エンタープライズ・サーバのテンプレート

Enterprise Developer には、複数のエンタープライズ・サーバのテンプレートが IDE で利用できるように用意されており、迅速にエンタープライズ・サーバを作成しプロジェクトと関連付けることができます。
異なるタイプのエンタープライズ・サーバ・テンプレートが %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\ServerTemplates フォルダにデフォルトで用意されています。このフォルダに置かれているテンプレートはエンタープライズ・サーバの基礎になり、該当する Mainframe Subsystem Support と CICS、Job Entry Subsystem、または IMS のサポートが有効に設定されています。エンタープライズ・サーバの実行を必要としながら Mainframe Subsystem Support を使用しないアプリケーションでは、ESTemplate.xml テンプレートを使用する必要があります。mfds コマンドと次の構文を使用することで、独自のテンプレートを作成できます。
mfds -x [repository type] [repository address] [server name] <options> <user id> <password>
詳しくは、『mfds』トピックを参照してください。

テンプレートの 1 つを使用して作成したエンタープライズ・サーバごとに、複数の環境変数が含まれています。サーバを IDE から起動すると、環境変数が適切なプロジェクト出力場所に設定されます。これらの変数を使用することで、サーバを一度に複数のプロジェクトに関連付けること、またはサーバに変更を加えることなく関連付けられたプロジェクトを変更することができます。

この変数により、エンタープライズ・サーバでは現在関連付けられているプロジェクトの出力設定に基づいてプロジェクト出力ファイルを探すことができるので、エンタープライズ・サーバを別のプロジェクトに関連付けるとき、何も変更を加える必要はありません。また、現在関連付けられているプロジェクトで構成に変更を加えると ([Debug] から [Release] への変更など)、必要な変更なしに、プロジェクト出力の新しい場所が使用されます。プロジェクト固有の値 (複数可) をセミコロンで区切ってこれらの変数に追加することもできます。

変数は次のとおりです。

IDE_LOADLIB アセンブラ、COBOL、PL/I アプリケーション・ファイルの場所。
IDE_MODPATH MFS と BMS .mod ファイルの場所。
IDE_IMSGENPATH IMS 生成出力の場所。
IDE_IMSDATA IMS データベースの場所。
IDE_IMSCONFIG IMS 構成出力の場所。
注: 現時点では、PL/I-構成済みエンタープライズ・サーバのテンプレートはありません。