キーボード構成ユーティリティ (Keybcf)

キーボード構成ユーティリティ Keybcf は、キーボード上のキーに割り当てられている機能を変更できます。 ACCEPT 文の実行中にキーで行われる動作と、プログラムで使用されているファンクションキーを変更できます。

通常、Adis に組み込まれたデフォルトキーは、変更する必要はありません。 ただし、COBOL の特定の方言をエミュレートするために、使用されているキーを変更する必要があるかも知れません。

COBOL システムで使用されるデフォルトのキーは、Adis に組み込まれています。 Keybcf は、ファンクションキーに使用されるキーストロークと ACCEPT 操作中に Adis が使用するキーを含む cobkeymp と呼ばれるファイルを作成します。

Keybcf の起動

  1. コマンド行で次のコマンドを入力します。
    keybcf
    

    独自の cobkeymp ファイルが設定されます。

    または

    COBOL に関連するプログラムグループを作成している場合には、keybcf に対応するプログラムアイコンをダブルクリックします。

    Keybcf は、現在のディレクトリと COBDIR 環境変数で指定されたディレクトリで、cobkeymp ファイルを検索します。 ファイルが見つかると、編集するかどうか尋ねられます。そのファイルを編集する場合は「Y」、デフォルトのキーで新しいファイルを作成する場合は「N」と答えます。 ファイルが見つからない場合には、新しく作成されます。

  2. 初期メニューから、オプション番号 (1-4) を押します。

既存のファンクションキー定義の見直し (オプション 1)

  1. Keybcf のメインメニューから 1 を入力します。

    このメニューは、Adis、ユーザ、または互換の 3 つのどれかで現在定義されている、すべてのファンクションキーが一覧表示されます。

  2. 出力するリストの番号を押します。

    オプション 5 は、選択されたリストを画面に表示するか、または、ファイルに書き込むかを切り替えます。 画面表示を選択すると、リスト中の現在定義されているすべてのファンクションキーが 16 進表示されます。 次の画面に移動するには、任意のキーを押します。 リストの末尾に達した場合に、任意のキーを押すと、既存のファンクションキー定義の見直しメニューに戻ります。

  3. リストをファイルに出力するように選択すると、keylist.dmp と呼ばれるファイルに同じ情報が書き込まれます。 keylist.dmp ファイルが存在していない場合に限り、ファイルを上書きするか、または、ファイルの末尾にリストを追加するかを尋ねられます。 Press "O" to overwrite, "E" to extend.

  4. 6 を押して、Keybcf のメインメニューに戻ります。

ファンクションキー定義の修正 (オプション 2)

  1. Keybcf のメインメニューから 2 を入力します。

  2. 変更するファンクションキーのセットを選択します。 Adis、ユーザ、または互換のファンクションキーのリストを選択できます。

  3. 選択するファンクションキーのリストの各機能は、個別に表示されます。

  4. 新しい機能を実行させようとするキーを押すか、または、X を押して、キーに対する 16 進数を入力します。 新しいキーを入力すると、わずかに停止した後に、次の機能へ自動的に移ります。

    限界を越える数のキーを定義しようとすると、次のような警告が表示されます。

    There is not enough room for that sequence

    この警告が表示された場合、新しいキーを追加するには、不必要なキーシーケンスを削除する必要があります。

  5. 5 を押して、Keybcf のメインメニューに戻ります。

使用可能なキーのリストについては、『拡張 ACCEPT/ DISPLAY 構文』の章にある『ファンクションキー』を参照してください。

ファンクションキー定義の保存 (オプション 3)

Keybcf のメインメニューから 3 を押します。

変更されたファンクションのリストを cobkeymp というファイルに保存します。

Keybcf の終了 (オプション 4)

Keybcf のメインメニューから 4 を押して、オペレーティングシステムのコマンド行へ戻ります。

実行時の検索機構

次の図は、実行時に使用される検索機構を示したもので、どのキーボード構成オプションを Adis で使用するかを決定します。

キーリスト

次のキーのリストは、Keybcf で見直し、変更できます。

デフォルトでは、ユーザファンクションキーの初期設定は無効です。プログラム実行中にファンクションキーを使用するために、x"AF" ライブラリルーチンを呼び出すか、または、Adiscf を使用して構成を変更すると、ユーザファンクションキーを有効にできます。

ACCEPT 操作を終了させるために使用されるファンクションキーを確認するには、CRT STATUS 句を使用します。CRT STATUS 句の説明は、『言語リファレンス』を参照してください。

Adis ファンクションキーリストメニュー

次のキーが、Adis ファンクションキーリストメニューで使用できます。

キー
説明
Space 各機能に定義されているキーを変更しないで、次の機能に移ります。
Ins 表示されている機能を実行するために、別のキーを追加します。現在定義されているファンクションキーは保持されます。 Insert という語句が、画面の右下隅に表示されます。
Delete 定義されたファンクションキーをリストから削除します。 Keybcf は、自動的に次の機能に移ります。
HeX ファンクションキーに対する 16 進数入力を指定します。 Hex という語句が、画面の右下隅に表示されます。 無効な 16 進数を入力すると、次の機能に移ろうとするときにエラーが通知され、有効な 16 進数の入力を求められます。 この機能は、使用しているキーボードに現れないキーを定義し、プログラム実行中に使用できるようにするものです。
Quit 変更メニューへ戻ります。