株式会社クボタクレジット
クボタシステム開発株式会社

クレジット管理システムをWebアプリケーションで再構築
Micro Focus COBOL製品とIBM WebSphere連携で、複雑な金利計算を実行処理

Highlights

Business

株式会社クボタクレジットは、農業機械のトップメーカー「クボタ」のファイナンス部門として設立された企業。長年にわたり培ってきた「信頼」の輪をベースに、農業機械の購入援助を目的としたクレジット、カード、リースなどのクレジット・リース事業を中核としている。

Challenge

2004年9月、クボタクレジットでは十数年来使用したメインフレームベースのクレジット管理システムのリプレースを決断。可用性、外部連携、運用コスト削減などの要因から、オープンシステムでの再構築を進めることになった。

Solution

ビジネスロジックを組む開発言語としてこれまでメインフレームで利用していた言語であるPL/Ⅰに近く、複雑な金利計算を行うことから事務計算に強いCOBOLを採用。実績を評価してCOBOL統合開発環境であるMicro Focus Net Express/Micro Focus Server Expressと、リレーショナルデータベースとの相性がよくCOBOLのマルチスレッド機能をフルに生かせる実行環境としてMicro Focus Enterprise Serverが選ばれた。

Results

新しいクレジット管理システムは予定どおりカットオーバーを果たし、ユーザーの利便性を大きく高めている。また、クボタシステム開発におけるCOBOL-Java連携を活用した社内開発体制も確立された。

農業機械のトップメーカー「クボタ」のファイナンス部門として設立された株式会社クボタクレジットは、2004年9月、十数年来使用したメインフレームベースのクレジット管理システムのリプレースを検討。可用性の確保、外部システムとの連携、運用コストの削減などさまざまな要因から、システムのオープン化を決断しました。
システム開発を担当するクボタシステム開発株式会社は、COBOL-Java連携プロジェクトでこれまで高い実績を積んでいることから、今回もそのソリューションを選択。COBOL統合開発環境にMicro Focus Net ExpressとMicro Focus Server Express、実行環境にMicro Focus Enterprise Serverを、またWebアプリケーションサーバとしてIBM WebSphere Application Serverを採用し、高い生産性で迅速な開発を推進しました。

●The company

 株式会社クボタクレジットは、農業機械のトップメーカー「クボタ」のファイナンス部門として設立された企業です。創業は1967年。日本の農業と共に歩み、より豊かな農業の発展への寄与を使命としています。
 中核事業は、長年にわたり培ってきた「信頼」の輪をベースに、農業機械の購入援助を目的としたクレジット、カード、リースなどのクレジット・リース事業です。

●The challenge

西尾富氏
クボタシステム開発株式会社
第一ソリューション事業部
西尾富

 2004年9月、クボタクレジットではメインフレームで運用していたクレジット管理システムが稼動から17年目を迎え、そのリプレースを検討することになりました。クボタグループにおける情報システム開発を担うクボタシステム開発株式会社とともに、次期システムについて協議した結果、オープンシステムで再構築することを決断します。その背景には以下のような要因があったと、システム設計を担当したクボタシステム開発株式会社 第一ソリューション事業部 西尾富氏は語ります。
「まずは可用性です。従来のクレジット管理システムは、基本的に朝7時から夜7時までの12時間稼動となっており、日中社外で活動しているクボタグループのディーラーの営業担当者は延長時間帯を利用して何とか業務をこなしていました。それをできるだけ24時間に近い稼動時間にすることによって、利便性を上げたいという意向がクボタクレジットにありました」
 また、それだけではなく、ディーラーの照会系システムとの連携も求められました。これまでは2つのシステムが並列した形で提供されており、ディーラーの営業担当者はこれらを使い分ける必要がありました。それをWebアプリケーションという形でユーザーインターフェイスを統合し、ユーザーはあたかも1つのシステムを利用しているようにしたかったのです。
 システム統合も目標とされました。メインフレームとは別に構築されていたサブ機能単位のオープンシステムを統合し、個人情報保護法の完全施行をにらんだセキュリティ強化が必要でした。そして何より、オープン環境への移行による運用コストの大幅削減が目指されたのです。

新旧システムの比較
新旧システムの比較

●The solution

 オープンシステムでのクレジット管理システムを開発するにあたって、クボタシステム開発が選んだ言語はCOBOLでした。これまでメインフレームで利用していた言語であるPL/Ⅰに近く、精度を要求される事務計算に強いというのが、その大きな理由です。開発言語はできるだけ実績のあるものを採用することは、クボタクレジットからの強い要望でもありました。
 しかし、Webアプリケーションとして開発するため、画面系はJavaを採用することにしました。同社はすでにCOBOLとJavaを密接に連携させた開発プロジェクトをいくつも成功させており、迷いはありません。今回は、業務の中に非常に複雑な金利計算が存在するため、オンライン系業務とバッチ系業務の双方でCOBOLプログラムを共有することになりました。ここで開発環境として選ばれたのがMicro Focus COBOL製品です。単体テストまでをWindows上のMicro Focus Net Expressで行い、結合テストからUNIX上のMicro Focus Server Expressを利用するクロス開発形態がとられました。実行環境は、COBOL-Java相互運用性を拡張したMicro Focus Enterprise ServerのAIX版を選択されました。Webアプリケーションサーバとしては、WebSphere Application Serverが採用されました。

中橋和久氏
クボタシステム開発株式会社
情報開発センター
ビジネスオペレーション&サービスグループ
技術チームリーダー 中橋和久

 クボタシステム開発株式会社 情報開発センター ビジネスオペレーション&サービスグループ 技術チームリーダー 中橋和久氏は、Micro Focus製品採用の理由を次のように語ります。「Enterprise Serverを選んだのは、リレーショナルデータベースとして採用しているDB2との相性がよく、COBOLのマルチスレッド機能をフルに生かせたからです。今回は今までにも増して密接なCOBOL-Java連携にチャレンジしたので、かなり試行錯誤したところはありましたが、マイクロフォーカス サポートラインのテクニカルサポートのおかげで、無事にカットオーバーすることができました」
 クボタシステム開発株式会社 情報開発センター ディベロップメントグループ 水原亜希子氏は開発者として、Enterprise Serverの利点を語りました。「プログラムを修正しても、それがCOBOLだけであれば、サーバを再起動しなくてもその内容が動的に反映されるのがいいですね。チーム開発をしているので、サーバを再起動するのとしないのとでは生産性が大きく違ってきます」

水原亜希子氏
クボタシステム開発株式会社
情報開発センター ディベロップメントグループ
水原亜希子
山本アユミ
クボタシステム開発株式会社
情報開発センター ディベロップメントグループ
山本アユミ

 一方、Net Expressを利用した感想をコメントしたのは、クボタシステム開発株式会社 情報開発センター ディベロップメントグループ 山本アユミ氏です。「文法にしたがって色分けをしてくれたり、別ファイルのコピー文を組み込んで見せてくれたりするエディタの機能が便利で、効率よくプログラムを作成するのに役立っています」

新システム構成図 - ソフト&サービス概略-
新システム構成図 - ソフト&サービス概略-

●The result

 新しいクレジット管理システムは、2005年7月、予定どおりカットオーバーを果たしました。現在、クボタクレジット、ディーラーの照会系システム連携を合わせて数千ものユーザーに利用されています。サービス時間は朝7時から夜12時までとなり、ディーラーの営業担当者も非常に利用しやすくなりました。

太田康之氏
クボタシステム開発株式会社
情報開発センター
ディベロップメントグループ
マネージャー 太田康之

 クボタシステム開発株式会社 情報開発センター ディベロップメントグループ マネージャー 太田康之氏は、この開発プロジェクトの成果について次のように語ります。「2001年に当社で初めてCOBOLを採用して以来、COBOL技術者のスキルが向上し、COBOL-Java連携においても実績を積んだこともあり、今回の開発では社内開発を中心に進めようと考えました。その方が社内にノウハウが残るため、運用管理がスムーズに行くからです。今回、見積り段階では250Kステップだったプログラム量が最終的に400Kステップに増えたのですが、開発標準として400のCOBOLコンポーネントを用意していたこともあって、平均10人の開発者体制で月産8000ステップを達成、当初の予定どおりカットオーバーすることができました。運用コストも従来のメインフレーム時代に比べて4割減を実現しています」
 太田氏はCOBOL-Java連携を活用した社内開発体制に自信を深めたとのことです。クボタクレジットでは将来的には周辺の業務システムとの統合の希望もあるとのこと。きっとその際も同グループならではの先進的なCOBOL-Java連携が実現されることでしょう。

 

Technical Keyword

COBOLとJavaの連携
UNIXクロス開発

ユーザープロフィール

株式会社クボタクレジット

本社:大阪市浪速区
創業:1967年11月
資本金:3億5,000万円
取扱い高:607億円(2005年3月期)
従業員数:141名(2005年6月現在)
URL:http://www.kubota-credit.co.jp/

ユーザープロフィール

クボタシステム開発株式会社

本社:大阪市浪速区
設立:1987年7月
資本金:4億円(株式会社クボタ全額出資)
売上高:99億4,000万円(2005年3月期)
従業員数:465名(2005年6月現在)
URL:http://www.ksi.co.jp/

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