Server Express 5.1 Eclipse AddPack リリースノート

Server Express Eclipse AddPack によって Eclipse IDE 内での COBOL 開発が可能となります。 Eclipse は、プラグインツール用のプラットフォームを提供するオープンソースソフトウェアで、完全に統合されたソフトウェアワークベンチを提供します。

Eclipse IDE を使用して、COBOL やその他 Java などの言語で書かれたネイティブコードアプリケーションを開発します。 ここで開発された COBOL アプリケーションは、 UNIX および Linux プラットフォームに展開できます。

Eclipse で COBOL アプリケーションを開発する場合、COBOL パースペクティブなどの Eclipse 機能と、構文および COBOL 起動構成のバックグラウンドチェック機能を使用します。 他の Micro Focus 製品同様、COBOL 特有のプロジェクト、編集・デバッグ用の使い慣れた機能、および総合的な COBOL ヘルプを利用できます。

このリリースノートは以下の内容から構成されます:

このリリースノートは、ソフトウェアとともにインストールされるものではありません。カスタマーケアのWebサイトでいつでも参照でき、ダウンロードすることもできます。

インストール手順

今すぐインストールしない場合には、このページのプリントアウトを保管されることをお薦めします。

以前にベータ版などをインストールされている場合には、最新リリースの AddPack をコピーし UpdateSite をプラグイン しなおす必要があります。

ステップ 1: 前提ソフトウェア のインストール

Server Express for Eclipse をインストールする前に以下をインストールしてください:

ステップ 2: Server Express for Eclipseのインストール

Server Express for Eclipse は、Server Express製品の AddPack としてダウンロード提供されています。 保守サービスの範囲内でカスタマーケアの Webサイトからダウンロードすることが可能です。

AddPack は .encr の拡張子を持つ自己解凍ファイルとして提供されています。以下の手順でインストールしてください。

  1. rootでログオンします。
  2. 作業用ディレクトリを作成し cd します。
  3. .encr ファイルを作業用ディレクトリにコピーし、以下のように実行権限を付加します:
    chmod a+x *.encr
    
  4. COBDIR環境変数にインストール済みの Server Expressのパスを設定します。
  5. 以下の例のように .encr ファイルを実行します。
    ./SXEclipseAddpack51.03_01_dev.tar.encr
    
  6. 解凍されて .tar が作成されますのでこれを更に展開します。
  7. 展開後に作成されている installシェルを以下のように実行します。
    sh ./install
    

ステップ 3: UpdateSite の Eclipse IDE へのプラグイン

UpdateSites とは、Eclipse IDE に追加機能をプラグインする際に使用されるソフトウェアのパッケージの呼称です。 Net Express for Eclipse の UpdateSites には Eclipse の COBOLサポートが含まれています。 これを Eclipse IDE にプラグインするには以下の手順に従います:

  1. Eclipse IDE を起動します。
  2. [ヘルプ] > [ソフトウェア更新] を選択し、[使用可能なソフトウェア] タブを開きます。
  3. [サイトの追加...] ボタンをクリックし [ローカル...] ボタンをクリックします。
  4. [ファイルシステム] の UpdateSite が置かれている場所を指定します。 デフォルトでは、これは /opt/microfocus/cobol/eclipse/UpdateSite にあります。
  5. 表示されるすべてのコンポーネントを選択し [インストール...] をクリックします。
  6. Eclipse を再起動します。

ステップ 4: Server Express コマンド環境 の設定

Eclipse を実行するには、次のような Server Express コマンド環境を設定する必要があります。

ステップ 5: 無期限ライセンス の設定

Micro Focus 製品をインストールすると、デフォルトで 30 日間ご利用いただけます。製品を完全に有効にして無期限ライセンスにするには、ライセンス認証を行う必要があります。 ライセンス認証を行うには以下の手順に従います:

  1. Eclipse IDE を起動します。
  2. [ウィンドウ > 設定]を選択し、さらに[Micro Focus COBOL > ライセンス]を選択してライセンス認証をおこなう画面を表示してください。または、Micro Focus プラグイン使用時に表示されるライセンス認証に関するプロンプトで[はい]をクリックすると、同様の画面が表示されます。
  3. [マニュアル]を選択して[クリップボードにコピー]をクリックして[マシンID]をコピーしてください。
  4. Micro Focus のサイトの申請フォームに 2. の[マシンID]をペーストして製品のシリアル番号と一緒に申請してください。
  5. 折り返しメールで送られるライセンス文字列をコピーして 2. の画面の[ライセンス文字列]の欄にペーストして[適用]をクリックしてください。無期限ライセンスが設定されます。

警告: 期限付きライセンスを使用している場合 (デフォルトの 30日ライセンスなど)、マシンの日時を変更しないでください。日時を変更すると、ライセンスは無効化され、Micro Focus カスタマーケア にご連絡いただく必要があります。

マシンの日時を変える必要がある場合、ライセンス認証手続きが完了して無期限ライセンスが設定されていることを確認してください。

主な機能

サポートされる主な機能を以下に示します:

新機能

このバージョンでは以下の新機能が使用可能となっています:

64ビットサポート

64ビットプラットフォームでは 64ビットアプリケーションの開発がサポートされました。 デバッグと実行も可能です。64ビットアプリケーションをデバッグ・実行するには、デバッグ・実行の構成の中で、 アプリケーションは 64ビット をチェックしてください。

32ビットプラットフォームで 64ビットアプリケーションの開発はサポートされません。 しかし 64ビットのビルド構成を作成することはでき、64ビットプラットフォーム上で実行されるアプリケーションをリモートデバッグすることができます。 これを行うには、ビルド構成・リモートデバッグ構成の中で、 アプリケーションは 64ビット をチェックしてください。

このチェックボックスは実行構成とローカルデバッグ構成の中では選択できません。

デバッグ構成

以下のデバッグ構成オプションが追加されました:

デバッグ機能拡張

デバッグ機能に以下の拡張がなされました:

Enterprise Server上のサービスのデバッグ

Enterprise Server配下で実行される COBOLサービスのデバッグがサポートされました。

インタフェースマッパー

インタフェースマッパー (IMTK) が Eclipse内で使用できます。 COBOLプログラムを EJB や Webサービスにディプロイすることができます。

Sentinelによるライセンス管理

この製品はセーフネット社の Sentinel RMS によってライセンス保護されています。

警告: インストール後 30日間はライセンス保護が有効になりません。 この期間中にコンピュータのシステム日付の変更を行うとライセンスは即座に使用不可となります。

リンク・リソースとCOPYメンバー

Eclipseのリンク・リソース機能は COBOLプロジェクトでも使用可能です。 プロジェクト外部にあるソースをプロジェクトにリンクすることができます。 この機能は共通COPYメンバーを使用する場合に特に有益です。

以前のバージョンではコピーブックパスを定義する方法がとられていましたが、現在はリンク・リソースで実現されます。

Open ESQLサポート

Open ESQLのサポートが追加されました。

リモートデバッグ

開発しているコンピュータとは異なるマシン上で実行されている COBOLプログラムを リモートデバッグすることができます。 開発プロジェクトをリモートマシンにコピーしビルドしておく必要があります。

ユーザインタフェースの 機能拡張

ユーザインタフェースにおいていくつかの機能拡張がなされています:

下位互換性

既存の Net Express プロジェクトで COBOLアプリケーションの開発を行っていた方が、 Eclipseに移行するための方法がヘルプの Migrating from the Net Express IDE に記載されています。

免責事項

本ソフトウェアは、いかなる種類の保証事項も伴わずに、「そのまま」の状態で提供されるものです。マイクロフォーカスは、明示、黙示のいずれについても、本ソフトウェアに関するいかなる保証(市販性、特定目的との適合性などを含みます)も行いません。いかなる場合も、マイクロフォーカスまたはその提供者は、直接的、間接的、偶発的、必然的、営業利益の損失、あるいは特別損害など、たとえマイクロフォーカスまたはその提供者がそのような損害の可能性について事前に通知されていた場合でも、いかなる損害についても保証を行いません。州によっては、必然的または偶発的損害への責任を除外または制限することを許可していないところがあり、その場合には、前述の制限は適用されません。

Micro Focus and Net Express are registered trademarks, and AddPack, FixPack and WrapPack are trademarks, of Micro Focus (IP) Limited.

Copyright © 2008 Micro Focus (IP) Limited. All rights reserved.