この Readme では、COBOL Support for Eclipse on Windows の AddPack の Release Candidate 1 について説明します。
COBOL Support for Eclipse では、Eclipse IDE を使用して COBOL アプリケーションを開発することができます。Eclipse は、プラグイン ツール用のプラットフォームを提供するオープン ソース ソフトウェアで、完全に統合されたソフトウェア ワークベンチを提供します。
Eclipse IDE を使用して、COBOL やその他 Java などの言語で書かれた (Microsoft .NET マネージ コードでない) ネイティブ コード アプリケーションを開発します。Windows 上で開発されたアプリケーションは、(.NET 以外の) Windows システムと UNIX および Linux プラットフォームに展開できます。
COBOL support for Eclipse は、COBOL パースペクティブなどの Eclipse 機能と、構文および COBOL 起動構成のバックグラウンド チェック機能を提供します。他の Micro Focus 製品同様、プラグインによって COBOL 特有のプロジェクト、編集・デバッグ用の使い慣れた機能、および総合的な COBOL ヘルプを利用できます。
この Readme には、次のセクションが含まれています。
この Readme は、このバージョンのインストール時にはインストールされませんが、カスタマーケア Web サイトでいつでもアクセス (またはダウンロード) することができます。
この AddPack をインストールする前に、以下をインストールしておく必要があります。
Eclipse を実行するには、次の環境変数とともに Net Express 5.0 コマンド環境を設定する必要があります。
例:
set JAVA_HOME=d:\j2sdk1.4.2_09 set PATH=d:\j2sdk1.4.2_09\bin;d:\j2sdk1.4.2_09\jre\bin;%PATH%
Eclipse における COBOL サポート用のこの AddPack をインストールする手順は次のとおりです。
これで、必要に応じて、Net Express support for .NET と Micro Focus Security Pack の最新バージョンをインストールできます。
この AddPack をアンインストールし、Net Express 5.0 WrapPack 3 に戻すことができます。これを行うには、Eclipse を使用して Micro Focus プラグインをアンインストールし、その後で [プログラムの追加と削除] から Add Pack の残りを削除します。詳細と例外については、ヘルプの Readme にある 「インストール ノート」を参照してください。
この AddPack を自動で (かつ、ログ ファイルを作成して) 行うには、次のコマンドを実行します。
start /wait msiexec.exe /update AddPack.msp /qn /l*vx install.log
この AddPack の自動アンインストールについては、ヘルプの Readme にある 「自動アンインストール」を参照してください。
その他のコマンド ライン オプションについては、Microsoft MSI のマニュアルを参照してください。
Eclipse での COBOL 開発を開始するには、[ヘルプ] メニューの [虎の巻] を使用します。この [虎の巻] には、タスクごとの進め方について、簡単な説明とともに 1 ステップずつの指示があります。最初の [虎の巻] では、プロジェクトの作成方法と、「Hellow World」 と表示するプログラムの作成と実行の方法を説明しています。この [虎の巻] を使って、次のように作業を開始します。
詳細については、IDE の [ヘルプ]-[ヘルプの目次]-[ここから始めましょう] を参照してください。
COBOL support for Eclipse の主な機能は次のとおりです。
Eclipse での COBOL 開発の最初のステップは、COBOL プロジェクトの作成です。Eclipse での COBOL プロジェクトは、他の Eclipse プロジェクトと似ています。COBOL プロジェクトは、(依存関係も含めた) ソース ファイル群と、アプリケーションやプログラムを作成するときに使用するビルド コマンド群を表したものです。プロジェクトはウィザードを使って作成し、作成したプロジェクトは [ナビゲーター] ビューに表示されます。この [ナビゲーター] ビューからソース ファイルを開くことができます。
COBOL プロジェクトを作成したり開いたりすると、COBOL パースペクティブが自動的に開きます。パースペクティブは、Eclipse の概念です。パースペクティブでは、アクティビティに関連するビュー、メニュー、オプションを表示します。中でも、COBOL パースペクティブには、[ナビゲーター] ビュー、[アウトライン] ビュー、[コンソール] ビューが表示されます。このパースペクティブはカスタマイズできるので、独自のビューを選択することができます。
COBOL エディターは、Eclipse のエディター形式に準拠し、COBOL 編集に必要な機能をすべて備えています。たとえば、エディターには次の機能があります。
Eclipse でのコピーブックの扱いは、他の Micro Focus 製品とは少し異なります。COPY 文を展開してコピーブックをインラインで表示することはできません。その代わり、他のファイルと同様にコピーブックを独自のエディター ビューで開くことができます。コピーブックは、親ファイルがコンパイルされると自動的にコンパイルされます。
プログラムを始めてデバッグするとき、起動構成を作成する必要があります。起動構成では、デバッグするプログラムを定義し、デバッグ環境を構成します。
デバッグを開始すると、[デバッグ] パースペクティブとデバッグに役立つ各種ビューが表示されます。デフォルト ビューには、次のビューがあります。
[プロジェクトのプロパティー] では、アプリケーションのビルドと実行を行うためのすべての情報を持っています。次の情報があります。
プロジェクト情報は、プロジェクト ディレクトリーの .cobolProj という xml ファイルに保管されます。このファイルをテキスト エディターで参照することもできますが、編集はしないよう強くお勧めします。
チェッカーは、Eclipse での使用に合わせて大幅に更新され、既知の問題も多数修正されました。チェッカーのこの更新バージョンは、プレリリース版です。完全テスト済みのサポート対象となるバージョンは、次の Net Express WrapPack でのリリースを予定しています。
次のエラーを把握しています。
Eclipseに組み込まれたヘルプは一部分のみ日本語化されています。
Micro Focus アイコンが付いた [ヘルプ]-[バージョン情報] をクリックしても、現在は、シリアル番号、ワークオーダー (WO) 番号および URN は表示されません。カスタマーケア に問い合わせる場合には、これらの番号が必要になります。これらの番号は、Net Express IDE を起動し、[ヘルプ]-[バージョン情報] をクリックして確認するか、Net Express が入っていた箱に書かれている番号を見てください。
-545402
COBOL アプリケーションのデバッグ中にプロジェクトをビルドすると、ビルド コンソールに次のエラーが出る場合があります。
COBCH1505S I-O error : IDY file
-545705
エディター内では、現在タブ文字がタブのままになり、空白に置き換えられません。タブ文字を定義した数の空白に置き換えるオプションは、このリリースでは使用できません。
ヘルプにはいくつかのエラーがあり、中でも重要なエラーに関する正確な情報は次のとおりです。
現在ヘルプにない重要な情報については、「補足情報」を参照してください。
[アウトライン] ビューには、現在次の問題があります。
- 545156
[問題] ビューで、COBOL ビルドとバックグラウンド チェックのエラー マーカーが重複して表示されます。[問題] ビュー メニュー ([問題] ビューの右上の下向き矢印から使用できます) で [分類|COBOL 問題タイプ] をクリックすると、これらのマーカーを区別できます。あるいは、エディターで問題マーカーの上にカーソルをおき、両方のタイプのマーカーのエラー メッセージ テキストを表示させることもできます。
有用な情報をご紹介します。
Main.cbl:
Procedure division. Copy “code.cpy”. … Copy “code.cpy”.
Code.cpy:
Add 1 to count // ここにブレークポイントを設定
デバッグを開始する前にブレークポイントが設定されていたり、コピー ファイルを使用するプログラムでアクティブなものがないと、ブレークポイントは保留になり、実コード位置に解決されていないということです。デバッグが開始されるか、新しいプログラムが呼び出されると、デバッガは保留中のすべてのブレークポイントを解決して、実コード位置にバインドしようとします。
上記の例では、デバッガがメインの実行ファイルをロードすると、1 個の (保留中の) ブレークポイントを 2 箇所の (バインドされた) 実ブレークポイントにバインドします。これは、エディターのマージンと [ブレークポイント] ビューの両方で、ブレークポイント アイコンに + (プラス記号) を付けて表示されます。ブレークポイントのプロパティー ビューでは、バインドされたすべてのブレークポイントの詳細が表示され、それらを設定することができます。
カスタマーケア へのお問い合わせの際に、シリアル番号またはワークオーダー (WO) 番号をお尋ねすることがあります。これらの番号は、Net Express IDE を起動し、[ヘルプ]-[バージョン情報] をクリックして確認するか、Net Express が入っていた箱に書かれている番号を見てください。
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