COMPUTE(計算)文

COMPUTE(計算)文は、算術式の値をいくつかのデータ項目に代入する。

一般形式

構文規則

  1. "=" の左側だけに現れる一意名は、基本数字項目か基本数字編集項目

    または浮動小数点数項目を指さなければならない。

  2. "Equal" と "=" は同義語である。

一般規則

  1. 手続き部の章の算術式ROUNDED指定ON SIZE ERROR指定算術文, 作用対象の重なり、および算術文における複数個の答えの各節、およびCOBOL言語の概念の章の明示範囲符と暗黙範囲符節、翻訳集団の概念の章の範囲明示文節を参照。

  2. 単一の一意名または定数からなる算術式を指定すると、その単一の一意名または定数の値を一意名-1の値に設定することになる。

  3. 算術文のADD、SUBTRACT、MULTIPLY、DIVIDEを使用した場合は、一時的なデータ項目に中間結果を入れる必要がある。COMPUTE文を使用すると、算術処理を組み合わせながら、それらの制約を受けないで済む。式は可能なだけの桁を評価して、一意名-1中に合うように切り捨てまたは四捨五入される。

    式の評価中に出された中間結果は、COBOLシステムによって決められたPICTUREのデータ項目に転記されたように切り捨てられる。この動作はARITHMETIC コンパイラ指令で選択する。

  4. "=" の前に計算結果用の一意名を複数個指定すると、算術式を計算した結果の値が、個々の一意名-1の新しい値として代入される。