RENAMES(再命名)句

機能

RENAMES(再命名)句は、基本項目を組み合わせて新たな集団を作る。組合わせは互いに重ね合わせることができる。

一般形式

上記のレベル番号66とデータ名-1は書き方を明確にするために示してあるだけで、レベル番号とデータ名-1はRENAMES句の一部を構成するわけではない。

構文規則

  1. 1つの論理レコードに対して書けるRENAMES記述項の数に、制限はない。

  2. 1つの論理レコード中のデータ項目を参照しているRENAMES記述項はすべて、そのレコード記述項の最後のデータ記述項の直後にまとめて書く。

  3. データ名-2およびデータ名-3は、同一レコード中の基本項目の名前または集団項目の名前とする。しかし、同じデータ名であってはならない。66レベルの記述項は、77レベル、

    78レベル、

    88レベル、01レベルまたは別の66レベルの記述項を再命名することはできない。

    66レベルの記述項は、別の66レベルの記述項、77レベルまたは01レベルの記述項再命名することができる。

  4. データ名-1は、修飾語として使用できない。データ名-1は対応する01レベルまたはFD または SDの記述項の名前によってだけ修飾できる。データ名-2の記述項にもデータ名-3の記述項にも、OCCURS句が含まれていてはならない。また、データ名-2の記述項もデータ名-3記述項も、データ記述項にOCCURS句が含まれる項目の下位に属していてはならない。(前述のOCCURS(反復)句節を参照。)

  5. データ名-3によって表わされる領域の始点は、データ名-2によって表わされる領域の始点よりも左側にあってはならない。データ名-3によって表わされる領域の終点は、データ名-2によって表わされる領域の終点よりも右側にあってはならない。したがって、データ名-3はデータ名-2の下位に属していてはならない。

  6. データ名-2およびデータ名-3は修飾できる。

  7. THRUとTHROUGHは同義語であり、どちらを書いてもよい。

  8. データ名-2からデータ名-3の範囲内にある項目には、OCCURS(反復)句節で定義されているように、可変反復データ項目が含まれていてはならない。

一般規則

  1. データ名-3を指定すると、データ名-1は集団項目となる。この集団項目には、データ名-2(データ名-2が基本項目の場合)またはデータ名-2の中の最初の基本項目(データ名-2が集団項目の場合)から始まり、データ名-3(データ名-3が基本項目の場合)またはデータ名-3の中の最後の基本項目(データ名-2が集団項目の場合)で終わる、すべての基本項目が含まれる。

  2. データ名-3を指定しないと、データ名-2のすべての属性がデータ名-1のデータの属性となる。

  3. データ名-2およびデータ名-3を明示的に修飾しなかった場合、参照の暖味性がなければ、01レベルの項目による暗黙の修飾がなされる。