構成節

構成節(configuration section)は、環境部 を構成する節の1つである。構成節で指定する事柄には、特定のシステムに依存するデータ処理システムの様相、特殊な管理技法、局所名を外部名に関連づける方法などがある。この節は翻訳用計算機段落、実行用計算機段落、特殊名段落、リポジトリ段落に分けられる。翻訳用計算機段落では、ソース要素を翻訳する計算機の構成を記述する。実行用計算機段落では、コンパイラによって生成されたランタイム・モジュールを実行する計算機の構成を記述する。特殊名段落では、通貨記号および通貨文字列の指定、小数点の選択、記号文字の指定、作成者語と利用者が指定する呼び名との関連づけ、符号系名と文字集合または文字の照合順序への対応づけ、クラス名と文字集合の関連づけを行う。リポジトリ段落では、局所名を外部資源と関連づけ、どの組み込み関数がこの原始単位用の予約語となるかを指定する。

構成節は書いても書かなくてもよい。 .

一般形式

構文規則

  1. 構成節がプログラムの中の最初の文である場合にだけ、構成節の見出しを書かなくてもよい。

  2. 他のプログラムに含まれるプログラムの中には、構成節を記述できない。

  3. メソッド定義中に構成節を記述してはならない。

  4. ファクトリ定義またはオブジェクト定義の中に翻訳用計算機、実行用計算機、リポジトリの各段落を記述してはならない。

一般規則

  1. 他の原始単位を含むソース単位の構成節の中に明示的または暗黙的に記述されている事項は、直接的または間接的に含まれる各原始単位にも適用される。