クライアント側の接続テスト

Eclipse IDE からクライアント側接続診断ツールを実行すると、次のテストが実行されます。
[Retrieving Development Hub Server IP Address]
このテストでは、リモート・ホストの IP アドレスを確立できるかどうかをチェックします。
クライアント・マシンが [Host name] フィールドに指定された名前を使用して IP アドレスを解決できない場合、テストに失敗します。
[Pinging remote host]
このテストではサーバに対して ping コマンドを実行します。
テストに失敗した場合、クライアント・マシンはサーバに ping コマンドを実行できず、ネットワーク構成に何らかの問題があることが示唆されます (DNS ルックアップの失敗、またはファイアウォールまたはルーティングの問題など)。ネットワーク管理者に連絡し、詳細なトラブルシューティングを行ってください。
[Verifying username and password]
このテストでは、接続に指定したログオン資格情報 (ユーザ ID およびパスワード) が有効かどうかをチェックします。
テストに失敗した場合、接続に正しいユーザ ID および正しいパスワードを指定して接続を更新します。
[Accessing SSH on the remote host]
注:このテストは、リモート・ファイル・システムが SSH かまたはリモート・シェルが SSH の接続のみに適用されます。

テストでは、リモート・ホストが SSH コマンドを受け入れるかどうかをチェックします。

リモート・ホストが SSH コマンドをサポートしていないと、テストに失敗します。SSH をリモート・ホスト上で有効にする必要があります。
[Check whether the remote port is open]
注:このテストは、サーバ起動タイプが Daemon の接続のみに適用されます。

このテストでは、接続に指定されたリモート・デーモン・ポートが開いているかどうかをチェックします。

デーモン・ポートが利用できないと、このテストに失敗します。接続プロパティで指定されたポートでデーモンが実行していることを確認してください。

ポート接続番号

[Connecting to the remote daemon]
注:このテストは、サーバ起動タイプが Daemon でリモート・シェル・タイプが DStore の接続のみに適用されます。

このテストでは、クライアントがリモート・ホストで実行するデーモンに接続できるかどうかをチェックします。

クライアントがリモート・デーモンに接続できないと、テストに失敗します。このチェックでは、まず SSL が有効な状態で接続を試みます。接続できない場合は SSL が無効な状態で接続を再試行します。
リモート・ホスト上で SSL が有効でクライアントが SSL 証明書を保存していない場合、証明書を保存するように指示されます。
[Launching a new server]
注:このテストは、サーバ起動タイプが SSH または Daemon の場合のみに適用されます。

このテストでは、サーバがリモート・ホスト上で起動できるかどうかをチェックします。

サーバがデーモンから起動できない場合はテストに失敗します。RSE 接続タイプでは、接続に指定されているデーモンがリモート・ホスト上の指定されたポートで実行していることをチェックします。どのポートが指定されているかを確認するには、接続を右クリックし、[Properties > Connector Services > DStore Connector Services > Remote Server Launcher > Launcher Properties > Daemon Port] を選択します。
SSH 接続タイプでは、サーバ起動コマンドが正しい製品とパス名を参照していることをチェックします。正しい製品とパス名を確認するには、接続を右クリックし、[Properties > Connector Services > DStore Connector Services > Remote Server Launcher > Launcher Properties > Server Launch Command] を選択します。このチェックでは、まず SSL が有効な状態で接続を試みます。接続できない場合は SSL が無効な状態で接続を再試行します。
リモート・ホスト上で SSL が有効でクライアントが SSL 証明書を保存していない場合、証明書を保存するように指示されます。
[Checking whether X Server is running]

このテストでは、[COBOL Debug Preference] ページ ([Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Debug]) から取得した場所を使用して X Window が開くかどうかをチェックします。

[Default X Server (DISPLAY)] フィールドが空の場合、デフォルトで clientMachineName:0.0 を使用します。

X Server に接続できない場合、テストで警告が表示されます。警告には、接続先の DISPLAY の詳細が含まれます。詳細が正しくない場合は、[Default X Server (DISPLAY)] フィールドを編集します。

[Checking the write access in home directory]

このテストでは、接続ユーザ ID に指定されたユーザに、リモート・ホスト上の home ディレクトリへの適切なアクセス権限があるかどうかをチェックします。

ユーザに /home/user ID ディレクトリへの適切なアクセス権限がない場合、テストに失敗します。リモート・ホスト上で権限を更新する必要があります。
[Compiling to 32-bit]
このテストでは、COBOL プログラムをリモート・ホスト上で 32 ビットにコンパイルできるかどうかをチェックします。
COBOL プログラムを 32 ビットにコンパイルできない場合はテストで警告が表示されます。リモート・ホストが 32 ビットのコンパイルをサポートするかどうかをチェックしてください。
[Compiling to 64-bit]
このテストでは、COBOL プログラムをリモート・ホスト上で 64 ビットにコンパイルできるかどうかをチェックします。
COBOL プログラムを 64 ビットにコンパイルできない場合はテストで警告が表示されます。リモート・ホストが 64 ビットのコンパイルをサポートするかどうかをチェックしてください。
[Checking the product version]
このテストでは、リモート・ホスト上の Micro Focus Enterprise Developer UNIX コンポーネントの製品バージョンと Enterprise Developer の製品バージョンに互換性があるかをチェックします。
テストでは、インストールされている製品の互換性に問題がある場合に警告が表示されます。警告では両方の製品バージョンが指定されます。製品の操作は継続できますが、問題が検出された場合は互換性のあるバージョンに更新することをお奨めします。
[Creating and modifying files]
このテストでは、ファイルを 1 つのメカニズムによって作成しリモート・ホスト上の別のメカニズムで修正できるかどうかをチェックします。これは Samba/NFS または RSE で作成されたファイルをリモート・エンドで修正できるかどうかをチェックします。またリモート・エンドで作成されたファイルを Samba/NFS または RSE で修正できるかどうかもチェックします。
1 つのメカニズムで作成されたファイルを別のメカニズムで修正できない場合、テストに失敗します。
[UDP]
このテストでは、クライアントが UDP プロトコルを使用してリモート・ホストと通信できるかどうかをチェックします。
テストに失敗した場合、UDP パケットがクライアント・エンドでファイアウォールによってブロックされているかどうかをチェックします。ブロックされている場合は、ネットワーク管理者に問い合わせて詳細なトラブルシューティングを行ってください。
UDP がサポートされないと、ES/MFDS および IMTK ディプロイなどの機能が動作しない場合があることを意味します。