マネージ COBOL のデバッグ情報の表示

System.Diagnostics.Debug クラスはデバッグ・ビルド構成でのみ機能し、リリース用アプリケーションのビルド時には有効になりません。

次に、System.Diagnostics.Debug クラスの WriteLine メソッドの使用方法の例を示します。

1. コードから WriteLine メソッドを呼び出します。

           program-id. Program1.
   
          data division.
          working-storage section.
          01 var pic x.
          procedure division.
              invoke type System.Diagnostics.Debug::WriteLine("Hello World")
              accept var.
              
              goback.
              
          end program Program1. 

   WriteLine メソッドが条件付き属性、ConditionalAttribute("DEBUG") によって宣言されます。これは、プロジェクトの DEBUG 定数を設定してからデバッグ用にプロジェクトをビルドする場合のみにアプリケーションがメソッドを呼び出すことを意味します。

2. マネージ・プロジェクトの DEBUG 定数を次のように設定します。
   1. Visual Studio で、[プロジェクト > MyProject のプロパティ] をクリックします。
   2. [COBOL] タブをクリックします。
   3. [定数 DEBUG の定義] がオンであることを確認します。
3. プロジェクトのプロパティの [COBOL] タブで [構成] が [DEBUG] に設定されていることを確認します。
4. プロジェクトをビルドし、デバッグを開始します。

   アプリケーションによってデバッグ情報が [出力] ウィンドウに書き出されます。

Debug 定数を設定しない場合、またはリリース用にプロジェクトをビルドする場合は、アプリケーションはメソッドを無視し、実行時に [出力] ウィンドウにデバッグ情報を何も書き出しません。

System.Diagnostics.Debug クラスの使用方法の詳細については、MSDN を参照してください。