cob を終了させるエラーレベルを制御する (-W err-level)

このフラグを指定すると、COBOL コンパイラのエラーレベルが err-level に指定したレベルを超えた場合に、cob プロセスを停止させることができます。デフォルトでは、cob コマンドは、ユーザのコードに、「重大」以上のレベルのエラーが検知されると停止します。

err-level には、エラーのレベルを示す英数字の文字 1 文字を指定します。

文字 レベル
u 回復不能
s 重大
e エラー
w 警告
i 備考

指定されたレベル以上のエラーがコード内にあった場合に、これらのエラーがコンパイラから cob コマンドに報告されると、 cob プロセス (コンパイルプロセスではない) が停止します。この動作は、WARNING コンパイラ指令の設定に依存します。この指令は、コンパイラから報告されるエラーのレベルを制御する指令です。

そのため、たとえば、WARNING 指令で、回復不能レベル、重大レベル、およびエラーレベルのエラーのみがコンパイラから報告されるように設定します。更に、-W フラグで、備考 (以上) のレベルのエラーが報告された場合は、 cob コマンドを中止するよう指定します。この場合では、警告レベル、および備考レベルのエラーは、発生してもコンパイラから報告されないため、実際は、回復不能レベル、重大レベル、またはエラーレベルのエラーが発生した場合にのみ、cob コマンドが停止します。