株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ

メインフレーム上の移行対象プログラムをRevolveで解析
Net Expressでオープン環境へ移植し、
総合テストにServer Expressが活躍中

Highlights

Business

株式会社NTTデータは、企業のITへの取り組みを力強くサポートするシステムインテグレータ。顧客企業に最適なソリューションを提供する「システムインテグレーションビジネス」に加え、顧客企業と共同で新たな事業を展開する「ITパートナービジネス」、および情報ネットワーク社会に必要なサービスをフルラインで提供する「サービスプロバイダビジネス」を展開する。

Challenge

ある地方自治体で、同社の提供している保健福祉分野のパッケージ・アプリケーションの導入が決定するが、カスタマイズが必要だった。その一方で、時代の趨勢から、開発コストの抑制が必須であった。

Solution

解決策として、現行メインフレーム上にあるCOBOLのバッチ処理をRevolveで解析しながらコンバートするとともに、一部のサーバプログラムをCOBOLで開発することを決定。実際のコンバート、プログラミング作業はNet Expressを利用して行った。

Results

Revolve、Net Express、Server Expressのトータル利用とソフトウェアのリエンジニアリングの工夫で、高い生産性とコスト管理を両立させた開発スタイルを確立。最新版のパッケージ・アプリケーションを幅広くセールス展開する素地が整った。

株式会社NTTデータでは、地方自治体から保健福祉業務のC/S型パッケージ・アプリケーションを受注しました。高い開発生産性を確保するため、現行メインフレーム上のCOBOLのパッケージ・アプリケーションをUNIX上に移植。また、サーバの一部にCOBOLプログラムを配し、システムの安定稼動を確保しました。マイクロフォーカスのRevolve、Net Express、Server Expressの3製品利用とソフトウェアのリエンジニアリングの工夫により、開発コスト抑制ニーズにも応えることができました。

●The company

 インターネットの登場で、人々の生活や価値観は大きく変わりつつあります。企業にとってもこれはチャンスであり、脅威でもあります。ITを使っての新ビジネス創造が経営戦略の大きな柱の一つとなっています。
 株式会社NTTデータは、こうした企業のITへの取り組みを力強くサポートするシステムインテグレータです。顧客企業に最適なソリューションを提供する「システムインテグレーションビジネス」に加え、顧客企業と共同で新たな事業を展開する「ITパートナービジネス」、および情報ネットワーク社会に必要なサービスをフルラインで提供する「サービスプロバイダビジネス」を展開し、またこれら3つのビジネスのシナジー効果により、新規ビジネスの創造、市場の拡大に貢献しています。また近年では、政府が打ち出した「e-JAPAN戦略」「e-JAPAN重点計画」を受け、電子政府・電子自治体の構築・整備にも力を注いでいます。

●The challenge

 2001年6月、同社はパッケージ適用にて、ある自治体の保健福祉情報システムの開発を受注しましたが、自治体独自の現行システム仕様を効率よく踏襲する必要性がありました。これまでのメインフレームシステムからのダウンサイジングが決定し、情報システムのベースに、NTTデータがプロダクトとしてラインナップしているクライアント/サーバ型のパッケージ・アプリケーションが選ばれたのです。
 この製品は、保健福祉分野におけるトータルシステムメニューを揃えており、自治体の地域福祉計画の実現をベースとした段階的な導入が可能なのが特長。また、複雑な自治体内部の福祉関係業務のOA化から在宅福祉サービス・ケースマネジメントを支援するシステムまでをカバーしており、制度・施策間の横断的情報を福祉総合データベースの一元管理によって事務処理精度を向上させるとともに迅速化にも貢献します。さらに、職務権限に基づき、ユーザ毎に利用可能なメニューのみを表示するなど、プライバシーやセキュリティ保護にも十分配慮しています。
 システム構成としてサーバ環境にUNIX OSを、クライアントマシンにWindows PCを利用します。また、保健福祉業務は地方自治体によって差異があり、カスタマイズも発生します。その一方で、時代の趨勢から、開発コストの抑制が必須でした。
 株式会社NTTデータ 公共地域ビジネス事業本部 電子自治体事業部 第二システム統括部 東日本システム開発担当 部長 島村賢示氏は考えました。“どのような開発スタイルを選択すれば、高い生産性を維持しながらコスト低減が実現可能か?”
 公共地域ビジネスの世界では、このような厳しい要求に応えなければ、システムインテグレータは生き抜いていくことができません。

NTTデータが提案する「福祉総合情報システム」構成
「福祉総合情報システム」構成

●The solution

 選択はCOBOLの有効活用でした。
 まずバッチ処理に関しては、現行メインフレーム上のソフトウェア資産が再利用可能であり、また他の言語より確実に安定稼動が見込めるため、これをUNIX環境にコンバートして利用することにしました。
 次に、サーバプログラムも基本はC言語ですが、帳票出力処理はCOBOLを採用することにしました。これには二つの理由があります。一つはCOBOLの得意分野であること。もう一つは、これが後から仕様変更が入りやすい処理であること。COBOLであれば途中でプログラムに手を入れても、品質を落とすことなく維持できることを、島村氏は確信していたのです。
 この地方自治体が利用していたのは富士通製のメインフレームでしたが、オープン系COBOL開発ツールとして選択されたのはMicro Focus製品でした。その理由を島村氏は次のように語ります。
「以前、ある地方自治体でも当社は保健福祉情報システムを開発したことがあり、そこでMicro Focus COBOL製品が使われていました。パフォーマンスにすぐれていること、業界標準であることなど、いろいろメリットを聞いていたため、今回も使ってみようと思いました」
 メインフレームのバッチ処理をコンバートするにあたって、同社はマイクロフォーカスのリエンジニアリングツール Revolveを利用してプログラム解析しました。対象範囲と予測した1600本を影響検索した結果、半数は今回の移行対象に入らないプログラムであることが判明しました。
 株式会社NTTデータ 公共地域ビジネス事業本部 電子自治体事業部 第二システム統括部 東日本システム開発担当 課長 川上浩二氏は、Revolveを利用するメリットについて次のように語ります。
「Revolveを使わずに、どのプログラムがどの関数が呼んでいるか、どのプログラムを作り直さなければいけないかを把握することは不可能だったでしょう。このツールがなければ、開発者が1600本のプログラムすべてに目を通さねばなりませんが、それはもはや人間の管理できる分量ではありません」
 開発コストをコントロールするため、島村氏は実際のコンバート作業、プログラムミング作業を同社の子会社に発注しました。そこで活躍したのがNet Expressです。PC上で、UNIXで動くサーバプログラムにクロス開発ができるNet Expressは、まさにこのプロジェクトに最適の製品でした。最近のC/S型での新規システム開発でCOBOLを使用する頻度は少なくなっており、発注時、若い世代の開発者はCOBOLにそれほど堪能ではなかったといいます。しかし、COBOLという言語の習得の容易性とNet Expressの統合開発環境としての操作性の高さから、彼らはあっという間にマスターしてしまったそうです。

福祉業務システムサンプル画面
自動車保険見積りサービスWebサイト

●The result

 現在、保健福祉情報システムは、最後の仕上げ段階に入っています。開発者がコンバートされたCOBOLプログラムをServer Express上で動かし、総合テストを行っています。
 Revolve、Net Express、Server Expressのトータル利用とソフトウェアのリエンジニアリングの工夫で、高い生産性とコスト管理を両立させた開発スタイルを確立したNTTデータ。COBOLの利点を冷静に見極めた点が、勝因だったのではないでしょうか。

川上浩二氏
株式会社NTTデータ
公共地域ビジネス事業本部
電子自治体事業部 第二システム統括部
東日本システム開発担当
課長 川上浩二
平野正寿氏
株式会社NTTデータ
公共地域ビジネス事業本部
電子自治体事業部 第二システム統括部
東日本システム開発担当
平野正寿

Technical Keyword

効率的なプログラム解析とビジネスロジックの抽出
Net ExpressによるUNIXクロス開発

ユーザープロフィール

本社:東京都江東区
設立:1988年5月
資本金:1,425億2,000万円(2002年3月末現在)
売上高:8,019億6,600万円(2001年度)
従業員数:7,437名(2002年3月末現在)
事業内容:システムインテグレーションを中心としたITサービスビジネス全般
URL:http://www.nttdata.co.jp/

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