リンクとリンク・ファイル・タイプ

コンパイラでは、プログラムをリンクされていない個々のオブジェクト (.o) ファイルとして作成できます。このタイプのファイルは完全ではないため、直接実行できません。実行可能なファイルを作成するには、コンパイルされたプログラムを、各種システムや言語のサポート・ルーチン、およびランタイムで必要な呼び出されるサブルーチンに必要に応じてリンクします。

使用するアプリケーションでプログラムをリンクするには、cob コマンドを使用すると、次のタイプの実行可能ファイルを生成できます。

呼び出し可能共有オブジェクト・ファイル
動的にロード可能なファイルであり、システム実行可能ファイルにリンクする必要はありません。これは、UNIX 環境 (リモート開発) にのみ適用されます。
共有ライブラリ・ファイル
実行可能ファイルにリンクできるシステム・リンク可能ファイルです。このファイルはそれ自体では直接実行できません。これは、UNIX 環境 (リモート開発) にのみ適用されます。
システム実行可能ファイル
直接実行可能なファイルです。オペレーティング・システムでロードされ、ファイルを実行する新しいプロセスが作成されます。これは、UNIX 環境 (リモート開発) にのみ適用されます。

どのプログラム、サブプログラム、またはサポート・ルーチンもこれらのファイル・タイプにリンクできます。

リンクされたファイル・タイプの手続き型コードは、複数の同時ユーザ間で共有されます。呼び出し可能共有オブジェクトと共有ライブラリの手続き型コードも複数のアプリケーション間で共有されます。