EXEC(UTE)(実行)文

EXEC(UTE)(実行)文は、COBOL以外のサブシステムに制御を渡すための連絡機構として設けられている。

一般形式

形式 1

形式 2

構文規則

  1. 原文データは、文字列END-EXECを含まなければ、どんなテキストデータであってもよい。

一般規則

形式 1
  1. 形式 EXEC(UTE) CICS、EXEC(UTE) SQL、およびEXEC(UTE) DLI により、適切なシステムコンポーネント(プリプロセッサ、コプロセッサ、外部コンパイルモジュールなどと呼ばれる)が呼ばれ、原文データを処理する。ただし、対応するコンパイラ指令が指定され、そのシステムコンポーネントを起動する場合に限る。対応するコンパイラ指令が指定されていない場合は、EXEC(UTE) 文が形式 1 EXEC(UTE) 文として扱われる。これらの形式の使用について詳しくは、COBOLシステムのマニュアルでCICSの使用およびデータベースへのアクセスについての情報を参照。
形式 2
  1. この文は、「CALL " テキスト名" USINGテキスト・データ・バッファ」文に翻訳される。 (手続き部 - ACCEPT - DIVIDE の章のCALL(呼出し)文節を参照。) ここで、テキスト・データ・バッファにはEXEC文のすべてのテキスト・データが入れられ(空白は圧縮される)、これが呼ばれるプログラムである 「テキスト名」によってさらに解析される。

    このことは、呼ばれる副プログラム(テキスト名)に、テキスト文字列が渡されることを意味する。このテキスト文字列は、動詞EXEC(UTE)で始まりEND-EXEC指定で終わる間のすべてのCOBOL文が含まれる。呼ばれるプログラムは、渡されるすべての情報を解析して処理しなければならない。

    テキスト・データ内に一意名が含まれている場合、これは副プログラムに渡される一意名を表わしているのであって、データの値を表わしているのではない。