インストール

注:

インストーラは、インストール・プロセス中に製品の Enterprise Server System Administrator Process User ID を設定します。この Process User ID は、Micro Focus Directory Server (MFDS) のプロセスを除き、すべてのエンタープライズ・サーバ・プロセスの所有者になります。ディレクトリ・サーバ・プロセス (Enterprise Server Administration) は、システム・ファイルおよびポートにアクセスできるようにルートとして実行されます。

Enterprise Server Administration から起動したエンタープライズ・サーバ・プロセスは、ファイルのアクセスと作成に影響する可能性がある Process User ID のもとで実行されます。

デフォルトでは、インストーラは Process User ID 用にインストーラを実行するユーザのログイン ID を使用します。インストールの完了後にユーザ ID を変更するには、$COBDIR/bin/casperm.sh を実行します。

Web インストーラを使用するには、次の操作を行います。

  1. 次のように、Web インストーラにファイル実行パーミッションを与えます。
    chmod +x webinstaller_entdev_2.1_platform
  2. インストーラを Process User ID ログインから実行します。
    ./webinstaller_entdev_2.1_platform

    起動したインストーラは、ルート・パーミッションを必要とする操作を実行できるようにスーパーユーザ・パスワードの入力をユーザに促します。

  3. 必要であれば、$COBDIR/bin/casperm.sh スクリプトを実行してエンタープライズ・サーバのパーミッションと設定を構成します。

また、次のようにセットアップ・ファイルを使用して製品をインストールすることもできます。

  1. セットアップ・ファイルに実行パーミッションを与えます。
    chmod +x setup_entdev_2.1_platform
  2. インストーラを Process User ID ログインから実行します。
    ./setup_entdev_2.1_platform

    起動したインストーラは、ルート・パーミッションを必要とする操作を実行できるようにスーパーユーザ・パスワードの入力をユーザに促します。

    COBOL 環境は、デフォルトでは /opt/microfocus/EnterpriseDeveloper にインストールされます。

    別の場所にインストールするには、-installlocation="Location" パラメータを使用して別のディレクトリの場所を指定します。次に例を示します。

    ./webinstaller_entdev_2.1_platform -installlocation="新しい場所のフル・パス" 

    または

    ./setup_entdev_2.1_platform -installlocation="新しい場所のフル・パス"

    -help オプションを入力した場合は、インストール・スクリプトに渡せる追加のパラメータの詳細を確認できます。

    [ -ESsysLog="location" ] [ -ESadminID="User ID" ] [ -CASrtDir="location" ] オプションを使用すると、エンタープライズ・サーバのインストールを設定できます。
    -ESsysLog
    ビルドによってエンタープライズ・サーバ・システム・ログ・ファイルが作成される場所を指定します (例えば、-ESsysLog="/home/esuser/logs")。デフォルトの場所は /var/mfcobol/logs です。
    -ESadminID
    Enterprise Server System Administrator Process User ID をコマンド・ラインから設定します (例えば、-ESadminID="esadm")。デフォルトのユーザ ID は、インストーラを実行するユーザ ID です。
    -CASrtDir
    エンタープライズ・サーバ・ランタイム・システム・ファイルが配置される場所を指定します (例えば、-CASrtDir="/home/esuser/casrt/es")。デフォルトの場所は /var/mfcobol/es です。
    注:
    • 本製品のインストールは、ユーザのマシンで実行されている SafeNet Sentinel ライセンス・コンポーネントに影響する可能性があります。インストール中は、ファイルの更新を許可するためにライセンスが停止します。ユーザのマシンで実行されているプロセスが影響を受けないようにするには、–skipsafenet オプションを使用する必要があります。このオプションは、SafeNet のインストールをスキップします。
      ./setup_entdev_2.1_platform -skipsafenet
    • SafeNet Sentinel インストールが誤って更新されるのを防止するには、次のように SKIP_SAFENET_INSTALL という名前の空のファイルを /var/microfocuslicensing/ に作成します。
      touch /var/microfocuslicensing/SKIP_SAFENET_INSTALL

      このファイルが存在している間は、SafeNet インストーラがインストールに変更を加えたり、実行中のライセンス・デーモンを停止したりすることはありません。後でライセンスの更新が必要になった場合は、このファイルを削除して、Sentinel RMS サーバを手動でインストールしてください。

環境の設定

製品をインストールしたら、次のように環境を設定する必要があります。

  1. 製品をセットアップするには、次のコマンドを実行します。
    /opt/microfocus/EnterpriseDeveloper/bin/cobsetenv
  2. 製品がインストールされていることを確認するには、次のコマンドを実行します。
    cob -Version
重要: これらのコマンドは、現在のシェルに対する環境だけを設定します。起動する新しいシェルごとに、これらのコマンドを実行する必要があります。

シェルごとに cobsetenv を実行しなくても済むようにするには、これらのコマンドをシェル初期化ファイル (etc/profileetc/bashrc など) に追加します。