UNIX で使用する Fileshare

ここでは、UNIX で使用する Fileshare について説明します。

Fileshare をバックグラウンドプロセスとして実行する

Fileshare サーバは、画面表示およびキーボード処理に拡張 Accept/Display 構文 (Adis モジュール) を使用します。 このため、UNIX でバックグラウンドプロセスとして開始すると、Fileshare サーバは多くのプロセッサ時間を使用します。 このオーバヘッドを避けるには、-b オプションを使用して Fileshare サーバを構成する必要があります。 これにより、Fileshare の表示およびキーボード読み取りが使用不能にされます。

Fileshare はバックグラウンドモードではキーボードを読み取らないので、Esc キーシーケンスを使用して通常の方法で終了できません。


警告:Fileshare プロセスを強制終了しないでください。開いているデータファイルが破壊されます。


かわりに、Fileshare マネージャを呼び出すプログラムを作成してください。 または、次のように提供の fsclose ユーティリティを実行することもできます。

cobrun fsclose

fsclose ユーティリティは Fileshare マネージャそのものを呼び出し、終了したい Fileshare サーバ名と CCI プロトコルの入力を求めます。

Fileshare サーバはリモートでしかシャットダウンできないため、Fileshare サーバはパスワードファイルを使用するように構成されている必要があります。 詳細については、『セキュリティ 』の章にある『パスワードファイルのメンテナンス』の項を参照してください。

Fileshare サーバは、パスワードファイルを使用して開始しない限り、バックグラウンドモードで開始できません。

バックグラウンドモードでは、Fileshare サーバが通常ならスクリーンに表示するメッセージはすべて Fileshare サーバの現行ディレクトリの fsscreen.lst ファイルに書き込まれます。

次は構成ファイルの例です。 この構成ファイルでは、次のように指定します。

-s server-1
-pf password.fil
-b
-cm ccitcp

ここで、次のように入力して Fileshare サーバをバックグラウンドモードで開始できます。

fs > server-1.log 2>&1 &

一部の UNIX システムでは、接続の切断後に出力が端末に送られます。 このように出力が端末に送られると、すべてのセッションが終了します。 そのため、コマンドからの出力をリダイレクトする必要があります。

NFILES の設定

UNIX システムでは、使用できる個別ファイル記述子の数をファイルハンドラ構成ファイル内の NFILES の設定で定義します。 設定は、それぞれのアカウントおよびシステム全体に行うことができます。Fileshare は次のようにファイル記述子を使用するので、個別ファイル記述子の数はこれらの使用に十分足りるように設定してください。

Fileshare セッションが使用するユーザアカウントに対しては、ファイルを開く最大数および Fileshare クライアントの最大数に合わせて NFILES を設定してください。 また、NFILES のシステム設定を増やす必要がある場合もあります。

関連情報
はじめに
標準的な操作
構成
データベースの完全性
セキュリティ
高度な操作
通信
エラー処理
Fileshare サーバのメッセージ