COBOL - Micro Focus

南海マネジメントサービス株式会社
日本ユニシス株式会社

南海マネジメントサービス株式会社ロゴ
日本ユニシス株式会社ロゴ

ダウンサイジングプロジェクトの総仕上げとして特急座席管理システムをオープン化
保守性を考慮し、メインフレーム上の既存COBOLプログラムをMicro FocusのオープンCOBOLにコンバート

Highlights

Business

南海電気鉄道株式会社の情報システム業務を全面的に担当しているのが、南海マネジメントサービス株式会社。企業をとりまく環境が劇的に変化している中にあって、柔軟性とスピードを追求しながら、深い業務知識を携えたプロフェッショナル集団として活躍している。

Challenge

2000年以降、段階的に行っているダウンサイジングプロジェクトの総仕上げとして、駅務システムの一つである特急座席管理システムが、既存のアプリケーション資産を有効活用しながらオープン環境に移行されることに。CASEツールから生成されたCOBOLプログラムをどうコンバージョンするかが成否のカギを握った。

Solution

南海マネジメントサービスは、このプロジェクトに実績のある日本ユニシスをパートナーとして選定。コンバージョン先のオープンCOBOL製品を検討した結果、TuxedoやOracleと親和性が高く、日本ユニシスでもサポート実績が豊富なMicro Focus Server Expressを選択した。

Results

新しい特急座席管理システムは、運用コスト削減という大きな命題を達成しただけでなく、システムパフォーマンスが劇的に向上したことにより、顧客満足度の高いシステムとなった。南海マネジメントサービスでは、オープン環境でのCOBOL利用を評価し、他の業務システムにも今後採用していく予定。

大阪屈指の大ターミナル「なんば」を拠点とする南海電気鉄道株式会社。その情報システム業務を全面的に担っているのが南海マネジメントサービス株式会社です。
同社は2000年以降手がけている南海電鉄の基幹系システムダウンサイジングプロジェクトの総仕上げとして、特急座席管理システムのオープン化に着手。プログラム品質を担保したまま迅速にサービスインする必要があったことから、既存COBOLプログラムの有効活用を決断しました。移行先のオープンCOBOL開発・実行環境として選ばれたのがMicro Focus Server Express。理由は、DBやTPモニター製品との親和性、そして今回システムインテグレータを務めた日本ユニシスでのサポート実績でした。

●The company

 大阪ミナミのターミナル「なんば」。キタの梅田地区と並ぶこの大規模商業集積エリアを拠点とする鉄道会社が、南海電気鉄道株式会社(以下、南海電鉄)です。地域社会とともに生き、環境に優しい公共交通サービスを提供することを使命として、運輸業、不動産業などを始めとするさまざまなビジネスを展開しています。この南海電鉄の情報システム業務を全面的に担当しているのが、南海マネジメントサービス株式会社です。企業会計制度の変更や情報技術の進展、電子商取引の拡大など、企業をとりまく環境が劇的に変化している中にあって、柔軟性とスピードを追求しながら、深い業務知識を携えたプロフェッショナル集団として活躍しています。

●The challenge

 南海マネジメントサービスでは、2000年以降、南海電鉄における基幹システムのダウンサイジングプロジェクトを段階的に進めています。保守費用を中心とした運用コストの削減を目的とし、プラットフォームをそれまで約30年間使い続けてきた日立メインフレームからオープン環境に順次移行してきました。システム端末の更新時期に合わせて順次サーバ側の再構築を行い、最後に残ったのが、駅務システムの一つである特急座席管理システムでした。

 このシステムに関して、当初は2006年の上期にサービスインする予定で進めていました。しかし、より迅速にコスト削減を達成したい南海電鉄の意向もあって、計画が1年前倒しになります。その決定がなされたのが2004年半ば。実質1年で開発を終えることが求められました。特急座席管理システムは南海電鉄にとって基幹中の基幹システムだけに、そのスケジュールで一から開発し直すにはリスクが大きすぎます。そのため、メインフレーム上で動かしていた既存のアプリケーション資産であるCOBOLプログラムを有効利用することを決定しました。

 メインフレーム上で利用されていたCOBOLプログラムは、大半が同社で標準的に利用していたCASEツールから生成されたものでした。そのCASEツール採用から約15年が経ち、ツール自体のテクノロジーを理解し、運用保守できるスタッフが、南海マネジメントサービスの中でも少なくなっていました。汎用的なツールではないため、外部の協力会社にメンテナンスを依頼しようにもコストが割高になってしまいます。そこで、オープン環境に移行する機会に、COBOLプログラムを直接扱うことに決め、CASEツールから生成されたCOBOLプログラムをコンバージョンして再利用することにしました。

●The solution

赤迫勉氏
南海マネジメントサービス株式会社
情報サービス部
主任 赤迫勉

 このダウンサイジングプロジェクトの実行にあたって、南海マネジメントサービスは何社かのシステムインテグレータに提案を依頼しました。そして、その中からパートナーとして日本ユニシス株式会社を選びます。その理由は、コンバージョンに関して他のCASEツールからではあるものの過去に実績があり、ダウンサイジング案件も多数手がけていて、信頼が置けたからです。さらに、以前日本ユニシスは南海電鉄の駅務Webシステムの開発も手がけており、ITインフラ環境を統一できるという点でも大きなメリットがありました。

後藤孝文氏
南海マネジメントサービス株式会社
情報サービス部
後藤孝文

 移行先のオープン環境でのCOBOL製品として選ばれたのが、Micro Focus Server Expressでした。南海マネジメントサービス株式会社 情報サービス部 主任 赤迫勉氏は、選定理由を次のように語ります。「今回、サーバOSとしてSolarisを採用し、オンライン処理業務のTPモニターとしてBEA Tuxedo、データベースはOracleを選んだのですが、マイクロフォーカスのCOBOL製品はこれらの製品との親和性が良好でした。また、既存のCOBOLプログラムとの互換性もありました。さらに、日本ユニシスにおけるサポート実績も豊富だったので、それなら安心して利用できると判断しました」

 今回、約4ヶ月でCOBOLプログラムのコンバージョンは完了しました。このプロジェクトでCOBOLでの開発を初めて経験した南海マネジメントサービス株式会社 情報サービス部 後藤孝文氏は、その感想を次のように語ります。「最初は手続きを一つずつ記述していくことにとまどいもありましたが、だからこそ後で保守をする時に分かりやすいものになるんだなという発見がありました」

 プロジェクトマネージャを務めた日本ユニシス・ソリューション株式会社 関西支店 産業流通第二サービス本部 関西システム部 システム一室 システムマネージャ 井上寛氏は、このプロセスを振り返ってこう語ります。「決して簡単な作業ではありませんでしたが、コンバージョンツールによる共通部のCOPY化やその他さまざまな工夫をし、効率よく進めることができました。最終的に、今回の移行によってメインのプログラムは約半分に整理することもできました。また、今後の保守性を考えて、可読性の高さにも気を配ったプログラムにしています」

特急座席管理システム構成図
特急座席管理システム構成図

●The result

 南海電鉄の特急座席管理システムは、2005年9月、予定どおりカットオーバーし、サービスを開始しました。今日まで順調に稼動しており、大きなテーマであったコスト削減も目標を達成しました。

 これは予想外の効果だったのですが、システムパフォーマンスも飛躍的に向上しました。なんとオンライン処理業務は従来1.5秒だったものが0.2秒になり、バッチ処理業務は50分かかっていたものが5分で済むようになったのです。そのため、オンライン処理業務では、空席情報の表示という最もトランザクション数が多く、且つ処理が複雑なためレスポンスが悪かった処理が改善され、駅務Webシステム等からお客様が自ら空席情報を見て、従来よりスムーズに特急券をご購入頂けるようになりました。

 また、南海電鉄では特急乗務員が車内検札を行うため、発売状況がリアルタイムに表示可能な携帯端末を持って乗客サービスをおこなっているのですが、お客様からの座席に関するお問い合わせにもスピーディーに対応出来るようになりました。新システムは顧客満足度の向上に大きく貢献しています。

植村宗孝氏
南海マネジメントサービス株式会社
情報サービス部
部長 植村宗孝

 バッチ処理業務に関しても、劇的に所要時間が短縮されたため、その分システムのメンテナンスに時間が割けるようになりました。

 南海マネジメントサービス株式会社 情報サービス部長 植村宗孝氏は、今回のプロジェクトを評してこう語ります。「これまではオープン環境でCOBOLプログラムを動かすという考えがあまりなかったのですが、実際にやってみると上手くいったので『なんだ、COBOLでよかったのか』という思いです。当社はCOBOLエンジニアが多数いるので、この言語が使えるならその方がありがたい。鉄道関係のシステムは息の長いものが多いため、テクノロジーが進化しても上位互換がきき、運用保守性が高いことが何より重要なのです」

 実際、今回のCOBOLを核としたダウンサイジングプロジェクトは良き前例となったようです。南海マネジメントサービスで現在進行中の別の新規案件も、この事例に続きCOBOLで開発される予定となっています。

 Micro Focus Server Expressを活用いただいた新しい特急座席管理システム。大きな命題であったコスト削減を達成したばかりでなく、システムパフォーマンスの向上で顧客満足度も高めました。

Technical Keyword

日立メインフレームからSolaris環境へのシステム移行
CASEツールの使用を止め、汎用的なCOBOLの採用による保守性の向上

ユーザープロフィール

南海マネジメントサービス株式会社

本社:大阪市中央区
設立:2000年6月
資本金:4,000万円(南海電気鉄道株式会社100%出資)
売上高:10億円(2004年度実績)
従業員数:49名
事業内容:
   ・経理事務代行(記帳、単体及び連結決算、資金業務、給与計算、財務分析)
   ・法務・広報(社内誌編集等)代行サービス
   ・従業員研修(新人研修、管理職研修、生涯設計研修等)
   ・福利厚生代行(各種社会保険手続き)
   ・情報システム開発・運用・保守
   ・売上集金(駅・営業所等)業務
   ・その他関連する一切の業務
URL:http://www.nankai.co.jp/group/nms/

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