Btrieveアプリケーションの移行
情報システムへの過去の投資を保護するソリューション
昨今、既存の企業情報システムを e-Business のような形態へ進化させる再構築プロジェクトの事例が増加していますが、テクノロジーの急速な進歩や企業を取り巻く環境の急激な変化をシステムがキャッチアップして行くためには、既存IT資産を有効活用しながら、同時に最新のテクノロジーへ段階的に移行して行くことが成功の決め手になります。
企業情報システムは、データ資産とそれを操作するロジックから成っています。この両方を有効活用しながら、既存のデータを再構成すること無しに最新の e-Business環境で有効活用し、既存の処理ロジックと新規開発するロジックの共存を可能にするソリューションを解説します。
1. レガシーシステムでのデータアクセス
オフコンや汎用機で稼動しているシステムでは、階層型データベースやリレーショナルデータベースも普及していますが、多くの場合データは索引順編成に代表されるフラットファイルに保持されており、ロジックはCOBOLで記述されています。COBOLからのファイル入出力は国際標準で定義された文法によっているため移植性が高く、これをオープン環境へ移行するのにはマイクロフォーカスのCOBOL製品が有効です。
リレーショナルデータベースの場合も、やはり国際標準に定義された文法で COBOL に SQL文を埋めこんで使用していますので、移植は困難ではありません。
一方、PCの世界では、MS-DOS の時代から Micro Focus COBOL が最適な開発言語として幅広く利用され、 Level II COBOL や COBOL/2 で書かれた既存のアプリケーション資産は膨大な蓄積となっています。このようなアプリケーションでは、MS-DOSの世界におけるファイルシステムのベストセラーである「Btrieve」シリーズを使用したものが少なくありません。この時代に COBOLから Btrieveファイルへアクセスするためには、Btrieveが提供するリクエスタモジュール "_BTRV" を CALL文で呼び出す方式を取っており、標準的なCOBOL構文ではありません。
2. Pervasive.SQL 2000
既存システムのオープン環境への移行に当たって、最初に必要なことはデータベースエンジンとロジック記述言語の選択です。
Pervasive.SQL 2000 は、従来からのBtrieveの信頼性と高速性に、ODBCインタフェースによるリレーショナルアクセスを追加したユニークなアーキテクチャを提供しています。このため、既存のデータ資産を Pervasive.SQL 2000へ移行することによって、従来の COBOLプログラム資産の READ/WRITE文によるアクセスと、Micro Focus Net Expressに代表される ODBCアプリケーションからのアクセスを混在させてシステムを構築することが出来ます。
また、従来の CALLインタフェースで作成された Btrieve アプリケーションも、Net Expressでそのまま移行できます。
3. Micro Focus Net Express
- Windows環境に最適化された COBOL開発環境
32ビットWindowsネイティブなアプリケーションの開発に最適なCOBOL言語です。オフコン・汎用機のCOBOLと同様の ANSI85規格準拠構文に加え、インターネットやデータベースとの接続のプロトタイプを簡易に生成する、各種のウィザードが装備されています。特に、ODBC経由で COBOLに埋めこまれたSQL文を発行する OpenESQL は、対話型でクエリーを自動生成するプログラミングアシスタントによって、高い生産性を実現します。
生成されたプロトタイプに、既存のCOBOLプログラムロジックを埋めこむことにより、Webへの容易な移行を支援します。
4. 移行の実際
4.1 索引ファイル、データベースのダウンロード
オフコン上のデータ管理ユーティリティを使用して、索引ファイルやデータベースを一旦固定長順編成ファイルへアンロードします。このときに、順ファイルのレコードレイアウトを明確にしておきます。これは通常COBOLのCOPY登録集などで定義されているものです。その上で、アンロードされた順ファイルをPCへバイナリファイル転送します。
4.2 NetExpress によるBtriveファイルへの変換
NetExpressに装備されたユーティリティであるデータツールは、Btrieve形式のデータファイルのコンバージョンをサポートしています。
転送された順ファイルに対して、キーのポジションを指定してやるだけで Btrieveの索引ファイルに変換することができます。
4.3 DDFの定義とODBCデータソースの登録
すべての索引ファイルを個別に Btrieveファイルへ変換しおわったら、次にそれらをテーブルとして持つデータベースの定義を追加します。通常、索引ファイルにはキー部分の情報しか含まれていませんが、Pervasive.SQL 2000が提供するユーティリティ SQL Data Manager を使用して、キー以外のカラムや、テーブル間のリレーションシップを定義することが出来ます。こうして定義された情報は DDF と呼ばれるファイルに保存されます。ODBCデータソースを登録すると、Pervasive.SQL 2000のリレーショナルアクセスエンジンがDDFを参照してSQL文を処理します。


