相対順序を維持して、オプションをシステムリンカに渡す (-l lib)

P>システムリンカは、指定されたライブラリで外部のルーチンを検索します。cob の -l フラグは、効果としてはシステムリンカ、ld の -l オプションと同じです (このリンカオプションに関する詳細は、ご使用のオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください)。 -l オプションの指定順序は重要で、ディレクトリは指定された順番に検索されます。

ライブラリは、ライブラリ名が指定された位置で検索されるため、-l フラグの位置は重要な意味を持ちます。

次に、+l、および -l フラグの使用例を示し、シンボルが検索されるライブラリの順序を説明します。

cob  -llib1 +llib2 obj1.o -llib3 obj2.o

オプションがシステムリンカに渡される相対順序は次のようになります。

  1. -llib1 obj1.o

  2. -llib3 obj2.o

  3. -llib2

システムリンカでは、オプションはハイフン (-) 区切りで受け取られるため、相対順序が決定されると、+l フラグオプションは、リンカに渡される前に -l に変換されます。