見出し部

見出し部では、プログラム、

クラス、ファクトリオブジェクト、オブジェクト、メソッド、

関数、またはインターフェイス

を識別する。

この部全体を(見出しも含めて)プログラム定義中に指定しても指定しなくてもよい。

ソース要素を含むファイルのファイル名から得られる基本名からも、そのファイル中に定義されている最初のソース要素が識別される。

見出し部は、多くの段落から構成される。段落の見出しはその段落に含まれる情報の種類を示す。

AUTHOR、INSTALLATION、DATE-WRITTEN、DATE-COMPILED、およびSECURITYの各段落は、ANSI'85標準では廃要素に分類されている。ANSI'85標準の次の全面改訂の際に削除される予定である。

この構文は、ISO2002を除くMicro Focus COBOLに組み込まれているすべての方言で使用できる。FLAGSTDコンパイラ指令を使用すると、この構文が用いられているすべての箇所を見つけ出すことができる。

標準COBOL定義の一部を構成するにもかかわらず、X/Open COBOL言語定義では、廃要素が明示的に除外されている。したがって、X/Openに準拠する原始プログラムでは、それらを使用するべきではない。

一般形式

構文規則

  1. 段落はどのような順番で書いてもよい。

  2. 見出し部内の段落名の後ろの終止符は、書いても書かなくてもよい。同様に、プログラム名の後ろの終止符も、書いても書かなくてもよい。

  3. 注記項には、計算機の文字集合に属する任意の文字を、組み合わせて書ける。標識領域にハイフンを指定して、注記項を次の行に続けることはできない。しかし、コンパイラ指令のSOURCEFORMATにFIXEDを指定するか省略時の解釈としておくと、注記項を複数行にわたって書くことはできる。この場合、注記項を書ける範囲はB領域に限定される。次の行をA領域から書き始めると、注記項ではないものを書き始めたことになる。

    コンパイラ指令のSOURCEFORMATにFREEと指定すると、注記項を継続することはできない。次の行には注記項以外を記述しなければならない。

    注記項の中の任意の位置に、SKIP1, SKIP2, SKIP3, EJECT, TITLEの各文を含めることができる。これらの文は、1行に単独で書いた場合にその機能を発揮する。この場合は、これらの文は、注意項を終わらせることはない。

    注記項の中のB領域の任意の位置に、SKIP1, SKIP2, SKIP3, EJECTの各文を含めることができる。これらの文は、1行に単独で書いた場合にその機能を発揮する。この場合は、これらの文は注記項を終わらせることはない。

    注記項は、注記行のA領域またはB領域の任意の位置に書ける。ただし、次の行のA領域に下記のCOBOLの語のどれかを書くと、注記項は終わりとされ、次の段落または部が始まるものとみなされる。

    PROGRAM-ID
    AUTHOR
    INSTALLATION
    DATE-WRITTEN
    DATE-COMPILED
    SECURITY
    ENVIRONMENT
    DATA
    PROCEDURE