住商リース株式会社
住商情報システム株式会社

住商リース株式会社
住商情報システム株式会社

メインフレームからオープン環境への基幹システム移行
Micro FocusのCOBOL製品を活用し、スムーズなリホストを実現

Highlights

Business

変化する時代、顧客のさまざまなニーズに応えることによって、企業価値の最大化を目指すことを基本ポリシーに、住商リースはファイナンスリース、オペレーティングリースなど、企業に有益なサービス・機能を提供している。

Challenge

次期基幹システムを模索する中で、コスト削減やシステムの将来性を考えてメインフレームからオープン環境へ移行することを決断。しかし、メインフレーム上のCOBOLアプリケーションには継続利用が望まれた。

Solution

システムインテグレーションを担当した住商情報システムは、Sun SolarisサーバとMicro Focus COBOL製品の組み合わせを選択。それはアプリケーションを移植する上で最も互換性が高く、移行コストが低く抑えられるからだった。

Results

当初の予定どおりカットオーバーされた新基幹システムは、システム運用コストの40%削減を達成するとともに、処理の高速化を実現。次の手を打つ環境が整い、システム拡張の際の選択肢も広がった。

半導体製造装置のオペレーティングリースで国内最大のプロバイダーである住商リース株式会社は、次期基幹システム構築において、メインフレームからオープン環境に移行するメインフレーム・マイグレーションを決断しました。新しい基幹システムは、Sun Solarisサーバ上にメインフレームで稼動していたアプリケーション資産を移植。システム運用コストの大幅な削減と各種処理の高速化を実現しました。メインフレームでスキルを蓄えた、業務知識の豊富な同社のCOBOLエンジニアが、マイクロフォーカスのCOBOL統合開発環境「Server Express」「Net Express」を利用して、新しいアプリケーション構築を行う体制も整いつつあります。

●The company

 変化する時代、顧客のさまざまなニーズに応えることによって、企業価値の最大化を目指すこと、それが住商リース株式会社の基本ポリシーです。

 通常のファイナンスリースばかりではなく、装置の持つリース期間満了時点の価値(残存価値)に着目し、物件代金からその価値を差し引いた部分のみをお客様にリース料としてお支払いいただくオペレーティングリースを展開。特に半導体製造装置を対象としたものでは、国内最大のプロバイダーとして幅広い実績を誇るなど、企業に有益なサービス・機能を提供しています。

 また、ALM管理システム(Asset Liability Management System)によりコントロールされた強力な財務体質や優位性を誇る資金調達力を確立するとともに、科学的な信用リスク分析に基づく高度な与信判断力を保持するなど、業界トップクラスの営業基盤をベースに優良な営業資産を積み上げ、安定した収益基盤を築いています。

●The challenge

 住商リースでは、数年前から次期基幹システムをどのように構築するかについて模索を始めていました。現行システムはメインフレームで構築され10年以上使い続けて来たものであり、それ以外にオープン環境で新たな情報系システムも順次稼動するなど、システムが複雑化していました。メインフレームの将来、TCOの増大を考えると、そろそろ統合・整理を決断する時期といえました。また、システムコストの抜本的な削減は経営トップからの要請でもありました。経営環境がめまぐるしく変化する今日、もはや情報システム予算と言えども聖域ではなくなっていたのです。

 そのような状況の中、住商リースはメインフレーム上のCOBOLアプリケーションをオープン環境に移行することを決意しました。当初は一から再構築しなおすことも検討したのですが、エンドユーザーへのヒヤリングでは、アプリケーションそのものに大きな問題点はありませんでした。それならこのままできるだけコストをかけずに移植して、今後の環境変化に備えようということになりました。

システム移行の概略
システム移行の概略 1
システム移行の概略 2

●The solution

 2003年10月、住商リースは住商情報システムにメインフレーム・マイグレーションに関して具体的なシステム提案を依頼。住商情報システムが選んだのは、サン・マイクロシステムズのSun Solaris サーバとマイクロフォーカスのCOBOL製品の組み合わせでした。選択の理由を、住商情報システム株式会社 IT基盤ソリューション事業部 テクニカルソリューション部 マイグレーションビジネス課 マネージャー 西山広卓氏は、次のように語ります。

「既存のメインフレームアプリケーションをコンバートするにあたり、移行コストが抑えられることを評価して選んだのがSun Solarisサーバです。そして、マイクロフォーカスのCOBOL製品は、このUNIXサーバ上のSun MTP (Mainframe Transaction Processing)/Sun MBM (Mainframe Batch Manager)のサポート対象となっており、メインフレームCOBOLとの互換性も高く、かつCOBOLの世界でデファクト・スタンダードだったのが採用のポイントです。この組み合わせが、一番作業量が少なく安定して移行が行えると判断しました」

 今回のプロジェクトでは、COBOL統合開発環境として「Micro Focus Server Express」「Micro Focus Net Express」の2製品を採用されています。「コンパイルオプションが200あまりと豊富に用意されていて、『数字のあとのスペースはOKなのかどうか』といったことが選べ、実行時にメインフレーム上のCOBOLアプリケーションと同じ動きをするように設定できるのは便利でしたね。われわれの方でも移行ツールを作ったのですが、かなりの部分をこの機能に助けられています」(西山氏)

 これらの製品の利用価値について、住商情報システム株式会社 IT基盤ソリューション事業部 テクニカルソリューション部 マイグレーションビジネス課長 中澤俊哉氏はこう語ります。

「住商リースの情報システム部門には、メインフレームでスキルを蓄えた、業務知識の豊富なCOBOLエンジニアがたくさんおられます。その方々が、こうした開発ツールのおかげでこれまでのスキルを生かしながら新しい環境に移っていけるのは大きな利点だと思います」

●The result

 メインフレームからオープン環境への移行を決断したのが2003年12月。2004年の1月から3月の3ヶ月で移行の可能性を検証、2004年4月から実際の開発がスタートしました。COBOLアプリケーションが本数にして約5000本もあったにもかかわらず、移行作業自体は3ヵ月程度で終わったそうです。実にコンバート率は90%以上でした。そのあと9ヶ月間、綿密に単体テスト、総合テストを繰り返し、大型連休中の営業日である2005年5月2日、万全の体制のもと、当初の予定どおりカットオーバーしました。

 この移行の成果について、住商リース株式会社 執行理事職能担当補佐 岩井素夫氏は次のように語ります。「この移行により、システム運用コストの40%削減が実現しました。経営トップとの約束を無事に果たすことができ、ひと安心といったところです。新システムになって処理も速くなりました。特にシーケンシャルな処理が著しく、アプリケーションによっては30〜40%ぐらい速くなったのではないでしょうか」

 バッチ処理も高速化したと語るのは、住商リース株式会社 情報化推進部 IT推進チームチームリーダー 細井毅氏です。「百数十万件のデータを全検索してシミュレーションするような重いバッチ処理があるのですが、メインフレーム時代はひと晩では処理できず、2日間に分けて行っていました。それが今では、ほんとうに処理したのかと疑いたくなるほど、あっという間に終わります。それもオンライン処理と並列で行えるので、基幹システムの可用性は大きく向上しました。」

 住商リース株式会社 情報化推進部長 森和良氏は、同社の情報システムの今後を次のように語ります。「メインフレームをオープン環境に移したことで、次の手を打つ環境が整いました。これでいろいろな方向に進む選択肢が広がったと考えています。変化の先取りが当社の基本ポリシーでもありますので、世の中の動きを見ながら機敏に動いていきたいですね」

 実は同社では、システム移行の前にアプリケーションの利用状況の調査、いわゆる棚卸しを行われたのですが、今後も継続的に実施しようと考えています。その支援ツールと期待されているのが、アプリケーション・リエンジニアリングツール Micro Focus Revolveです。担当の細井氏は、この製品を「本番環境のリソースを消費することなく、PC上で詳細調査できるのが魅力」と語っています。新しい器を得てますます可用性が増した、住商リースの新基幹システム。全社情報システムのさらなる全体最適に向けて、さまざまな計画が進められています。

岩井素夫氏
住商リース株式会社
執行理事職能担当補佐
岩井素夫
森和良氏
住商リース株式会社
情報化推進部長
森和良
細井毅氏
住商リース株式会社
情報化推進部
IT推進チームチームリーダー
細井毅
中澤俊哉氏
住商情報システム株式会社
IT基盤ソリューション事業部
テクニカルソリューション部
マイグレーションビジネス課長
中澤俊哉
西山広卓氏
住商情報システム株式会社
IT基盤ソリューション事業部
テクニカルソリューション部
マイグレーションビジネス課
マネージャー 西山広卓

Technical Keyword

メインフレームからUNIX環境へのリホスト
既存COBOLアプリケーションのコンバート

ユーザープロフィール

住商リース株式会社

本社: 東京本社:東京都千代田区
大阪本社:大阪市中央区
設立:1963年2月
資本金:147億6,004万円
売上高:3,562億円(2005年3月期)
従業員数:622名(2005年4月1日現在)
事業内容:情報関連機器、産業・工作機械、その他の機械設備のリース・割賦販売等
URL:http://www.scl.co.jp/
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