プロジェクト依存性

プロジェクトの外部にあるソースへのリンクを作成することができます。それにより、ソースをプロジェクトにコピーする必要はなくなり、他のプロジェクトとリソースを共有することが可能になります。COBOL コピーブックへのリンクは、コピーブックが複数のプロジェクトによって使用される場合に特に役立ちます。

プロジェクト依存性

プロジェクトが別のプロジェクトのソースを使用するか、別のプロジェクトによって生成されたビルド成果物を使用する場合、ソースが含まれているプロジェクトや成果物を生成するプロジェクトは、それらを使用するプロジェクトのプロジェクト依存性と呼ばれます。

COBOL プロジェクトは、他の COBOL プロジェクトに依存することができます。Java プロジェクトは、Java プロジェクトと COBOL JVM プロジェクトに依存することができます。COBOL JVM プロジェクトは、COBOL JVM プロジェクトと Java プロジェクトに依存することができます。

プロジェクト依存性には、主に次の 2 つのタイプがあります。

  1. ソース依存性

    プロジェクト A がプロジェクト B のソース (コピーブックなど) を使用する場合、プロジェクト B はプロジェクト A の依存性となり、作成される依存性がソース依存性となります。

    従属するプロジェクト (Project B) を追加すると、すべてのコピーブック・パスがプロジェクト (Project A) のコピーブック・パスに追加されるため、Project A 内で Project B のコピーブックを使用することが可能になります。

  2. ビルド成果物依存性

    プロジェクト A がプロジェクト B のビルド成果物を使用する場合、プロジェクト B はプロジェクト A の依存性となり、この依存性をビルド成果物依存性と言います。

    ビルド成果物依存性の例としては、プロジェクト A の .exe ファイルがプロジェクト B の .dll を実行時にロードする場合や、プロジェクト A の .exe ファイルがプロジェクト B の .dll と静的にリンクする場合などがあります。

依存性のタイプに関係なく、プロジェクトのビルド順序は、依存プロジェクトが最初にビルドされるように自動的に変更されます。したがって、プロジェクト B が プロジェクト A の依存性である場合は、プロジェクト B が最初にビルドされます。これは、プロジェクト A が プロジェクト B のビルド成果物を使用する前にそれらの成果物が最新のものであることを保証するために必要です。

ビルド順序を確認するには、[Window > Preferences > General > Workspace > Build Order] を開きます。

コピーブックまたはソースへのリンク

ヒント:リンクされたリソースは Eclipse の概念であり、COBOL プロジェクトでサポートされますが、可能な限りプロジェクト依存性を使用し、リソースを含めるようにプロジェクトを作成して、それらのプロジェクト間の適切な依存性を定義することをお奨めします。

個々のソース・ファイルとソースを含むフォルダにリンクすることが可能です。ソースの絶対パスを指定できますが、変数を使用してパスを定義し、相対パスを使用してソースにリンクすることもできます。

リンクされたリソースは、矢印リンク付きの正方形を使用したファイル・アイコンとして [COBOL Explorer] のプロジェクトに表示されます。

コピーブックのフォルダの検索順序は、プロジェクトのプロパティで定義できます。

リンクされたリソースは、プロジェクト内の他のファイルと同様にバックグラウンドでビルドされます。この処理は、[COBOL Build] コンソールで確認できます。他のファイルの場合と同様に、リンクされたリソースをビルド時に無視することも選択できます。