既存のコードから COBOL プロジェクトを作成するには

Visual Studio で [既存コード ファイルからの新しいプロジェクトの作成] ウィザードを使用してプロジェクトを作成し設定する手順を次に示します。

  1. Visual Studio IDE にインポートする必要がある既存の COBOL ファイルの場所を特定します。
  2. IDE で [Tools > Options > Micro Focus > Directives > COBOL] をクリックします。
  3. 指令が適切に設定されていることを確認します。

    このページに設定する指令がインポートされたファイルに設定されます。例えば、方言指令または各種の SQL 指令を設定することを選択できます。ファイルがプロジェクトにインポートされると、IDE はそれらをスキャンする追加指令を実行し、必要に応じて指令を設定します。

  4. 従来 COBOL に関連付けられていないファイル拡張子が COBOL プログラムまたはコピーブックとして確実に認識されるようにします。

    詳細は、『ファイル拡張子を COBOL と関連付けるには』 および 『ファイル拡張子をコピーブックと関連付けるように指定するには』をお読みください。

  5. [ファイル > 新規作成 > 既存のコードからプロジェクトを作成] をクリックしてウィザードを起動します。
  6. [ようこそ] ページで、作成するプロジェクト・タイプとして [Micro Focus COBOL] が選択されていることを確認します。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. [Specify Project Location, Project Type and Source Files] ページで、Visual Studio プロジェクトのディレクトリ、名前、出力タイプを指定します。

    名前に cblproj 拡張子を指定する必要はありません。ウィザードが拡張子を自動で追加します。

  9. プロジェクトにインポートするソース・ファイルを含んでいるフォルダを指定します。
    1. [追加] をクリックします。
    2. ソース・ファイルを含んでいるフォルダをブラウズして選択します。
    3. [フォルダの選択] をクリックします。
    4. すべてのサブフォルダからファイルを追加するには、[サブフォルダーの追加] をオンにします。
    5. 必要に応じて手順を繰り返し他のフォルダを追加します。
  10. プロジェクトに追加するすべてのファイル拡張子が [プロジェクトに追加するファイルの種類] に表示されていることを確認します。
  11. ソリューション・エクスプローラでコピーブック・ファイルをプロジェクトの一部として表示するには、[Add copybooks to Solution Explorer] をオンにします。
  12. [次へ] をクリックします。
  13. [Specify New COBOL Project Properties] ページで、ネイティブ・プロジェクトまたはマネージ・プロジェクトのどちらを作成するかを指定します。
  14. ネイティブ・プロジェクトの場合、ターゲットのプラットフォームを選択します。
  15. [完了] をクリックします。

    Visual Studio はファイルのインポートを開始します。これは非同期プロセスなので、IDE はインポートが完了するまで他のイベントに応答しません。

    ファイルのインポートの間にウィザードは以下を実行します。

    1. 指定したディレクトリに Visual Studio プロジェクトを作成します。
    2. ソース・フォルダにあるファイルをスキャンして、COBOL プログラムのファイルとコピーブックのファイルを選り分けます。
    3. 選択したファイル・タイプのファイルをプロジェクトにインポートします。
      • ソース・ファイルが同じフォルダにある場合、ウィザードはそれらをプロジェクトに追加してサブフォルダの構造を作成し直します。
      • ソース・ファイルが他のフォルダに保存されている場合は、ウィザードはそれらを単にプロジェクトにリンクします。
    4. コピーブック・ファイルを含んでいるソース・フォルダへのパスを、プロジェクトへの相対パスとして COBCPY 環境変数に追加します。

      プロジェクトにどのようなパスが設定されているかを表示するには、[プロジェクト > プロジェクト名のプロパティ] をクリックし、[Dependency Paths] タブを確認します。

    5. ソリューション・エクスプローラでコピーブックをプロジェクトに追加します (ウィザードでこれを指定した場合)。
    6. ウィザードが COBOL プログラムとして特定したファイルで、Compile ビルド・アクションを設定します。

      コピーブック・ファイルはコンパイルされないので、これらのファイルにはビルド・アクションは設定されません。

    7. インポートしたファイルの指令スキャンを実行し、[Tools > Options > Micro Focus > Directives] の指定に従って追加指令を設定します。
    8. ウィザードがインポートしたファイルについて、およびウィザードが [出力] ウィンドウで設定した指令およびコピーブックのパスについてのサマリ・レポートが表示されます。
  16. [出力] ウィンドウで、ウィザードが実行したアクションのサマリ・レポートを確認します。[出力元の表示] の横にあるドロップダウン・リストから、次を選択します。
    • [Import Files Results] - インポートされたファイルおよび COBCPY 環境変数に追加されたコピーブック・パスのリストが表示されます。
    • [General] - ファイルスキャンの結果、および [Tools > Options > Micro Focus > Directives] の指定に準じて設定された指令が表示されます。