データ定義の最適化

プログラムのパフォーマンスは、データ項目のデータ型、サイズ、および配置の影響を受けます。 適切なデータ型を使用すると効率が上がります。特に算術演算で効果的です。

符号なし COMP-5 または COMP-X の数字データ項目を使用します。可能な場合は、COMP-5 を使用します。

COMP-5 の使用は、プロセッサネイティブのバイトシーケンスで格納される値をバイナリで格納するために定義されています。 このため、COMP-5 は算術演算に理想的です。 ただし、ファイルに格納されるデータや、ネットワーク上の他のマシンに渡されるデータには向きません。これは、異なるシーケンスで COMP-5 が格納される環境で実行するプログラムでは、データにアクセスできないからです。 このような場合は COMP-X を使用します。

ネイティブコードプログラムでは、COMP-X または COMP-5 でない整数データ項目を COMP-5 データ項目に転記してから、算術演算を行うほうが効率的です。

データ項目の処理速度は、データ項目の型によって異なります。

非整数データ項目の加算と減算は、データ項目が COMP-5 で、少数点の配置が加算と減算で同じ場合が最も速くなります。

同じ文で異なるデータ型を混合すると、同じデータ型を使用する場合よりも効率が悪くなります。 主な例外は、COMP-5 と COMP-X の項目を混合した場合で、パフォーマンスにはほとんど影響しません。

ストレージ内で 1、2、4、8 バイトを使用する数字項目だけを使用します。

9 桁まで、またはバイナリ項目で 4 バイトまでの項目を演算する場合、最速で最小のコードが生成されます。

9 桁を超える、またはバイナリ項目で 4 バイトを超える数字項目を演算する場合、最も遅く大きいコードが生成されます。

一般に、偶数バイトの境界に項目を配置します。

COMP-5 の項目を個々のバイトにアクセスするように再定義しないでください。 個々のバイトへアクセスする必要がある場合は、COMP-X を使用します。

編集項目は、必要があるときだけ、ZZ9 のような単純な項目のみを使用します。 可能な場合は、編集項目はサブルーチンで使用して、プログラム内で編集項目を転記する総数を最小にします。