Server Express 5.0 WrapPack 4 リリースノート

Micro Focus製品登録ユーザ様 各位、

2007年 11月 5日
マイクロフォーカス 技術部

(このメールは、Micro Focusソフトウェア製品の保守サービス登録ユーザ 様で、E-mailアドレスをご登録いただいているお客様を対象に自動送信さ せて頂いております。)

件名: Micro Focus Server Express の新 WrapPack提供のご案内

毎々弊社製品をご利用くださいまして誠にありがとうございます。 ソフトウェア製品のアップデートに関してご連絡申し上げますので、Server Express製品をご利用のお客様はご一読ください。Server Express 製品をご 利用でないお客様は恐れ入りますがこのメールは廃棄してくださいます ようお願い申し上げます。

Server Expressのリリースアップについては、随時弊社Webサイト http://www.microfocus.co.jp/support/fixpacks.asp にてご案内しております。このたび、11/5(月) より以下の新 WrapPack が ダウンロード開始になります。

この WrapPack は最新のパッチセットを含むフルインストールセットです。

既に Server Express 5.0 または Micro Focus Server 5.0 をインストール済み のお客様は、保守サービスの範囲内で WrapPack をダウンロードして適用することが できます。

2007年12月以降に出荷される Server Express 5.0 および Micro Focus Server 5.0 の製品CDには、この WrapPack が適用済みのソフトウェアが収録されています。 CDの盤面に "(December 2007)" の記載があるものは適用済みですのでご注意ください。

このリリースノートでは WrapPack に関する変更点を記載します。

このリリースノートは、ソフトウェアとともにインストールされるものではありません。 サポートラインのWebサイトでいつでも参照でき、ダウンロードすることもできます。

インストール

この WrapPack をダウンロードしてインストールする方法を以下に示します:

Server Express WrapPackのインストール

  1. WrapPackをサポートラインWebサイトからダウンロードします
    WrapPack は .tar.gz 形式の圧縮ファイルで提供されています
  2. 現在 製品がインストールされている $COBDIR ディレクトリの下のファイルをすべて削除します。 このとき、手作業で構成している cobol.dir, ファイルハンドラ構成ファイル、実行時構成ファイルなどがあれば バックアップしておいてください。
  3. ダウンロードした WrapPack を解凍し、tar イメージを $COBDIRディレクトリの下に展開します。
  4. sh ./install とコマンド打鍵して 5.0 J WrapPack 4 を再インストールします。
  5. インストール時に「ライセンスマネージャのバージョンアップを行うか どうか」と言う旨のメッセージが出ますので、ここで Y(es) を選択してください。
  6. バックアップしておいたユーザ構成ファイルがあれば復元します。

Server for COBOL または Server for SOA WrapPack のインストール

  1. WrapPackをサポートラインWebサイトからダウンロードします
    WrapPack は .tar.gz 形式の圧縮ファイルで提供されています
  2. 現在 Server for COBOL 5.0 J がインストールされている $COBDIR ディレクトリの下のファイルをすべて削除します。このとき、手作業で構成しているファイルハンドラ構成ファイル、実行時構成ファイルなどがあればバックアップしておいてください。
  3. ダウンロードした WrapPack を解凍し、tar イメージを $COBDIRディレクトリの下に展開します。
  4. sh ./install とコマンド打鍵して 5.0 J WrapPack 4 を再インストールします。
  5. バックアップしておいたユーザ構成ファイルがあれば復元します。

インストール後の作業

WrapPack をインストールした後、お使いのプラットフォームによっては、以下の手順で COBOL Eclipse Support Release Candidate 1 を使用することができます。

COBOL Eclipse Support の前提条件

この WrapPack の COBOL Eclipse Support では、以下を行う必要があります。

COBOL Eclipse は、現在次のプラットフォームでサポートされています。

このバージョンの COBOL Eclipse は、Release Candidate 1 であり、プロダクト版ではありません。 ご利用の上でのフィードバックをよろしくお願いいたします。

Eclipse 環境の設定

Eclipse を実行するには、次のような Server Express コマンド環境を設定する必要があります。

COBOL Eclipse Support のインストール

  1. 設定したコマンド環境から Eclipse IDE を起動します。
  2. [ヘルプ]-[ソフトウェア更新]-[検索とインストール] をクリックします。
  3. ウィザードに従って、次のメッセージが表示されたら、それぞれに対応します。
  4. Eclipse を再起動します。

障害改修

このバージョンで改修された障害は、次のとおりです。

#10032:
桁あふれ時に切り捨てられた十進数値が除算時に再利用されてしまう
#10251:
データ項目のサイズが 8 バイトまでのパック 10 進数項目( COMP-3 )の値を使用した連続する計算式において、後続の計算式の結果が不正になる場合がある
#10390:
MFSORT SIGN-EBCDIC で ZD型フィールドの SUM結果が不正
N/A:
NEC WebOTX で J2EEリソースアダプタが CobolNoTxManagedConnectionFactoryで例外を生じる
N/A:
COBOLプロファイラ指令を指定したプログラムの実行エラー発生

新機能

このバージョンで利用できるようになった新機能は、次のとおりです。

Eclipse での COBOL サポート

Eclipse IDE 内での COBOL 開発がサポート対象となりました。 Eclipse は、プラグインツール用のプラットフォームを提供するオープンソースソフトウェアで、完全に統合されたソフトウェアワークベンチを提供します。 Eclipse IDE を使用して、COBOL やその他 Java などの言語で書かれたネイティブコードアプリケーションを開発します。 ここで開発された COBOL アプリケーションは、(.NET 以外の) Windows システムと UNIX および Linux プラットフォームに展開できます。

Eclipse で COBOL アプリケーションを開発する場合、COBOL パースペクティブなどの Eclipse 機能と、構文および COBOL 起動構成のバックグラウンドチェック機能を使用します。 他の Micro Focus 製品同様、COBOL 特有のプロジェクト、編集・デバッグ用の使い慣れた機能、および総合的な COBOL ヘルプを利用できます。

Eclipse での COBOL 開発を開始するには、[ヘルプ] メニューの [虎の巻] を使用します。 この [虎の巻] には、タスクごとにどう進めていくかについて、簡単な説明とともに 1 ステップずつの指示があります。 最初の [虎の巻] では、プロジェクトの作成方法と、「Hello World」 と表示するプログラムの作成と実行の方法を説明しています。 この [虎の巻] を使って、次のように作業を開始します。

  1. 前述のように、Eclipse 環境を設定します。
  2. eclipse を実行して、Eclipse を起動します。
  3. ワークスペースについてメッセージが表示されたら、Eclipse プロジェクトとソース ファイルを保存する場所を選択します。
  4. [ヘルプ]-[虎の巻] をクリックします。
  5. [COBOL 開発] を展開します。
  6. [COBOL Hello World アプリケーションの作成] をダブルクリックします。
  7. [虎の巻] の指示に従います。

詳細については、IDE の [ヘルプ]-[ヘルプ目次]-[ここから始めましょう] を参照してください。

Enterprise Server でのセキュリティ管理

Enterprise Server では、外部セキュリティマネージャ (ESM) を使用することにより、管理機能、MTO アプリケーションおよびアプリケーションリソースへのアクセスの制御を設定できます。 そのため、セキュリティルールのリポジトリとして選んだ管理システムを利用できます。

Enterprise Server の機能や配布済みの MTO アプリケーションへのアクセスを試みたり、または、それらのアプリケーションがコントロール対象のリソースへのアクセスを試みたりすると、認証要求や認証がそれぞれの ESM にリレーされます。

この方法により、移行されたアプリケーションのメインフレーム指定のセキュリティ、分散システムごとのセキュリティ方式、およびカスタムソリューションに対応できます。 また、複数のセキュリティリポジトリを構成に組み込むこともでき、管理者は各種リソースの管理を分割することができます。

補足情報

以下の補足情報は、メインヘルプにはまだ含まれていません。

Animator (Character 版)

Perform/Call スタックウィンドウには、2 つの新機能があります。

1058893 (2140135)

コンパイラ指令 ERRFORMAT

コンパイラ指令 ERRFORMAT が追加されました。 これは、エラーメッセージの書式のタイプを指定するもので、コマンドラインでのコンパイルで使用し、リストファイルに出力されます。

構文:

ERRFORMAT(integer)

パラメータ:

integerに 次の 2 つの値の一方を指定します。
  • 1 - 従来の書式。以前の製品で使用されていた書式。
  • 2 - 新しい COBCH 書式。IDE からのコンパイルに使用される書式。

プロパティ:

1059440

FaultFinder 構成

FaultFinder 構成の詳細で、次のコマンドを使用して、出力ログファイルを指定できます。

set faultfind_outfile="fault%p.log"

このとき 以下を示します。

次のオプションが追加されました。

たとえば、FaultFinder が以下のように設定され、プロセス 12345 が 2007 年 1 月 12 日 11:26:53 にクラッシュすると、

set faultfind_outfile=flt.%d.%t.%p.log', 

作成されるログファイル名は、flt.20070112.112653.12345.log となります。

その他の FaultFinder 構成の詳細については、[リファレンス]-[FaultFinder]-[FaultFinder] を参照してください。

1060198

Fileshare 構成オプション FSIDXINTEGRITY

構成ファイルオプション FSIDXINTEGRITY が使用可能になりました。 Fileshare システムのコンテキストでは、FSIDXINTEGRITY オプションによって、(INDEXCOUNT オプションで指定されたように) ファイルハンドラの索引キャッシュ内に置かれている変更ノードは、Fileshare がクライアント プログラムにステータス情報を返す前にディスクに書き込まれます。 このオプションにより、Fileshare が処理する索引ファイルの整合性が向上し、追加されるファイル I/O の量は少なくて済みます。

構文:

FSIDXINTEGRITY={ON:OFF}

パラメータ:

デフォルト: ON

コメント: このパラメータの設定は常にグローバルであり、[XFH-DEFAULT]タグの下に記述します。 このパラメータを個々のファイルごとに設定することはできません。

その他の構成ファイルのオプションについては、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[リファレンス]-[ファイルハンドラ]-[構成ファイルのオプション] を参照してください。

1060013 (2150054, 2150132)

Fileshare 環境変数 FSIDXINTEGRITY

環境変数 FSIDXINTEGRITY が追加されました。 これによって、(INDEXCOUNT で指定されたように) ファイルハンドラの索引キャッシュ内に置かれている変更ノードは、Fileshare がクライアントプログラムにステータス情報を返す前にディスクに書き込まれます。 この環境変数により、Fileshare が処理する索引ファイルの整合性が向上し、追加される ファイル I/O の量は少なくて済みます。

構文:

FSIDXINTEGRITY=OFF 

デフォルト: ON

その他の環境変数については、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[環境変数] を参照してください。

1060013 (2150054, 2150132)

ファイル構造の拡張 - 標準レコードヘッダー

標準 レコードヘッダーに、次の値が追加されました。

その他の標準レコードヘッダーについては、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[リファレンス]-[ファイル構造]-[ヘッダーを持つファイル]-[標準レコードヘッダー] を参照してください。

1060013 (2150054, 2150132)

FSVIEW 関数 FSV-C-add-login-user

新しい FSVIEW 関数 FSV-C-add-login-user が追加されました。 この関数は、Fileshare プロセスの実行中有効な一時的 Fileshare ユーザを追加します。

構文:

    call FSV-C-add-login-user using l-new-user
                                    l-new-password 

パラメータ:

入力時:

終了時: なし

コメント: セキュリティが有効になっている場合にのみ適用されます。 RETURN-CODE で呼び出しが成功したかどうかを確認できます。

FSVIEW 関数については、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[リファレンス]-[FSVIEW]-[API] を参照してください。

1053612 (2088677)

J2EE アプリケーション サーバのサポート

Interface Mapping Toolkit を使った EJB の生成とその配布に関して、次の J2EE アプリケーション サーバとそれに対応する JDK がサポートされます。

リビルド オプション /f のメッセージ

Rebuild オプション /f により、次のメッセージの 1 つが出される場合があります。

1060013 (2150054, 2150132)

免責事項

本ソフトウェアは、いかなる種類の保証事項も伴わずに、「そのまま」の状態で提供されるものです。マイクロフォーカスは、明示、黙示のいずれについても、本ソフトウェアに関するいかなる保証(市販性、特定目的との適合性などを含みます)も行いません。いかなる場合も、マイクロフォーカスまたはその提供者は、直接的、間接的、偶発的、必然的、営業利益の損失、あるいは特別損害など、たとえマイクロフォーカスまたはその提供者がそのような損害の可能性について事前に通知されていた場合でも、いかなる損害についても保証を行いません。州によっては、必然的または偶発的損害への責任を除外または制限することを許可していないところがあり、その場合には、前述の制限は適用されません。

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