拡張 ACCEPT/DISPLAY 構文 (Adis) の機能の 1 つは、ACCEPT および DISPLAY 文の動作を構成できるという点です。 Adiscf ユーティリティが作成した ADISCTRL ファイルを通じて、Adiscf ユーティリティで完全構成も可能です。
ADISCTRL は、拡張 ACCEPT/DISPLAY 構文の構成データベースです。 Adisctrl は最大 16 種類の構成を保持でき、いずれも使用可能です。 ADISCTRL ファイル先頭のエントリにより、拡張 ACCEPT/DISPLAY 構文がどの構成を使用するか決定されます。
ADISCTRL ファイルには、拡張 ACCEPT/DISPLAY 構文が必要とする、マシンに依存しない情報がすべて格納されています。 これには、次のような情報が含まれています。
ADISCTRL に保持されているどの構成も、構成ユーティリティ Adiscf を用いて変更できます。 このユーティリティはメニュー階層方式で設計されています。 これらのメニューは、いつでも画面の下部に表示でき、使用可能なオプションを一覧表示します。
COBOL システムとともに提供される ADISCTRL には、COBOL の異なる方言をエミュレートするために設定されているいくつかの構成が含まれています。 ほとんどの場合は、これらの構成から Adiscf で使用する構成を選択する以外に必要な作業はありません (Adiscf のメインメニューで選択オプションを使用)。
COBOL システムとともに提供される構成には、次のものが含まれます。
ADISCTRL ファイルが見つからなかった場合には、実行時に使用される構成は拡張 ACCEPT/DISPLAY 構文に組み込まれている構成とまったく同じです。 ACCEPT および DISPLAY 文実行中の標準モード処理を提供します。
元のプログラムが RM/COBOL V2.0 で記述されている場合に、この構成を選択する必要があります。この構成は RM COBOL の ACCEPT および DISPLAY 文の動作に非常に近いエミュレートをします。
Data General の ICOBOL での ACCEPT および DISPLAY 文の動作をエミュレートするために提供されています。
IBM COBOL V1.0 をエミュレートするために提供されています。正確なエミュレーションとは言えず、特に数字および数字編集フィールドへの ACCEPT 動作で相違があります。
Microsoft COBOL V2.2 をエミュレートするために提供されています。正確なエミュレーションとは言えず、特に数字および数字編集フィールドへの ACCEPT 動作で相違があります。
ユーザ独自の構成を作成する場合は、提供された構成を直接変更しないことをお奨めします。 かわりに、変更したい構成を別の名前で保存して、それに変更を加えるようにしてください。
カスタム adisctrl ファイルを作成する場合は、プログラム (カレント ディレクトリ、または COBDIR で指定したディレクトリにある) にアクセスできるようにする必要があります。 実行時環境変数アクセスできない場合、省略値が使用されます。
拡張 ACCEPT/DISPLAY 構文には、ADISCTRL ファイルが存在しない場合に使用されるデフォルト設定が含まれています。 このデフォルトオプションを使用して問題なく動作するアプリケーションは、ADISCTRL ファイルを含めずに出荷できます。