Micro Focus 製品との後方互換性

Micro Focus 製品を使用して開発およびビルドされた COBOL アプリケーションは、Enterprise Developer で開発およびビルドすることができます。 ただし、動作と用語にはいくつかの相違点があります。

コンパイラ指令

FLAGCD
この指令は、Enterprise Developer では使用できなくなっています。 この指令はコードから削除してください。そうしないと、 COBCH0053 Directive invalid or not allowed here というエラーが発生します。

Net Express および Mainframe Express IDE との後方互換性

Net ExpressMainframe Express、および Eclipse IDE の間の主な相違点は、次のとおりです。

  • パースペクティブ。 COBOL パースペクティブは、[COBOL Explorer]、[Program Outline]、[Outline]、および [Console] ビューなど、COBOL 開発に関連するビューとメニューを表示します。 デバッグと CTF には他のパースペクティブがあります。
  • [Project > Build automatically]。 リソースの変更内容を保存するたびに、増分ビルドが開始されます。これにより、前回のビルド後に変更されたすべてのリソースが再ビルドされます。 [Project > Clean] を使用すると、再ビルドを強制できます。
  • ビルド設定。 これらのビルド設定は、次の 3 つの場所で使用できます。
    • [Project > Properties > Micro Focus COBOL > Project Languages Settings]。 ビルド時にコンパイラに渡される追加の指令を指定できます。 これらの設定は、アクティブなビルド構成には依存せず、常にコンパイラに渡されます。
    • [Project > Properties > Micro Focus COBOL > Build Configuration]。 さまざまなビルド・シナリオに合わせて複数のビルド構成を用意し、それらを切り替えることができます。 使用する構成を選択するには、その構成を現在アクティブな構成として設定します。 選択した構成は、プロジェクト言語設定をオーバーライドします。
    • 個々のファイルのコンテキスト・メニューの [Properties]。 これを設定するには、[COBOL Explorer] ペインで COBOL ファイルを右クリックします。 この設定はこのファイルに固有であり、現在アクティブなビルド構成と [Project Language Settings] をオーバーライドします。
  • デバッグ構成とランタイム構成。 プログラムをデバッグまたは実行するには、これらのいずれかが必要です。 これらの構成は、次のメニューから使用できます。
    • [Project > Properties > Micro Focus COBOL > Run-time Configuration]。 これらは、このプロジェクトのランタイム設定です (ランタイム引数、ランタイム調整可能変数、COBOL スイッチなど)。
    • [Run > Debug Configurations]。 ビルド構成同様、複数のデバッグ構成を設定し、そのデバッグ構成を入れ替えることができます。 これらは、プロジェクトのランタイム構成をオーバーライドします。
    • [Run > Run Configurations]。 これらはデバッグ構成と同様に機能しますが、若干異なるオプションを提供します。
  • 虎の巻。 これらはチュートリアルのようなものであり、タスクの実行方法を簡単な説明と共に段階的に案内します。 [Help > Cheat Sheets > COBOL Development] を参照してください。 次の操作を行うための虎の巻があります。
    • "Hello COBOL World" というメッセージを表示するプロジェクトの作成
    • Eclipse への既存 COBOL ファイルのインポート
    • プログラムのデバッグ

Micro Focus 製品との共存

COBCONFIG に起因するランタイム・システム・エラー
Enterprise Developer アプリケーションを実行する場合、または Enterprise Developer を使用してプロジェクトを編集または作成し、Enterprise Developer が参照する構成ファイルに Enterprise Developer にとって無効なエントリが含まれている場合、COBCONFIG または COBCONFIG_ 環境変数を設定すると、ランタイム・システム・エラーが発生します。

例えば、Net Express または Studio Enterprise Edition がインストールされていて、それに対する COBCONFIG または COBCONFIG_ が設定されている場合は、このエラーが発生する可能性があります。

この問題を回避するには、Enterprise Developer が実行されていないことを確認してから、次のいずれかを行って構成ファイルを変更します。

  • 無効なチューナが他のアプリケーションから必要とされていない場合は、そのチューナをランタイム構成ファイルから削除します。
  • 構成ファイルの先頭に次の行を追加します。
    set cobconfig_error_report=false
  • COBCONFIG (または COBCONFIG_) を設定解除します。あるいは、実行中の特定のセッションで、無効なチューナを含まない別の構成ファイルを COBCONFIG (または COBCONFIG_) に設定します。
環境設定に起因するライセンス・エラー (Windows 環境にのみ適用)
Net ExpressMainframe Express、または Studio Enterprise Edition ユーティリティを Enterprise Developer から呼び出すと、"Micro Focus License Manager service is not running" というメッセージが発生する可能性があります。 この問題は、Net Express または Studio Enterprise Edition 環境設定を必要としているツールが Enterprise Developer 環境設定で呼び出された場合に起こります。

この問題は、Net Express または Studio Enterprise Edition に関連付けられている .dat などのファイルを編集した場合に起こります。