ランタイム起動構成ファイル

制限事項:これらの構成ファイルは、Windows 環境のみでネイティブ COBOL でサポートされます。

ランタイム起動構成ファイルを使用して、以下のディプロイ・シナリオでアプリケーション初期化の特定の部分を設定できます。

  • 動的にバインドされたアプリケーション。そこでは、いくつかのエンタープライズ・サーバ・ランタイム・ファイルがそのアプリケーションの中に直接含まれており、これらのファイルを使用するアプリケーション実行ファイルとは別のディレクトリにそれらのファイルを保持しておくという要件があります。
  • ライセンス・デーモンがまだ実行していない可能性があるマシン上で実行されるアプリケーション。その場合、アプリケーションを実行する前にライセンス・デーモンを自動的に起動する必要があります。

このようなディプロイ・シナリオでは、起動構成ファイルを使用することで、アプリケーションがランタイム・ファイルを特定できる場所を指定し、ライセンス・デーモンが実行されていることを保証します。

起動構成ファイルには 2 種類があります。1 つは特定アプリケーションの設定を含んでいるアプリケーション起動構成ファイル、もう 1 つは任意のアプリケーションで使用可能なデフォルトの設定を含んでいるデフォルトのアプリケーション起動構成ファイルです。

構成ファイルはテキスト・ファイルで、実行可能ファイルを実行するときその実行可能ファイルと同じディレクトリに保存されている必要があります。ファイル名を指定するときは、アプリケーション起動構成ファイルの名前はアプリケーション実行可能ファイルのフルネーム (拡張子を含む) と拡張子 .mfcfg を含んでいる必要があります。例えば、myapp.exe というアプリケーション実行可能ファイルでは、構成ファイルの名前は必然的に myapp.exe.mfcfg になります。デフォルトのアプリケーション起動構成ファイルの名前は、常に mfdefault.exe.mfcfg という名前になります。

アプリケーション起動構成ファイルとデフォルトのアプリケーション構成ファイルの両方がある場合、前者の設定は後者の設定より高い優先順位となります。どちらの起動構成ファイルも存在しない場合、アプリケーションは エンタープライズ・サーバのインストールで設定されたオプションに準じて起動します。