AcuServer によるデータ・ファイルへのアクセスの設定

AcuServer によってデータ・ファイルにアクセスするように、変換したアプリケーションを設定します。
注: AcuServer を使用するために環境とサーバの正しい設定が済んでいることを前提とします。

構文:

AcuServer によってデータ・ファイルにアクセスするには、次の構文をファイル・ハンドラに渡す必要があります。

Windows:

acurfap://servername:[port]:path\to\file

UNIX:

 acurfap://servername:[port]:/path/to/file 
acurfap://
AcuServer に使用するプロトコル。これは変わりません。
servername
AcuServer サーバの名前。
port
AcuServer への接続時に使用するサーバ・ポート。これはオプションです。省略すると、デフォルトのポート番号が使用されます。
path/to/file
ファイルのパス名。

ファイルの明示的な指定:

SELECT 文で完全な構文を指定できます。例えば、次の文は、ポート 3011 でサーバ asvr1 に接続し、次に C:\idx\ (Windows) または /home/idx/ (UNIX) にあるファイル idx1 を特定します。

Windows:

 ...
select acusvridx assign to acurfap://asvr1:3011:c:\idx\idx1.
... 

UNIX:

...
select acusvridx assign to acurfap://asvr1:3011:/home/idx/idx1.
... 

ファイルの暗黙的な指定:

例えば次のように、SELECT 文で AcuServer 構文を明示的に使用しない場合、

...
select acusvridx assign to idx1.
...

上記で説明した構文を使用して AcuServer 構文を COBDATA 環境変数で指定する必要があります。

Windows:

 set COBDATA=%COBDATA%; "acurfap://servername:port:path/to/file" 

UNIX:

 export COBDATA=$COBDATA: '"acurfap://servername:port:path/to/file"' 

次の例では、デフォルトのポートでサーバ asvr2 に接続し、次に SELECT 文で c:\idx\ (Windows) または/home/idx/ (UNIX) にあるファイルを特定します。

Windows:

 set COBDATA=%COBDATA%; "acurfap://asvr2::c:\idx" 

UNIX:

 export COBDATA=$COBDATA: '"acurfap://asvr2::/home/idx"' 

注: 元の引用符を保持するために、AcuServer 構文の周囲に新たな一組の引用符を追加する必要があります (UNIX の場合のみ)。

COBDATA でパス名を指定する場合、ファイル名のマッピングが有効になる前にそのパス名がファイル名の先頭に付加されます。

順次ファイルを使用する場合、またはファイル処理構成ファイルが Vision ファイルに IDXFORMAT=17 を指定しない場合、FILETYPE=17 でコンパイルする必要があります。

ファイル名のマッピング:

ACUCOBOL ファイル名マッピング手法を使用して AcuServer ファイルを指定していた場合は、Micro Focus ファイル名マッピングを使用するように構成を更新する必要があります。次の表をこの COBOL システムでの対応先ガイドとして使用します。

ACUCOBOL 変数 置き換え
FILE_CASE FILECASE 構成オプション
FILE_PREFIX COBDATA 環境変数
FILE_SUFFIX FILESUFFIX 構成オプション
APPLY_FILE_PATH 該当なし
FILE_ALIAS_PREFIX dd_ mapping

制限事項

暗号化機能およびパスワード保護機能は、Enterprise Developer ではサポートされません。