株式会社ノエビアホールディングス

株式会社ノエビアホールディングス

プログラム品質低下は許されない、Adabas/Naturalベース販売管理システムの.NET環境への移行。
選択されたマイグレーション・ソリューションの一翼を担っていたのはMicro Focus Net Express。

Highlights

Business

1964年の創業以来、豊かな生活の実現のため、美と健康の創造に取り組んできたノエビアグループ。株式会社ノエビアと常磐薬品工業株式会社を主な事業会社に持つ同グループは、化粧品事業を中核とし、「南天のど飴」や「眠眠打破」といった医薬・食品事業などを国内6社、海外8社の計14社で展開している。

Challenge

ノエビアグループでは、長年にわたって基幹システムをメインフレームで運用してきたが、2000年代に入ってダウンサイジングを決断。最後にAdabas/Naturalベースの常盤薬品工業株式会社関連の販売管理システムを移行することになったが、プログラム品質を維持したまま、短期間に最小限のプロジェクト人員で臨まなければならなかった。

Solution

ユーザーから“大きなシステム変更は望まない”という声もあり、マイグレーションに着目。徹底したツール化による変換という特長や、開発スピード、実績などから、キヤノンITソリューションズが提供するマイグレーション・ソリューションを選択。このソリューションの中で、Adabas/Natural資産を変換してそのままオープンシステム環境での稼働を実現するのがMicro FocusのCOBOL製品だった。

Results

マイグレーションプロセスでは、COBOL統合開発環境 Micro Focus Net Expressが、Microsoft Visual Studioのプラグインとして利用され、開発生産性向上を支援した。新システムは2009年11月のサービスインより安定的に稼働。工数もスクラッチで開発した場合と比較して1/5で済んでいる。ユーザー研修、問い合わせ対応もほとんど必要なかった。発生した機能追加も、.NET環境のシステムと連携させながらCOBOLで柔軟にアップデートが図られている。

 ノエビアグループでは、長年にわたって基幹システムをメインフレームベースで運用してきましたが、2000年代に入ってダウンサイジングを決断。最後に、グループ企業である常盤薬品工業株式会社のAdabas/Naturalで開発された販売管理システムを移行することになりました。
 プログラム品質を維持したまま、短期間に最小限のプロジェクト人員でどう移行するかを検討した結果、キヤノンITソリューションズが提供するマイグレーション・ソリューションを選択。このソリューションの中で、Adabas/Natural資産のオープンシステム環境への移行を実現するのがMicro FocusのCOBOL製品でした。
 徹底したツールの利用により迅速な移行作業が進められ、実質的に半年で完了。新システムはサービスイン直後より安定的に稼働し、工数もスクラッチで開発した場合と比較して1/5で済みました。本稼働から2年、Micro Focus COBOLベースのプログラムは、機能追加の際にも.NET環境のシステムと連携した柔軟なアップデートを可能にしています。

●The company

 1964年の創業以来、豊かな生活の実現のため、美と健康の創造に取り組んできたノエビアグループ。株式会社ノエビアと常磐薬品工業株式会社を主な事業会社に持つ同グループは、化粧品事業を中核とし、「南天のど飴」や「眠眠打破」といった医薬・食品事業などを国内6社、海外8社の計14社で展開しています。取り巻く環境の変化に対応しながら、多様化する顧客のニーズを的確に捉えた商品開発やマーケティングに注力、さらなる事業基盤および競争力の強化を図っています。

●The challenge

 ノエビアグループでは、長年にわたって基幹システムをメインフレームベースで運用してきました。2000年代に入ってダウンサイジングを決断、株式会社ノエビアの基幹業務システムをスクラッチから再開発するなど、Microsoft .NET FrameworkおよびSQL Serverを標準インフラに、着実にオープンシステムへの移行を推進していました。

 2008年4月、最後に残ったAdabas/Naturalベースの常盤薬品工業株式会社関連の販売管理システムの移行に着手することになりました。これは、営業拠点で日々の売上報告や入金報告をデータ入力し、基幹システムへ登録するシステムです。もともとはスクラッチで再構築する予定でしたが、メインフレームの保守期限切れも迫っており時間的な余裕はそれほどありません。また、このプロジェクトは情報システム部門担当者を中心に進めることになっていましたが、その人員は4名でした。

 システム特性的にはデータエントリー画面が多い設計になっており、そのニーズは今後も変わりません。約30名のユーザーからも、“現在のキー操作とレスポンスに満足しているから、できるかぎり変えないでほしい”という強い要望が寄せられていました。

 この販売管理システムはまた、取引先とのやりとりに直接関わっており、システムトラブルが発生すれば先方に多大な迷惑をかけることになります。移行方法の決定は安全を第一に考える必要がありました。

●The solution

奥田章博氏
情報システム部 課長代理
奥田章博

 そうした中、プロジェクトチームが検討したのが“マイグレーション”という方法です。株式会社ノエビアホールディングス 情報システム部 課長代理 奥田章博氏が調査したところ、キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)が提供しているマイグレーション・ソリューションほか、いくつかの選択肢が候補に上りました。

 キヤノンITSのマイグレーション・ソリューションは、徹底したツール化によって移行を推進する点に大きな特長があります。そのソリューションにおいてAdabas/Natural資産の変換先言語として採用されているのがMicro FocusのCOBOLです。キヤノンITSの提案は、選択肢の中で最も短い期間でプロジェクトを完了可能であり、少ない人員で進めることができそうでした。

滝川奈緒美氏
情報システム部 課長
滝川奈緒美

 プロジェクトチームはマイグレーションのイメージをつかむため、キヤノンITSからの提案で2種類の代表的なオンライン処理のトライアル移行を行います。1ヶ月後には変換したオンライン処理プログラムが納品され、画面構成やキー操作、レスポンスを見て“これならいける”という感触を得たといいます。また、キヤノンITSの実績を確かめるため、先行企業を訪問。運用や移行後のシステムレスポンスなどについて詳しい情報を得て、正式にキヤノンITSのマイグレーション・ソリューションの選択を決定しました。2008年10月のことです。

 株式会社ノエビアホールディングス 情報システム部 課長 滝川奈緒美氏は、選択の理由を次のように語っています。

「キヤノンITSの提案は費用対効果も高く、ロジックには手を入れないため、プログラム品質という点では安心感がありました。Micro FocusのCOBOLはこのソリューションを実現できる唯一の製品という説明がありました。もともと当社にはCOBOLエンジニアが多く在籍しており、標準インフラと定めた .NET環境とMicro Focus製品は親和性があるので違和感はありませんでした。

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●The result

 マイグレーションプロセスでは、Microsoft Visual Studioに統合されたCOBOL開発環境Micro Focus Net Expressが利用されました。その使用実感を奥田氏は次のように振り返ります。

「Micro Focus Net Expressのデバッガが重宝しました。メインフレーム時代、COBOLでの開発はテストが大変だったのですが、これを利用するとチェックしながらコーディングできるのでプログラム品質の向上が図れます。Visual Basicに親しんでいるエンジニアは、Visual Studioと同じ画面環境下で開発できるので、Micro Focus Net Expressにもすぐ習熟することができました。今回ソース管理はVisual Studioにインテグレーションされたバージョン管理ツールを利用しましたが、ここでCOBOL資産も統合できるので管理が一本化できて楽でした」

 2009年、Adabas/Natural資産のMicro Focus COBOLへの変換作業も順調に進みました。キヤノンITSのソリューションは当初から高い移行率を誇り、若干出現した新旧プログラムの差異も新規にツールを作成して対応したため、どんどん前へ進み、5ヵ月間のシステム検証を経て新システムが本稼働したのは2009年11月。メインフレーム上のAdabas/Natural資産は、.NET環境へ完全移行されました。ツールによるマイグレーションという手法の選択により、工数的にはスクラッチで開発した場合と比較して1/5で済んだといいます。またシステム切り替え時、ユーザー研修、問い合わせ対応もほとんど必要ありませんでした。

 本稼働から2年、両氏は今回のプロジェクトについてこう語ります。

「このシステムは、カットオーバー直後から大きな問題もなく安定稼働に入りました。ほんとうに静かなスタートで、スクラッチ再構築のときとの違いを実感しました。レスポンスも、オンライン処理、バッチ処理とも、このシステムがメインフレームを独占して使っていた時とほとんど変わらないので、費用対効果の高さは享受できていると思います」(滝川氏)

「システム仕様に変化はないとはいえ、販売管理システムなのでデータ交換先などは着実に増えているのですが、他の.NET環境のシステムと連携させながらCOBOLで柔軟にアップデートを図れています」(奥田氏)

 業務効率はそのままにオープンシステム環境へ移行したメインフレームマイグレーション・プロジェクト。その背後には、キヤノンITSのマイグレーション・ソリューション、そしてその一部として重要な役割を担ったMicro Focus Net Expressの貢献がありました。同社では今後、サーバー運用の負荷軽減のため仮想化やクラウドの利用も検討されていくとのことです。

Technical Keyword

メインフレームからWindows .NET環境へのマイグレーション
ツール利用によるAdabas/NaturalからMicro Focus COBOLへの変換

ユーザープロフィール

株式会社ノエビアホールディングス

本社:兵庫県神戸市中央区
設立:2011年3月
資本金:73億1,943万円(2011年3月現在)
従業員数:152名(連結2,153名)(2011年3月現在)
事業内容: ノエビアグループ各社の経営管理およびそれに附帯する業務
URL: http://www.noevirholdings.co.jp/
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