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スレッド局所記憶節

機能

スレッド局所記憶節は、各スレッドで一意であり、すべての呼出しにおいて持続するデータを記述する。このデータには、このデータの初期値は、VALUE 句 を使用して与える。データ記述項の構文は、データ部 - ファイルおよびデータ記述の章で定義する。

スレッド局所記憶域は、スレッドごとの作業場所とみなしてもよい。こうすると、ほとんどの再入プログラムの競合問題を解決するときに便利である。多くの場合、ファイル操作を行わないプログラムは、単に作業場所節見出しをスレッド局所記憶節見出しに変更するだけで、完全に再入プログラムにすることができる。

一般形式

構文規則

  1. EXTERNAL句は使用できない。

一般規則

  1. スレッド局所記憶域にある各データ項目はコピーされ、実行中のプログラムに入力される新しいスレッドごとに初期状態に設定される。データ項目を認識できるのは、それを実行するスレッドのみである。データ項目は、そのスレッドの実行が終了した地点、またはプログラムにCANCEL文が実行された時点で、削除される。そうでない場合、そのスレッドで次にそのプログラムが呼ばれた時点では、データ項目は最後に使用されたときの状態である。

  2. シングルスレッド環境では、スレッド局所記憶域は作業場所とまったく同じ動作をする。