Windows Azure での統合トレーシング機能の使用

統合トレーシング機能 (CTF) はトレーシングのインフラストラクチャです。CTF によって、アプリケーション動作についての詳細な診断情報を迅速、容易に生成できます。この節では、CTF に含まれる Windows Azure 固有の機能について説明しており、Windows Azure 環境以外で CTF の操作経験があることを前提にしています。CTF の詳細は、Enterprise Developer のマニュアルを参照してください。

Windows Azure で CTF を使用する方法は、Windows Azure 以外の環境で CTF を使用する方法と同じです。ただし次の追加手順があります。

  1. CTF 構成ファイルを更新し、2 つの新しい Windows Azure 固有のエミッタのいずれかを指定します。
  2. 自分の Windows Azure ロールの構成ファイルを更新します。
  3. 2 つのトレーシング関連ファイル .dll に参照を追加します。

これらの追加手順を実行したら、CTF からトレース情報が生成されるようにアプリケーションを通常どおり実行し、次に (アプリケーションをローカルではなく Windows Azure で実行した場合に) トレース情報をダウンロードして表示します。

注:

AzureTracing というサンプル・プログラムがサンプル・ブラウザに用意されており、このプログラムには起動時にトレース・エントリを作成する Worker ロールが含まれています。