作業場所節

作業場所節(working-storage section)は、節の見出しで始まる。その後ろに、独立データ項目用のデータ記述項やレコード記述項を書く。データ記述項の構文は、データ部 - ファイルおよびデータ記述の章で定義されている。

作業場所節の各レコード名および独立項目名は一意とする。それらは修飾できないためである。レコードに従属するデータ名は、修飾することによって一意にできる場合、一意である必要はない。

データ名またはレコード名が参照されることがない場合、修飾して一意にしなくてもよい。

一般形式

構文規則

  1. 作業場所節は、関数定義またはプログラム定義で指定できる。クラス定義中では、ファクトリ定義またはインスタンス定義で定義しなければならず、メソッド定義で定義してはならない。また、インターフェイス定義で指定してはならない。

独立作業場所 (77レベル記述項)

作業場所節に置く項目や定数のうち、相互に階層関係がなくさらに細分する必要もないものは、レコードにまとめる必要はない。この場合には、独立基本項目として、別々のデータ記述項に定義する。このレベル番号には特別の77という値が割り当てられている。データ記述項の構文は、データ部 - ファイルおよびデータ記述の章で定義されている。

各データ記述項には、下記の要素を書く。

作業場所レコード (レコード記述項)

作業場所節に置くデータ項目のうち、相互に階層関係があるものは、レコードにまとめておく。その際、レコード記述の書き方の規則に従う必要がある。ファイル節のレコード記述用のすべての句は、作業場所節のレコード記述にも使用できる。

レコード記述の構造

レコード記述(record description)は、レコードの特徴を記述する一連のデータ記述項から構成される。各データ記述項(data description entry)の先頭にはレベル番号を書く。

必要があれば、

その後ろにデータ名またはFILLER句を書く。さらにその後ろに、必要に応じて、独立の句をいくつか書く。レコード記述は階層構造をとる。したがって、1つの記述項(entry)に適用する句は、それに従属する記述項があるかないかによって、かなり違ってくる。レコード記述の構造とレコード記述項内に書ける要素については、COBOLの概念 の章のレベルの概念節およびデータ部 - ファイルおよびデータ記述の章に説明してある。