株式会社NTTデータ
NTTデータソフィア株式会社

株式会社NTTデータ

戦略性の高いシステムとして進化した、りそなグループの「新情報系システム」。
メインフレームからオープン系基盤への全面刷新により効率化とコスト削減も実現。

Highlights

Business

NTTデータグループは「Global IT Innovator」をビジョンに掲げ世界中でビジネスを展開するシステムインテグレーターで、株式会社NTTデータはその中核企業。NTTデータソフィア株式会社は、長年培ってきた金融業務システムノウハウを元にITのトータルサービスを提供しNTTデータグループの一翼を担っている。

Challenge

2004年より、NTTデータとNTTデータソフィアは、りそなグループへのITアウトソーシングサービスを提供。同グループには、膨大なデータを閲覧・分析する情報系システムがある。長年使い続けているメインフレームシステムであったため、非効率性やコスト面などの課題を抱えていた。

Solution

りそなグループは、革新性の高いIT技術や先駆的な取り組みを積極的に採用し、メインフレームシステムをオープン系基盤へ移行することを決定。メインフレーム上のPL/IプログラムをツールによってCOBOLに変換するマイグレーション手法を採用。ツールマイグレーション実績を豊富に有している株式会社CIJがパートナーに選定された。同社が選択したオープン環境でのCOBOL製品がMicro Focus Visual COBOLだった。

Results

新システムは予定どおり本番稼働を迎え、その後も安定運用を続けている。りそなグループのビジネスに寄与する最新鋭の新情報系システムの開発プロジェクトを成功に導いたのは、NTTデータグループの若い技術者たちの向上心と、それを十二分に活かしたリーダーたちの確かなマネジメント力だった。

 2004年より、株式会社NTTデータとNTTデータソフィア株式会社は、りそなグループに向けてITアウトソーシングサービスを提供し、同グループのビジネス拡大をITによって力強く支え続けています。りそなグループには膨大な勘定系データを閲覧・分析する情報系システムがありましたが、長年使い続けているメインフレームシステムであったため、非効率性やコスト面などの課題を抱えていました。
 2013年、戦略性の高い「新情報系システム」として再構築するプロジェクトがスタート。革新性の高いIT技術や先駆的な取り組みを積極的に採用し、オープン系基盤へ移行することを決定。メインフレーム上のPL/IプログラムをツールによってCOBOLに変換するマイグレーション手法が採用されました。マイグレーションパートナーには実績が豊富な株式会社CIJを選定。CIJはNTTデータソフィアのプロジェクトメンバーとともに、Micro Focus Visual COBOLを利用しオープン環境にIT資産を移行しました。
 新システムは予定どおり本番稼働を迎え、その後も安定運用を続けています。りそなグループのビジネスに寄与する最新鋭の新情報系システム。その開発プロジェクトを成功に導いたのは、NTTデータグループの若い技術者たちの向上心と、それを十二分に活かしたリーダーたちの確かなマネジメント力でした。

●The company

 NTTデータグループは「Global IT Innovator」をビジョンに掲げ、「お客様との間に長期にわたる揺るぎない関係性を築き上げ、お客様の夢や望みを実現する」という、他のどのグローバル企業とも違う同グループならではの価値観を社員全員が共有しています。株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)はその中核企業です。

 NTTデータソフィア株式会社は、金融業界の中で最も進んだ金融サービスを世の中でいち早く実現することを戦略としているりそなグループを主要顧客とし、NTTデータグループの一翼を担っています。情報システムのアウトソーサーとして新規システム開発から保守維持、運用までITのトータルサービスを提供します。

 2004年より、NTTデータとNTTデータソフィアは、りそなグループに向けてITアウトソーシングサービスを提供し、りそなグループ全体のビジネス拡大をITによって力強く支え続けています。

●The challenge

 りそなグループには、勘定系システムから生み出される膨大なデータを行員が自由に閲覧・分析できる情報系システムがあります。これはメインフレーム上でPL/I言語により開発され、同グループが数度の企業合併を経る中でも変わりなく、業務ニーズを取り込み進化しながら約25年間にわたり活用されてきました。

 しかし、年月を経たメインフレームシステムだけに、機能追加に日数を要したり、データの検索や抽出に時間がかかるなど、その非効率性が課題となっていました。

 そこで、同グループはメインフレームの更改時期を契機に、コスト削減と保守性の向上、追加・変更への迅速な対応を可能にすることを目的に、情報系システムのオープン化を決断、IAサーバーを新たなプラットフォームとすることにしました。メインフレーム上のPL/Iプログラムは、当初Javaでリビルドすることも選択肢に上ったそうです。しかしリビルドの場合はコスト高となり、開発期間も含め、オープン化に際し最優先とされた要件には合致しませんでした。また、PL/I言語で開発を担ってきたメンバーでの移行後の運用保守を考えると、NTTデータソフィアが内製で対応できる言語の選択、移行方法が最適で、同社を長くITパートナーとしてきたりそなグループもそれを望んでいました。

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●The solution

 こうした状況下で、最も効率よく目的を達成する手法として採用されたのが「PL/I資産をオープン環境で稼働可能なCOBOLプログラムに変換する」マイグレーションでした。

 このマイグレーションのパートナーをどこにするか。複数のシステムインテグレーターからの提案を検討した結果、NTTデータが選択したのは株式会社CIJでした。同社はPL/Iおよびアセンブラ言語からCOBOLへのツールマイグレーション実績を豊富に有しており、プロジェクト期間内での変換完了を保証。予算的にも合意が得られました。移行先のオープン環境でのCOBOL製品としては、CIJでのツール変換による移行実績により、Micro Focus Visual COBOLが採用されました。

 メインフレームのシステムに精通していたNTTデータソフィア 赤沼美恵子氏は、COBOLの選択理由について、次のように語ります。「今回の情報系システムは、オープン環境に移行した後も、ホスト上のPL/Iで記述した勘定系システムとのやり取りは継続します。運用保守上、2言語を同時に見ることになるので、移行先の言語は、PL/Iと似た手続き型言語で中身がわかりやすいCOBOLが最良だと思いました」

 このプロジェクトではまず、これまでの利用実績を参照して資産の棚卸しが徹底的に行われ、移行対象プログラムは2,233本から1,315本、JCLは23,036本から20,042本へ絞り込まれました。

 続いてNTTデータソフィアはCIJとともに、移行対象の資産を約3ヶ月かけて詳細調査、非互換部分の洗い出しやマイグレーション戦略を決定していきました。NTTデータソフィアでは、PL/Iプログラム記述においてコーディングルール遵守を徹底し、プログラムの標準化が進んでいたため、変換作業自体は1ヶ月弱で完了。変換率も100%に近い高い割合で達成できました。その後の3ヶ月は現新プログラムの結果比較テストを実施。ここで一部、結果の不一致が検出されましたが、プロジェクトメンバーの的確な解析と対策により無事乗り切りました。

 NTTデータ岸竜宏氏は次のように語ります。「解決策を模索する中で、マイクロフォーカス社の技術部門カスタマーケアにサポートいただき、Micro Focus Visual COBOLのコンパイルオプションを組み合わせることで回避できたインシデントもありました」

マイグレーションの概要 マイグレーションの概要

●The result

 新情報系システムは2014年11月に予定どおり本番稼働を迎えました。このシステムは、銀行業務の拡大とともに必要となる各種情報を容易に取り込み、他システムの業務に活用できるようデータを統合した「データハブ基盤」を構築して、開発期間の短縮や開発コストの削減も可能となりました。移行されたプログラムには高い可読性が求められましたが、変換後のCOBOLプログラムに不安はありませんでした。

 システム基盤構築のリーダーを務めたNTTデータソフィア 椎原佳郎氏は、次のように語ります。「今回のプロジェクトは、メインフレーム上のPL/Iに慣れ親しんできた若手人材が、COBOL、Linux、Windows、SQL Serverなど異なるテクノロジーに触れ、スキルの幅を広げるという目的もあったのですが、それは十分に達成できたと思います」

 実際、このプロジェクトには多くの若手エンジニアが参画しました。ツールマイグレーションを担当したNTTデータソフィア 加藤圭氏は「大変なプロジェクトという事前評判で最初は気が重かったのですが、ふたを開けてみると、経験あるCIJのリードもあって『これは行ける』という気持ちに変わりました。終えてみると、大きな達成感があります」と語ります。

 一方、NTTデータソフィア 地挽恭平氏は、「私はPL/Iでプログラミングを習得して、COBOLは知りませんでした。しかし、マイグレーション後のCOBOLプログラムを見ても処理の流れは大体わかるので、あまり違和感はありませんでした」と語り、LinuxやWindows環境における新たなスキル習得への意欲も湧いてきたとのこと。

 NTTデータソフィア 中島さくら氏は“このプロジェクトはいろいろなテクノロジーを経験できて楽しかった”と語りながら、こう補足しました。「システム側では仕組みがいろいろ変わったので、本番開始後、お客様からお問い合わせが殺到するかも、と思っていました。ところが驚くほど少なく、うまくいったことを実感しました」

 同社では、この情報系システムのオープン化を通じて、システム安定運用のため常に能動的にアクションするという姿勢もメンバー全員に根付きました。

 NTTデータソフィア 福島淳一氏からは「Micro Focus Visual COBOLは今後も方式検討で候補に挙げたいので、マイクロフォーカス社との情報交換は密に図っていければと思います」とコメントいただきました。

 りそなグループの志向するデータ分析マーケティングに寄与する最新鋭の新情報系システム。そのプロジェクトを成功に導いたのは、若い技術者たちの向上心と、それを十二分に活かしたリーダーたちの確かなマネジメント力でした。

 今回、営業の立場でお客様と開発現場の橋渡しの役割を担ったNTTデータ 第四金融事業本部 出畑浩氏は、こう締めくくりました。「さまざまな場面で常に新たなチャレンジを続けているりそなグループでは、今後、顧客向け、社内連携向けに更なるシステムの効率化、最新技術の導入も前向きに検討されています。われわれNTTデータグループは、情報活用インフラを強化し一層のサービス向上を目指すお客様にプロフェッショナルなITサービスで貢献するため、多様化するニーズに的確にお応えできるよう取り組んでいます」

NTTデータ、NTTデータソフィアのプロジェクトメンバーの方々 NTTデータ、NTTデータソフィアのプロジェクトメンバーの方々

Technical Keyword

PL/IからCOBOLへツールによる変換
メインフレームからLinux環境へのプログラム資産移行

ユーザープロフィール

株式会社NTTデータ

本社:東京都江東区
設立:1988年5月
資本金:1,425億2,000万円(2014年3月31日現在)
連結売上高:1兆3,437億円(2013年度)
従業員数:11,000名(単独/2014年3月31日現在)
事業内容: システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業、その他これらに関する一切の事業
URL: http://www.nttdata.com/jp/ja/

ユーザープロフィール

NTTデータソフィア株式会社

本社:東京都目黒区
設立:1983年10月
資本金:8,000万円
売上高:106億円(2013年度)
従業員数:563名 (2014年11月1日現在)
事業内容: 情報処理システムの開発、保守、運営の受託
情報処理システムに係るソフトウェアの開発
情報処理システムに関する調査、研究、研修およびコンサルティング業務の受託など
URL: http://www.nttdsofia.co.jp/

ユーザー事例(PDF版)

PDF 株式会社NTTデータ/NTTデータソフィア株式会社 (700KB)

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