Server Express 5.0 WrapPack 4 FixPack 6 リリースノート

Micro Focus製品登録ユーザ様 各位、

2008年 4月 1日
マイクロフォーカス 技術部

(このメールは、Micro Focusソフトウェア製品の保守サービス登録ユーザ 様で、E-mailアドレスをご登録いただいているお客様を対象に自動送信さ せて頂いております。)

件名: Micro Focus Server Express の新 FixPack提供のご案内

毎々弊社製品をご利用くださいまして誠にありがとうございます。 ソフトウェア製品のアップデートに関してご連絡申し上げますので、Server Express製品をご利用のお客様はご一読ください。Server Express 製品をご 利用でないお客様は恐れ入りますがこのメールは廃棄してくださいます ようお願い申し上げます。

Server Expressのリリースアップについては、随時弊社Webサイト http://www.microfocus.co.jp/support/fixpacks.asp にてご案内しております。このたび、4/1(火) より以下の新 FixPack が ダウンロード開始になります。

この FixPack は最新の障害改修を含むパッチセットです。

既に Server Express 5.0 WrapPack 4 または Micro Focus Server 5.0 WrapPack 4 をインストール済み のお客様は、保守サービスの範囲内で WrapPack をダウンロードして適用することができます。

このリリースノートでは WrapPack に関する変更点を記載します。

このリリースノートは、ソフトウェアとともにインストールされるものではありません。 サポートラインのWebサイトでいつでも参照でき、ダウンロードすることもできます。

インストール

この FixPack をダウンロードしてインストールする方法を以下に示します:

FixPack は、gzip圧縮の tarファイルとして提供されています。

Server Express WrapPack4 FixPack 6 のインストール

  1. rootでログオンし、Server Express 5.0 WrapPack4 が インストール済みのディレクトリパスを、 以下の例のように COBDIR環境変数に設定します:
       COBDIR=/opt/microfocus/cobol
       export COBDIR
  2. 以下のコマンドを打鍵し、インストール済みのバージョンを確認します:
       cat $COBDIR/etc/cobver

    "PTI=WrapPack 4" という表示があることを確認してください。
  3. 以下のように作業用の一時ディレクトリを作成します:
       mkdir tmpdir
       cd tmpdir
  4. FixPack は、gzip圧縮の tarファイルとして提供されています。
    お使いのプラットフォームに適合する SXFixpack50.04_nn_dev.tar.gz ファイル (nn の部分は2桁の数字です) を一時ディレクトリにダウンロードします。
  5. 以下のように圧縮ファイルを一時ディレクトリに展開します。
       gzip -cd SXFixpack50.04_nn_dev.tar.gz | tar -xvf -
  6. 以下のように FixPackのセットアップスクリプトを起動します。
       sh ./install

Server for COBOL または Server for SOA WrapPack4 FixPack 6 のインストール

  1. rootでログオンし、Micro Focus Server 5.0 WrapPack4 が インストール済みのディレクトリパスを、 以下の例のように COBDIR環境変数に設定します:
       COBDIR=/opt/microfocus/cobol
       export COBDIR
  2. 以下のコマンドを打鍵し、インストール済みのバージョンを確認します:
       cat $COBDIR/etc/cobver

    "PTI=WrapPack 4" という表示があることを確認してください。
  3. 以下のように作業用の一時ディレクトリを作成します:
       mkdir tmpdir
       cd tmpdir
  4. FixPack は、gzip圧縮の tarファイルとして提供されています。
    お使いのプラットフォームに適合する SXFixpack50.04_nn_server.tar.gz ファイル (nn の部分は2桁の数字です) を一時ディレクトリにダウンロードします。
  5. 以下のように圧縮ファイルを一時ディレクトリに展開します。
       gzip -cd SXFixpack50.04_nn_server.tar.gz | tar -xvf -
  6. 以下のように FixPackのセットアップスクリプトを起動します。
       sh ./install

この Fixpack での障害改修

このバージョンで改修された障害は、次のとおりです。

#10032:
HOSTARITHMETIC指令で桁あふれ時に切り捨てられた十進数値が除算時に再利用されてしまう場合がある
#10251:
データ項目のサイズが 8 バイトまでのパック 10 進数項目(COMP-3)の値を使用した連続する計算式において、後続の計算式の結果が不正になる場合がある
#10390:
MFSORT SIGN-EBCDIC で ZD型フィールドの SUM結果が不正
#10586:
MFSORT SORT-EBCDIC で重複キー値の出力結果が不正
#10723:
ローカルトレースサイズを 0 に設定されたサーバーが開始できない
#10961:
FAULTFIND指令でコンパイルされたプログラムの実行時に RT114発生
N/A:
NEC WebOTX で J2EEリソースアダプタが CobolNoTxManagedConnectionFactoryで例外を生じる
N/A:
COBOLプロファイラ指令を指定したプログラムの実行エラー発生
N/A:
HOSTNUMMOVE SIGNFIXUP指令で不正符号のCOMP-3項目転記の結果がホストと異なる

新機能

このバージョンで利用できるようになった新機能は、次のとおりです。

Enterprise Server J2EE における WebSphere 6.1 のサポート

サポート対象の J2EEアプリケーションサーバーとして JDK 1.5 (IBM) を使用した WebSphere 6.1 が追加されました。

WebSphere 6.1 に対しては $COBDIR/lib/j2ee14/ibmwebsphere61 の下に提供されているリソースアダプターをディプロイしてください。

Interface Mapping Toolkit の [EJB生成] タブ中の [Application Server]プルダウンメニューに "WebSphere 6.1" が追加されています。

imtkmakeコマンドに appserver="WebSphere 6.1" オプションが追加されています。

FaultFinder運用時の性能向上オプション

FaultFinder機能を使用してアプリケーションを運用する際に見られる性能の劣化を回避するオプションが提供されました。新しいランタイム構成オプションによってファイルイベントの捕獲を無効化させることができます。

構文:

>>-----set faultfind_cache_enable=----boolean---------><

パラメタ:
  true ファイルイベント捕獲が有効になります (省略値)
  false ファイルイベント捕獲が無効になります

実行時構成オプション 'faultfind_level' が正の数に設定されているとき、 FaultFinder機能が有効化されており、指定された数のイベントが保存されて以上終了時にレポートされます。 ファイルイベントの捕獲が不要である場合には、このオプションを false に設定することによって、 保存させずにおくことができます。 これによって若干の性能向上がありえます。

コンテナ管理サービスをロールバックさせて正常終了させる機能

コンテナ管理サービスの実行において、呼び出し側にサービスの正常終了と見せながら、 トランザクションは明示的にロールバックさせる API が追加されました。

構文:

call "CBL_SRV_SERVICE_FLAGS_SET" using 
               by value 2 2.

削除可能な Fixpack

製品のインストールに関する Fixpack の管理を、Fixpack Administration ツールを使用して行うことができます。このツールには以下の機能があります:

Fixpack Administration を実行するには、root権限でログオンして以下のコマンドを起動します:

sh $COBDIR/bin/mfadminfp

Fixpack をアンインストールするには以下の手順によります:

  1. $COBDIR を使用して実行しているすべてのプログラムを停止します。
  2. Fixpack Administration メニューで: 1 を選択します。

    アンインストールスクリプトが実行中のプログラムを検知すると、スクリプトはその旨の警告を表示して処理を停止します。この場合には、 $COBDIR/fixpacks/install.log というログファイルが作成されていますので、これを参照して対処を行ってください。

Fixpack をコミットするには Fixpack Administration メニューで: 2 を選択します。

q を入力して Fixpack Administration を終了します。

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