株式会社モスフードサービス |
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基幹システムの刷新プロジェクトで既存バッチプログラム資産を有効活用 |
Highlights
Business
「食を通じて人を幸せにすること」を企業目標に、「おいしくて、安全で、健康に良い商品」を提供している株式会社モスフードサービス。1972年の創業当初より「おいしさ」にこだわり、商品は作り置きをしないでひとつひとつ注文を受けてから作るアフターオーダー方式のハンバーガーショップとして知られている。
Challenge
同社では基幹システム「GENESIS」を刷新することになり、プラットフォームはIBM p5/AIX、画面系プログラムはJavaが採用されることになった。そこで問題になったのが、バッチプログラムをどうするか。JavaかC言語で書き直すか、COBOLの既存資産をそのまま生かすかが議論された。
Solution
選ばれたのはCOBOLで、COBOL統合開発環境としてMicro Focus Server Expressが採用された。理由は、短い時間で安定的に高速稼動することが必須条件だったから。また64ビット環境での動作が保証されていたことも、大きな選定要因だった。
Results
新基幹システムは2004年4月の第一次本稼動開始より順調に動いている。これによって、昼間のバッチ処理は昼休み時間中におさまるようになり、夜間に関しても10分程度となり、業務の大幅な効率化が実現された。
「食を通じて人を幸せにすること」を企業目標に、「おいしくて、安全で、健康に良い」商品を提供し続けている株式会社モスフードサービス。
同社では、2004年、基幹システムの刷新にあたり、サーバースペックや開発言語の抜本的な見直しを行うことになりましたが、バッチプログラムについては1997年4月の新規開発以来利用し続けているCOBOL資産をそのまま継承することを決断しました。
その理由は、バッチプログラムには同社業務の根幹に関わるトラブルの許されない重要なオペレーションが多数含まれており、しかも短時間で高速稼動することが求められたからです。その期待に応えたのが、Micro Focus Server Expressでした。
●The company
手作りのおいしさと、真心と笑顔のサービス。モスバーガーは1972年の創業当初より「おいしさ」にこだわり、商品は作り置きをしないでひとつひとつ注文を受けてから作るアフターオーダー方式のハンバーガーショップとして知られています。このフランチャイズチェーンを展開しているのが、株式会社モスフードサービス。出来るだけ農薬や化学肥料に頼らない方法で育てた野菜と、牧草だけで育てられた牛のパティを使用するなど、「食を通じて人を幸せにすること」を企業目標に、「おいしくて、安全で、健康に良い商品」を提供しています。日本の食文化を取り入れた商品の開発でも大きな特徴を持っており、ごはんをパンに見立てたモスライスバーガーやデザートの玄米フレークシェイクなどは、モスバーガーならではのメニューです。
●The challenge
2004年4月、モスフードサービスでは、同社の基幹システム「GENESIS」を刷新、第一次本稼動がスタートしました。このシステムは全国の店舗、取引先との受発注、POSデータの集配信、各種マスターデータ、請求、支払、在庫などを管理する、まさにビジネスエンジンといえるものです。このプロジェクトは、他の複数の業務支援システムとともに、1台のIBM AIXサーバ「eServer p5 570」上に、LPAR機能と呼ばれる仮想化技術を利用して全統合するという国内初のプロジェクトの一環として進められました。
「2nd GENESIS」と命名された新システムは、クライアント画面から大量のデータを入力する必要があることから、クライアント/サーバ・システム形式とするものの、開発言語には特定のプラットフォームに依存しない利点を評価して、Javaを採用することになりました。
ここで焦点となったのが、バッチプログラムをどうするかということです。本数にして2500本以上、ステップ数にして約300万ステップありました。
初代「GENESIS」は、もともと富士通メインフレーム上で稼動していたシステムを、1997年4月にオープン環境へ移行したものです。その際にデータベースは階層型DBからDB2へ移行され、画面系のプログラムはCenturaで新規開発されました。バッチプログラムは、大規模システムでの実績と安定稼動、高速動作といった点が評価され、Micro Focus COBOL for UNIXで新規開発されました。「2nd GENESIS」でのバッチプログラムをどうするか。Javaか、C言語か、引き続きCOBOLか、選択肢は3つでした。
●The solution
結論から言えば、選ばれた言語はCOBOLであり、Micro Focus COBOL for UNIXの後継製品であるCOBOL統合開発環境Micro Focus Server Expressが採用されました。それはモスフードサービスならではのバッチ処理の特性から、何より高速稼動が求められたからです。
同社では、1日に2度、大規模なバッチ処理が行われます。11時30分から13時までの昼間と18時からの夜間です。本締めと呼ばれる本格的なバッチ処理は前者で、全国の店舗から発注された食材をまとめ、仕入先に注文をかけるといった重要な処理が多数このタイミングで行われています。この昼間の処理には高速稼動とともに高い安定性が求められ、トラブルは許されません。
また、同社は請求書の作成など大量のドキュメントを高速印刷するニーズがあるのですが、フォームオーバーレイ機能を搭載したプリンタにデータを送信する際も、他の言語に比べてCOBOLは高速に処理することができました。

株式会社モスフードサービス
管理本部
情報システムグループ
チーフリーダー
木村勝昭氏
株式会社モスフードサービス 管理本部 情報システムグループ チーフリーダー 木村勝昭氏は、Micro Focus Server Expressの選定理由を次のように語ります。「既存資産をそのまま移行できて、時間、コスト、労力をかけずにすむということがまず1点ありました。それから、性能が常に安定していて、高速稼動が期待できるということも大きな要因でした。今回はサーバを移行し、そこで新技術を採用し、といった具合に、新規のテクノロジーを多数導入することになっていたので、バッチプログラムは従来のものを利用してリスクを減らそうという意味合いもありました。そして何より、新しいサーバp5 570は64ビット環境で動くのですが、Micro Focus Server Expressはすでに64ビット環境での動作が保証されていました。登場して長い年月が経ちながら、今もなお環境の変化に強かった。これも重要な採用理由の一つですね」

株式会社電通国際情報サービス
エンタープライズソリューション事業部
エンタープライズソリューションコンサルティング部
シニアコンサルタント
渡邉力英氏
今回、実は1点だけ1997年に採用されたMicro Focus COBOL for UNIXとMicro Focus Server Expressとで、プログラムの受け取り方が異なる点がありました。旧バージョンでは数値項目にブランクを代入すると0と認識していたのですが、新バージョンではブランクを無視することになっていたため、処理結果が異なるケースが生じたのです。
システムインテグレータとしてプロジェクトに参画した株式会社電通国際情報サービス (以下、ISID)エンタープライズソリューション事業部 エンタープライズソリューションコンサルティング部 シニアコンサルタント 渡邉力英氏は、この点を次のように語ります。「この問題はプログラムの動作確認後の総合テストで判明し、そのときは約2500本ものプログラムをすべて見直すことになるのかと、少々慌てました。しかし、マイクロフォーカスに連絡を取ったところ、非常に迅速な対応でプログラム検証に尽力いただき、プロジェクトに大きな影響を出さず、事なきを得ました。はからずもマイクロフォーカスのテクニカルサポートの手厚さを経験することになったのですが、COBOL専業ベンダーだけのことはあると実感しました」
●The result
「2nd GENESIS」は、第一次本稼動以降、新倉庫管理システム、新会計システムなどとの連携を加えて規模を拡大しつつ、順調かつ安定した動作を続けています。
モスフードサービスの基幹システム全般に関して、開発、運用管理から保守まで一貫してISIDがサポートしています。
これまでは、昼間のバッチ処理が13時までには終わらず、午後の入力作業などに利用制限がかかったことも時にはあったのですが、新システムになったことによって、12時過ぎにはすべての処理を終えることができるようになりました。また、夜間のバッチ処理についても、これまで1時間程かかっていたものがわずか10分になったそうです。
何があってもトラブルを起こせない処理だから引き続きCOBOLで、長年の実績を持ち今もなお柔軟に変化対応しているからMicro Focus。モスフードサービスが届ける手作りのおいしさと真心と笑顔のサービスを、マイクロフォーカスも支えています。
Technical Keyword
基幹システムのサーバ統合による運用コスト低減
バッチ処理におけるCOBOLプログラム資産の再利用
ユーザープロフィール
株式会社モスフードサービス
本社:東京都新宿区
設立:1972年7月
資本金:114億1,284万円(2006年3月末)
売上高:582億1,600万円(2005年度)
従業員数:367名(2006年3月末)
事業内容:フランチャイズチェーンによるハンバーガー専門店「モスバーガー」の全国展開、その他飲食事業など
URL:http://www.mos.co.jp/
ユーザープロフィール
株式会社電通国際情報サービス
本社:東京都港区
設立:1975年12月
資本金:81億8,050万円(2006年3月末)
売上高:686億9,300万円(2006年3月期連結)
従業員数:1,874名(2006年3月末)
事業内容:コンサルティングサービス、ソフトウェア・プロダクト販売/サポート、システム・インテグレーション・サービス、アウトソーシング・サービス
URL:http://www.isid.co.jp/




