mf.mvs.casspoolのプロパティ

mf.mvs.casspoolコンポーネントのプロパティ一覧と、各プロパティのトレースに含めることができるイベント情報を次の表に示します。

mf.mvs.casspoolコンポーネントのプロパティは、ジョブのサブミッション、ディスパッチ、SYSOUTの印刷および保持などのJDL作業負荷管理に関する情報を提供します。

プロパティ プロパティの説明 レベル イベントID イベントの説明
ACTIVE ジョブをアクティブ・ステータスに移行。ジョブを実行するため、バッチ・イニシエータにジョブが渡されます。ジョブが完了すると、バッチ・イニシエータはほかの作業を行う準備ができたことを知らせる信号を発します。 DEBUG 4 コンパイル済みのJCLが実行されました。
COMP Enterprise ServerによるJCLのサブミッションの構文検査が行われます。 DEBUG 2 構文スキャンのためにJCLファイルが提出されました。
DELETE 入力、出力、保持、印刷、またはアクティブ・キューからのジョブの削除。 DEBUG 7 それらのキューの1つからジョブが削除されました。この処理は、以下の理由により発生します。
  • アクティブ・ジョブがキルされた場合
  • 出力の再キューが行われた場合
  • パージが実行された場合
DISP ジョブを入力キューから移動し、バッチ・イニシエータによる実行を可能にします。 DEBUG 3 使用可能なバッチ・イニシエータで、スケジューリングのために特定のクラスおよび優先度に対応した次の使用可能なコンパイル済みJCLがリクエストされます。
OPEN casspool.datファイルを開くか、または閉じます。 DEBUG 10 casspool.datは、イニシエータの開始および停止時、Enterprise Serverの初期化および終了時、汎用SEPの再始動時にアクセスされます。
OUTPUT 完了したジョブをアクティブ・キューから出力キューへ移動し、関連するクリーンアップ・タスクを実行。 DEBUG 5 コンパイル済みJCLの実行が完了されました。
PRINT ジョブをバッチ・プリンタまたはバッチ・プリンタ出口にルーティングします。 DEBUG 9 このルーティングは、アクティブ・バッチ・プリンタのジョブ完了時、または再キューによりSYSOUTがプリンタに指示された場合に発生します。
REPL アクティブになっているジョブ、または実行のためにリクエストされたジョブを、入力または出力キューのいずれかに置換します。 DEBUG 6 ジョブが置換されます。この処理は、以下の理由により発生します。
  • 以前にアクティブだったジョブがキャンセルされた場合
  • バッチ・イニシエータで保護違反が発生した場合
  • ユーザ・プログラムの1つで保護違反が発生した場合
  • オペレータがジョブをキャンセルした場合

ジョブが以前にアクティブになっていた場合、そのジョブはレビューのために出力キューへ移動されます。アクティブになっていなかった場合は、入力キューに置換されます。

RETRIEVE ジョブまたはジョブに関連するSYSOUT DDに関する情報の検索リクエスト。 DEBUG 8 一般に、このリクエストは、ESMACとの相互作用が行われたか、またはcasoutユーティリティでSYSOUT情報を検索する必要が生じた場合に発生します。

関連項目