日本ユニシス株式会社 |
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複数信用金庫向けの大型アウトソーシングプロジェクト |
Highlights
Business
超大型機から超小型機までフルラインで網羅されたハードウェア製品群、そしてマルチプラットフォーム志向のソフトウェア、幅広いソリューションで顧客のニーズに応える日本ユニシスは、『顧客価値創造企業』になるべく、さまざまな取り組みを展開している。
Challenge
エンタープライズ・サーバをプラットフォームとする信用金庫向け勘定系システムのアウトソーシングセンター「SBOC東京」の設立にあたって課題となったのは、「どのような開発体制を組むか」という点だった。
Solution
調達のしやすさ、分散開発が可能な点を評価して、同社はWindowsベースの開発・保守環境を選択する。そこでの開発言語としてマイクロフォーカスのCOBOL統合開発環境「Micro Focus Net Express」を採用。
Results
Net Expressの利用により、開発生産性およびプログラム品質が向上。「SBOC東京」加盟信用金庫は、IT投資コストの削減ばかりではなく、経営戦略の実行に有効な新機能を利用できる体制が整った。
システムベンダー大手の日本ユニシス株式会社は、信用金庫向け勘定系システムのアウトソーシングセンター「SBOC東京」の展開にあたって、生産性の高い分散開発を実現するため、PCベースの開発・保守環境を構築しました。そこで開発言語として選ばれたのは、勘定系システム構築に強くプラットフォームを選ばないCOBOL。具体的に製品として採用されたのが、COBOLの世界でデファクトスタンダードの地位を築いているマイクロフォーカスのCOBOL統合開発環境「Micro Focus Net Express」でした。
●The company
日本ユニシス株式会社は、超大型機から超小型機までフルラインで網羅されたハードウェア製品群、そしてマルチプラットフォーム志向のソフトウェア、幅広いソリューションにより、顧客のニーズに応えるITで高い評価を博しています。
同社は現在、グループを挙げて顧客価値創造を実現するITサービス・リーディングカンパニーをめざしています。お客様の経営課題に対して適切なITサービスを提供できる真のパートナー =『顧客価値創造企業』になることこそが使命ととらえ、セキュリティ関連や新技術分野、大型アウトソーシング案件への取り組みに注力し、またグループ会社再編により機能集約を行うとともに、さらなる専門性・生産性の向上に努めています。
●The challenge
幅広いビジネスフィールドを持つ日本ユニシスですが、同社は特に金融業界へのソリューション提供には強みを誇っています。その取り組みの一つといえるのが、信用金庫向け勘定系システムのアウトソーシングセンター「SBOC東京(Shinkin Bankingsystem Outsourcing Center、東京)」です。
「SBOC東京」は、日本ユニシスが長年にわたってサポートしてきた信用金庫の勘定系システム開発・運用の実績ノウハウから開発された「地域金融機関向け次世代勘定系パッケージ「SBI21」をベースに構築されたもの。複数の信用金庫で共有する共同利用型で、信用金庫のIT投資コスト軽減を実現しながら、加盟信用金庫それぞれの戦略性・独自性を考慮した機能を盛りこむことが可能なのが特長です。
これは、信用金庫にとって取り巻く事業環境の変化や顧客ニーズの多様化に即応できるシステム開発・運用体制の強化が急務であり、また信用金庫がシステム更改時期を迎え、レベルアップの必要を痛感していたことを受けての日本ユニシスの問題解決型ソリューションでした。
「SBOC東京」は2004年3月に設立され、現在、神奈川県平塚市の平塚信用金庫、愛知県豊川市の豊川信用金庫が加盟しており、2007年1月には、東京都中野区の西武信用金庫の参加も決定しています。
このような勘定系システムの新しい共同利用型アウトソーシングセンターは、実は今回が初めてではありません。2003年1月に、6つの信用金庫が加盟した北海道アウトソーシングセンターがすでに本稼動を始めており、その技術力・サポート力は実証済みといえます。
「SBOC東京」では、システムの実行プラットフォームとしてユニシスのエンタープライズ・サーバが採用され、システム本体は東京都台東区の朝日信用金庫の事務センターを借用して設置されることになりました。
ここで持ち上がった大きな課題が、「加盟信用金庫の求める新機能やシステム改造のための開発体制をどのように組むか」という点でした。大型プロジェクトであるため、開発メンバーは協力会社を含めて100名前後になることが予想されました。常に一堂に会して開発するというわけにはいかなかったのです。
●The solution
そこで考え出されたのが、PCベースの開発・保守環境の採用でした。PCであれば調達しやすく、また低コストで手に入るため、メンバーが個々に開発環境を持つことができます。また、担当するプログラムを分担して並行して分散開発が行えるという利点がありました。言語には、勘定系システム構築におけるデファクトスタンダードであり、オープンシステム上でも稼動可能なCOBOLを選択。開発はPC上で行い、完成したCOBOLプログラムを実行プラットフォームであるエンタープライズ・サーバで動かし、詳細なチューニングを経て本稼動させるクロス開発の方式を取ったのです。

金融第二サービス本部
我妻淳氏
日本ユニシスはここで利用するCOBOL製品として、マイクロフォーカスのCOBOL統合開発環境「Micro Focus Net Express」を選択しました。その理由について、日本ユニシス・ソリューション株式会社 金融第二サービス本部 開発一部 システム一室 システムマネージャ 我妻淳氏は次のように語ります。
「最終的に当社のエンタープライズ・サーバで利用するCOBOLということになりますから、世界的にデファクトスタンダードであったMicro FocusのCOBOL製品を選ぶのは、極めて自然ななりゆきでした。PC上で、Windows上で開発するのだから開発環境はこれでしょう、と。そこには何の疑いもありませんでした」

金融第二サービス本部
江戸位祥氏
実際にNet Expressを利用した感想を、日本ユニシス・ソリューション株式会社 金融第二サービス本部 開発一部 システム一室 チーフSE 江戸位祥氏はこう語ります。「アニメータを使って、ステップ実行できるのがいいですね。通常エンタープライズ・サーバ上の開発ではプログラムを特定した部分から実行することはできないのですが、Net Expressは特定した部分だけをピックアップして実行できるので、問題点の発見から解決までの時間が短く済みました。生産性の向上につながっていますね」
今回のプロジェクトでは、予想どおり平均100名、ピーク時は120名規模の開発体制となりましたが、深刻なシステムエラーとなるプログラムはほとんどなかったといいます。「Net Expressできちんと単体テストが実行可能だったため、プログラム品質は以前より確実に上がったと思います。そのインパクトはかなりのものがありました」我妻氏はこう語ります。
●The result
「SBOC東京」の設立により、加盟信用金庫では、自社で勘定系システムを保有するのに比べて、10〜20%のIT投資コストが削減可能になったとともに、独自の経営戦略を実行するための機能を付加できる体制が整いました。
北海道アウトソーシングセンター、そしてこの「SBOC東京」の成功を受けた形で、今度は西日本に3拠点めのアウトソーシングセンターが誕生します。それが、西日本共同利用型アウトソーシングセンターで、本稼動予定は2006年5月。すでに兵庫県尼崎市の尼崎信用金庫、石川県金沢市の金沢信用金庫の加盟が決まっており、2007年1月から兵庫県姫路市の兵庫信用金庫も参加する予定です。「日本ユニシスのこのソリューションを採用いただければ、信用金庫さまのIT投資を抑制して経費率を削減していただけるばかりでなく、独自性、戦略性も同時に打ち出していただけます。金融機関をめぐる経営環境がめまぐるしく変化する時代、利用メリットをさらに訴求していきたいと考えています」
日本ユニシス株式会社 金融第二事業部 営業四部 信金アウトソーシング推進室 山本英史氏は、こう締めくくりました。
Technical Keyword
メインフレームのクロス開発
高い開発生産性とプログラム品質の向上
ユーザープロフィール
日本ユニシス株式会社
本社:東京都江東区
設立:1958年3月
資本金:54億8,317万円
売上高:3,088億6,800万円(連結)
(2005年3月期)
従業員数:1,983名
事業内容:コンサルティングサービス、ITソリューション、アウトソーシングサービス、サポートサービスおよびシステム関連サービスの提供、ならびにコンピュータシステム(ハードウェア、ソフトウェア)の販売
URL:http://www.unisys.co.jp/

