プロジェクト・プロパティの [COBOL Link] ページを使用して、ネイティブ・プロジェクトをランタイム・システムにリンクし、リンク・パラメータを指定します。
注:次の設定はネイティブ・プロジェクトのみに適用されます。
- [Output name]
- 出力アプリケーション・ファイルの名前を指定します。各種の構成に応じて異なる名前を指定できます。
注:プロジェクトに含まれる各 COBOL プログラムは同じファイル名の .dll ファイルにコンパイルされるので、この設定は複数ライブラリにビルドされるネイティブ・リンク・ライブラリ・プロジェクトでは無効になります。
- [Entry point]
- 出力アプリケーション・ファイルの名前を指定します。各種の構成に応じて異なる名前を指定できます。
注:.dll にはメインのエントリ・ポイントがないので、この設定はネイティブ・リンク・ライブラリ・プロジェクトでは無効になります。
[Run-time Model]
- [Shared]
- このオプションを選択して、アプリケーションを共有ランタイム・システムにリンクします。ランタイム・システムは実行可能ファイルにはリンクされませんが、アプリケーションを実行すると動的にロードされます。ランタイム・ファイルは、アプリケーションと同じディレクトリかまたはシステム PATH に置く必要があります。
モジュール型アプリケーションをビルドするか、または COBOL プログラムによって呼び出される DLL をビルドする場合に、このオプションを選択します。
- [Dynamic]
- このオプションを選択して、実行時にアプリケーションをランタイム・システムに動的にバインドします。COBOL ランタイム・システム・ファイルは、次の設定に応じて、エンドユーザのマシン上に置かれます。
- アプリケーション起動構成ファイル (<app-name>.exe.mfcfg) のランタイム・オプション。
- このオプションがない場合は、デフォルトのアプリケーション起動構成ファイル (mfdefault.exe.mfcfg) のランタイム・オプション。
- デフォルトのランタイム・オプションがない場合は、Enterprise Server 2012 のインストール時に指定された設定。
- インストールを実行していない場合は、ランタイム・バイナリ・ファイルはアプリケーションと同じディレクトリかまたはシステム PATH に置く必要があります。
- [Bind to current RTS only]
- このオプションを選択して、アプリケーションを COBOL 開発システムと同じバージョン (以降) のランタイム・システムに動的にバインドします。
[Application type]
- [Console based]
- アプリケーションがコンソール・ベースの場合、このオプションを選択します。
- [Graphical]
- アプリケーションがグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを使用する場合、このオプションを選択します。
- [Link with objs]
- このシステム実行可能ファイルとリンクする任意の .obj ファイルの名前を入力します。または、それらを .exe ファイルのプロジェクト・ツリー・ビューに追加することもできます。
- [Link with libs]
- このシステム実行可能ファイルとリンクする任意のライブラリ・ファイル (.lib) の名前を入力します。または、それらを .exe ファイルのプロジェクト・ツリー・ビューに追加することもできます。
- [Include system programs]
- アプリケーションに必要なランタイム・システム・サポート・モジュールを自動でアプリケーションにリンクする場合に、このオプションを選択します。ランタイム・サポート・モジュールは、次のサポートを提供します。
- SPECIAL NAMES 段落のユーザ定義クラス
- EXTERNAL ファイルおよびデータ
- 拡張 ACCEPT および DISPLAY 構文
このオプションを選択しない場合、必要なサポート・モジュールをプロジェクトに追加することでそれらのモジュールをリンクする必要があります。
上記以外のランタイム・サポートがアプリケーションで必要な場合、実行時に動的にロードされます。
- [Keep temporary files]
- リンク時に作成された一時ファイルを削除しない場合に、このオプションを選択します。一時ファイルには、インポート・ライブラリ、定義ファイル (.def)、.lnk ファイルが含まれます。
- [Generate map file]
- このオプションを選択して、アプリケーションの再ビルド時に .map ファイルを作成します。リンカ・マップ・ファイルには、タイムスタンプ、推奨されるロード・アドレス、リンクされるオブジェクト・ファイルで使用されるパブリック・エントリ・ポイントのリスト、修正 (ロード・オフセット) テーブルなどの情報が含まれています。
- [Display verbose output]
- リンカからのすべての注意事項とメッセージを [Output] ウィンドウに表示する場合に、このオプションを選択します。LNK プレフィックスを使用しているメッセージはリンカからのメッセージです。このメッセージの詳細は、『Microsoft Win32 Software Development Kit』を参照してください。
- [Additional directives]
- Cbllink ユーティリティに渡す任意の追加パラメータを入力します。