環境変数 (UNIX)

UNIXで利用可能な環境変数とその設定内容の一覧を以下に示します。

環境変数 概要
CCITCP2 TCP/IP 登録プログラムを検索する。
CCITRACE CCI トレーシングのレベルを指定する。
COBAIF .aif ファイルを検索する。
COBAIFNAME .aif ファイルの基底名を指定する。
COBANIMOPT Animator への指令を指定する。
COBANIMSRV Animator を実行プログラムに追加する。
COBATTR 表示状態を HIGHLIGHT および LOWLIGHT から選択する。
COBCONFIG 実行時の構成可能なオプションを適応する。
COBCPY コピーファイルを検索する。
COBDATA データファイルを検索する。
COBDIR COBOL システムソフトウェアを検索する。
COBIDY Animator 情報 (.idy) ファイルを検索する。
COBKEYTIMEOUT リモート端末の応答を調整する。
COBLPFORM 論理プリンタチャネルを指定する。
COBMAINSTACK COBOL実行時のメインスタックの長さを指定する。
COBOPT ユーザのデフォルトの Cob ユーティリティオプションを指定する。
COBPATH 動的ロード用プログラムを検索する。
COBPRINTER プリントスプーラへの出力を指示する。
COBSES UNIX セッションレコーダ機能を実行する。
COBSW ランタイムシステムスイッチを設定する。
COBTERMINFO COBOL terminfo 端末データベースを検索する。
COLUMNS 画面幅を指定する。
ENTRYNAMEMAP エントリ名マップファイルとそれを含むディレクトリを指定する。
EXTFH 呼び出し可能なファイルハンドラの構成ファイルを指定する。
FHREDIR Fileshare Client の構成ファイルを指定する。
FS Fileshare Server の構成ファイルを指定する。
FSCOMMS Fileshare System がシングルユーザモードで起動されるよう指定します。
HCOBND DB2 バインドファイルのディレクトリを指定する。
LANG 言語環境を指定する。
LD_LIBRARY_PATH 共有ライブラリを検索する。
LIBLIST Cob ライブラリの特殊なリストを検索する。
LIBPATH 共有ライブラリを検索する。
LINES 画面の深さを指定する。
MAINFRAME_FLOATING_POINT COMP-1、COMP-2 の浮動小数点データの内部表現形式を制御する。
MFCSCFG クライアント・サーバー結合で使用される構成ファイルを指定する。
MFCODESET 使用する変換テーブルを指定する。
MFJSTATS この環境変数が ON に設定されていると、ソート処理結果のレポートを SYSOUTに作成します。 出力ファイルが既に存在するときは、レポートは既存のファイルの末尾に追加されます。
MFLOGDIR クライアント・サーバー結合のログファイルのディレクトリを指定する。
PATH すべての UNIX プログラムのディレクトリを検索する。
SHLIB_PATH 共有ライブラリを検索する。
SORTCOMPRESS システムに、ソートする個々のレコードについて圧縮ルーチンを実行するかどうかを指定します。SORTCOMPRESS=5 を指定すると、ソートレコードのランレングスエンコーデングが有効になり、レコードに複数の反復文字があるときに性能が向上します。
SORTSCHEME SORTSPACE環境変数とともに使用し、ソートの性能をチューニングすることができます。 この機能は SORTSCHEME=1 が設定されているときに有効となります。 これがこの環境変数に許される唯一の設定値です。 詳細は以下の SORTSPACE の項を参照してください。
SORTSPACE SORT 処理用の内部作業スペースに割り当てるメモリの量を指定します。 いくつかの異なった単位で指定することができます。例えば、64M、2G、1000000 と指定するとそれぞれ 64メガバイト、2ギガバイト、1000000バイトの指定となります。
SORTSPACE に大きい値を指定すると通常、ソート速度が向上します。ただし、 コンピュータの主メモリ容量を超える値を指定すると、オペレーティングシステムが使用可能なメモリを 検索しなければならなくなり、パフォーマンスが低下します。 また、ソート対象のファイルが 1GB以上のサイズがある場合は、SORTSCHEME を使用してさらに性能を改善することができます。 以下に留意点を示します。
  • ソート対象のファイルが 1GB以上のサイズがある場合は、SORTSCHEME を使用します。
  • SORTSCHEME を設定する場合には、ソート対象のファイルのキー部分を除いたレコードサイズに留意する必要があります。
  • 以下は、SORTSCHEMEの設定を有効にするための SORTSPACEの最低の設定値を示します。
    • キー部分を除いたレコードサイズが 5K以下の場合 1Mb以上
    • キー部分を除いたレコードサイズが 12K以下の場合 4Mb以上
    • キー部分を除いたレコードサイズが 28K以下の場合 8Mb以上
    • キー部分を除いたレコードサイズが 62K以下の場合 16Mb以上
    • ソート対象のファイルが巨大な場合、より多くの SORTSPACE設定が必要になる場合があります。
  • SORTSPACE に大きい値を指定すると一時ファイルの領域を多く消費することがあります。
SORTTEMPSPACE SORT 処理用の内部作業スペースに割り当てる一時メモリの量を指定します。 SORTSPACE 環境変数と同様、いくつかの異なる単位で指定することができます。 SORTTEMPSPACE を使用することによって空きメモリ量を最大化することができます。

メモリの分断化が進んでしまっている状況では、これを使用することによって性能を向上することができます。 SORTTEMPSPACE の指定によってSORT処理で使用するメモリの割り当てを細かな取得・解放に切り替えます。 これによって "SORT020U SORT(EXTSM) failed - sort engine status = 9/105" というエラーの発生を抑止することができます。

SORTTYPE SORTTYPE=2 を設定すると、ソートにおけるファイル形式の変換に際してファイルハンドラ構成ファイル (extfh.cfg) が参照されます。 この環境変数を設定しないと、ソートはバイトストリーム処理を利用して入出力処理を高速化します。 2 がこの環境変数の唯一の設定値です。
TERM 端末のタイプを指定する。
TERMINFO UNIX システムの terminfo データベースを検索する。
TMPDIR 一時ファイル用のディレクトリを検索する。
注意: 以下の記述の中で使用される構文は、 sh および ksh シェルにもとづいています。それ以外の csh などのシェルでは
setenv env_var value
の構文が必要となります。

ここで、

env_var
上記の環境変数のどれかです。
value
環境変数に設定すべき値です。