エントリ・ポイント・マッパを使用することで、COBOL プログラム内にエントリ・ポイントを指定し、アプリケーションがそれらのエントリ・ポイントを実行時に検出できるようになります。呼び出されるまでロードされないプログラム内のエントリ・ポイントには、このような指定が必要です。
この機能をいつどのような理由で使用するかを認識するには、ランタイム・システムがエントリ・ポイントへの呼び出しをどのように解決するかを理解する必要があります。
今後の開発用にメインフレームから PC にダウンロードしたコードを使用する場合に、エントリ・ポイントが見つからないことがよくありあます。メインフレーム・プログラムは、多くの場合、いくつかのエントリ・ポイントを単一プログラム中に含んでいます。メインフレームでは、エントリ・ポイントはリンクによって解決されるので、プログラムが既に呼び出されていてもいなくても、プログラムに対して呼び出しを行いエントリ・ポイントが特定されます。COBOL 開発システムを使用すると、エントリ・ポイントを含んでいるプログラムがまだ呼び出されていない場合は、そのエントリ・ポイントへの呼び出しは失敗します。
エントリ・ポイントが確実に見つかるようにするために、エントリ・ポイント・マッパを使用します。エントリ・ポイント・テーブルを含んでいるエントリ名マップ・ファイルを作成し、そのファイルをランタイム・システムで利用できるようにします。