各種 Visual Studio バージョンでの COBOL プロジェクトの編集 (プロジェクトのラウンドトリップ)

Enterprise Developer ではプロジェクトのラウンドトリップ (またはプロジェクトの下位互換性) がサポートされます。これは Visual Studio バージョン 2010 Service Pack 1 (SP1) 以降の機能です。これにより、この機能をサポートする Visual Studio の全バージョン (2010 SP1、Visual Studio 2012、Visual Studio 2013) を使用して同じ COBOL プロジェクトを編集でき、プロジェクトのアップグレードを実行する必要はありません。

プロジェクトのラウンドトリップにより、Visual Studio のいずれかのバージョンでプロジェクトを開いて変更を加え、プロジェクトを一旦閉じてから、他の Visual Studio バージョンでプロジェクトを開いて編集できます。アップグレードは適用されません。プロジェクトのラウンドトリップでは、組織内の誰かがサポート対象の Visual Studio バージョンの 1 つを使用し、同時に別の誰かが別のバージョンを使用して同じアプリケーションを編集しても、プロジェクトに影響がないことが保証されます。

プロジェクトのラウンドトリップを COBOL プロジェクトで使用する場合、次の要件と制限事項があります。

同じマシンにインストールされた Visual Studio 2010 および Visual Studio 2012 での作業

Visual Studio 2010 SP1 対応 Enterprise Developer は Visual Studio 2012 対応 Enterprise Developer と共存できるので、両方の IDE バージョンに対してアプリケーションをテストできます。

Enterprise Server または Enterprise Server 2012 でのコンパイル

Visual Studio 2010 対応 Enterprise Developer と Visual Studio 2012 対応 Enterprise Developer は、別バージョンの COBOL ランタイム・システム、それぞれ Enterprise ServerEnterprise Server 2012 を対象にします。

任意の Visual Studio バージョンでプロジェクトの編集を終えたら、その Visual Studio バージョンに対応し、アプリケーションを実行する COBOL ランタイムのバージョンを対象にする Enterprise Developer でソース・コードをコンパイルします。

例えば、Visual Studio 2010 対応 Enterprise Developer を使用してアプリケーションをビルドする場合、ターゲット・ファイルを Enterprise Server 2012 にディプロイすることはできません。Enterprise Server を使用する必要があります。