IMPLICITSCOPE

構文条件には、動詞の範囲を自動的に終了させるものがあるが、予期した結果になるとは限らない。NOIMPLICITSCOPE を指定した場合、範囲が暗黙的に終了すると、構文チェッカーが警告メッセージを出す。これは通常、範囲符 (END-VERB) を使用した場合に起こる。

構文:
>>-.---.--IMPLICITSCOPE------------><
   +-/-+
パラメータ:

なし

属性:
省略値: IMPLICITSCOPE
段階: 構文チェック
$SET: 任意
依存性:

なし

説明:

警告メッセージを表示するには、WARNINGS(3) を設定する必要がある。

例:
IF ITEM-1 > 10
    MOVE 10 TO ITEM-2
    PERFORM ITEM-3 TIMES
        ADD 1 TO ITEM-3
ELSE
    IF ITEM-1 > 20
        MOVE 20 TO ITEM-2
    ELSE
        MOVE 0 TO ITEM-2.
    MOVE 4 TO ITEM-3

ELSEによって行内 PERFORM の範囲が終了し、ピリオドによって文の範囲が終了する。この例では、2つの IF 文が存在する。

他参照:

『言語リファレンス』『COBOL 言語の概念』