能にするより安価で効率的な方法が求められていることを認識していました。その結果、Microsoft Windowsサーバーへのシステム移行を選択することになったのです。

●Challenges

CASの中核部分は、ディレクト・グループ/ベルテルスマンの異なる4カ国にある5つブッククラブのシステムの保守を担当しているウィーンのICSコンピテンス・センター(以下「ICS」)によって管理されていました。しかし、国によってブッククラブのビジネスが異なることから、ケベック・ロアジー社ではICSから提供される中核部分を対象となる市場の特性に合わせて構成しなければなりませんでした。ケベック・ロアジー社のビジネス要求に特化したCASに変更し完成させるために周辺モジュールはケベック・ロアジーのIT部門によって開発・保守されていました。CASの中核部分と周辺モジュールはリース中のIBMメインフレームのVSE/CICS配下のCOBOLで書かれていました。

「ICSによって何年も前に導入されたレガシー・システムに大規模なオーバーホールが必要なことは明白でした」さらに、「システムの価値と較べてそれに掛かる維持費は遥かに高く、支出の軽減可能な解決策が必要でした」とケベック・ロアジー社のCIO、レオ・テベルグ氏は言いました。より費用対効果があり、柔軟なソリューションの提供を求める声に対応すべく、ICSはCASの中核部分をWindowsへ移行し、ヨーロッパにあるブッククラブが各々の周辺モジュールをWindows移行するのを支援しました。

Windows対応の新しいCASがコスト削減に寄与する可能性があることに気づいたケベック・ロアジー社はICSから提供される新しい中核部分を利用する戦略的決定を行うと同時に、ICSからのサービスは受けずに自分達だけで周辺モジュールを移行し、構成することにしました。

●Solution

ケベック・ロアジー社のIT部門は、マイクロフォーカス社の開発ツールを使用して、リース中のIBM S390 (13 Mips)からCompaq ProLiant (Windows 2003/ 1 CPU)サーバーに、必要不可欠な周辺モジュールを移行しました。その結果、Windows対応のMicro Focus Enterprise Server を用いて、COBOL/CICSアプリケーションが実行されるようになりました。この移行プロジェクトは4人のメンバーからなるチームで行われ、そのうちの3名は経験豊かなCOBOL/CICSエンジニアでした。プロジェクトは6ヶ月余りで終了しました。

この作業期間中、周辺モジュールはICSから提供されたWindowsベースの中核部分と統合され、目標とされていていた予定日前に十分な余裕をもって新CASシステムへの切り替えが終了しました。
「マイクロフォーカスのツールによってもたらされた生産性が予定通りにこのプロジェクトが完成させる要因となりました」、「メインフレームのツールを使用して問題を洗い出し、修正に何日間も費やしていたような問題が、マイクロフォーカスの環境では文字通り数分で解決してしまいました」とテバルグ氏は言います。

●Results

ケベック・ロアジー社は新しいシステムを予定通り2003年10月にカットオーバーしました。そして当初のプロジェクト予算を19%下回ることになりました。この移行はCASシステムの40%にあたる膨大な経費削減をもたらし、年間予算も43万ドルとなりました。これは全IT支出の17%の削減に相当します。

「リースしているメインフレーム上でCASシステムの開発および運用に関連し繰り返し必要となっていった経費と購入したWindowsサーバー上での経費を比較すると、年間約15万ドルの節約となりました」とテベルグ氏は言います。

ケベック・ロアジー社にとって必須不可欠である信頼性に関しては、Windows環境が大変信頼するに値することが証明されています。「5ヶ月以上前にWindows環境への移行を終え実運用に入って以来99.7%の稼動率を我々は経験しています」「これは以前VSE環境下で経験していたことと変わりありません」とテバルグ氏は言います。

更に、ケベック・ロアジー社では、Windows上で新しいシステムを運用中に当初考えてもみなかった、予測不能なトランザクション・スループットの増加も経験しました。
「以前は我々の鍵となるメインフレーム上で一日のトランザクションの集計を行うバッチ処理に2時間以上も費やしていました」「Windows上でのマイクロフォーカス環境では、同じ処理がたったの7分で終了しました」とテベルグ氏は話しました。

このように毎日のビジネス・トランザクションを高速で集計することが可能になったことで、ケベック・ロアジー社のビジネスに更なる恩恵をもたらす劇的な改善が起こりました。第一に受注作業が毎日3時間早く終了することにより、夜間作業によって出荷に2日間要していたのが平均すると翌日には出荷できるようになりました。顧客満足度の点からこれはビジネス上大きな優位性となります。第二にシステムが稼動し朝早い内に出荷が終了することにより、外部委託していたメーリング関連業務を自社で行う余裕ができました。自社内でこの業務が完全に行えるようになったことは、ケベック・ロアジー社に更に年間15万ドルの経費節減をもたらしました。

Micro Focus Enterprise Server実行環境下でのパフォーマンスの向上はもう一つの重要なビジネス・プロセスの向上にも繋がりました。以前は週に一度の更新のみという制限の下、マーケティング・データウェアハウスの集計に12時間から14時間が掛かっていました。今では同じ集計を2時間余りで行うことにより、営業やマーケティング部門は自分達の行ったマーケティング・キャンペーンやプロモーションに対する効果を、週毎ではなく、毎日、最新情報として受け取ることが可能になりました。メディア・ビジネスにとって、競合他社に対する優位性の観点からこのことは大変な強みとなることを意味しています。

更にこの新しいシステムは効率的なバックオフィスでの顧客サービスの著しい向上を伴ったケベック・ロアジー社のダイレクト・マーケティング力を高めることを可能にしました。Windowsサーバー上で検索可能なフォーマットによる報告データが容易に得られるようになり、マーケティング担当者は、クロスセル・アップセルの対象となるような顧客関連情報をオン・デマンドでより効果的に取得することができます。

ケベック・ロアジー社では、基盤となるシステムを保存しているオフサイトにある古いウェアハウスをリプレイスするための確固たる業務継続計画の遂行も計画しています。単一のIBMメインフレーム上ではなく、異なるWindowsサーバー上に開発/実行システムが存在していることはほとんど追加費用無しで高水準の継続計画を遂行する機会を与えます。ケベック・ロアジー社では実行システムが稼動するWindowsサーバーがあるのとは異なる場所で開発用サーバーをASPで利用し、日々、開発サーバー上で実行データをリプリケートすることを計画しています。

ICS and QL Systems
ICS and QL Systems

「Windows対応のマイクロフォーカス環境への移行は我々のIT予算の削減と同時に、節約した15万ドルをビジネス開発に改めて割り当てることを可能にしました。業務遂行能力とシステムの効率の向上による生産性の著しい増大がはかれることを我々は予測すると同時に、顧客サービスの増進とより良い製品販売方法づくりを既に可能にしています」

(ケベック・ロアジー社、CIO レオ・テバルグ氏)

「我々のビジネス・プロセスの向上が既に証明しているように、このITプロジェクトに対する投資は我々が今まで行ったなかで最も賢明な決定の一つではなかったかと思います。次の12ヶ月間に我々は文字通り競合力を強めるだろうと信じています」

(ケベック・ロアジー社、CEO レジス・エサート氏)

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